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2022年5月1日

Stroke誌:脳卒中後の知覚障害の研究

2022  3月  イギリス


知覚とは、聴覚、嗅覚、体性感覚、味覚、触覚、視覚などの感覚系からの情報を理解し整理する能力をさす。

脳卒中患者の74%は知覚障害を経験すると報告されているが、おおくの研究は特定の感覚領域のみを扱い断片的である。

そこで、脳卒中後の知覚障害に関するエビデンスをまとめ、問題点をあきらかにするべくレビューをこころみたそうな。

2024年5月4日

触れる痛み?脳卒中後の感覚障害が語る痛みの新たな真実

2024  4月  オーストラリア


痛みは脳卒中後の回復において重要な問題の一つであり、多くの患者が継続的な不快感と機能障害を経験する。

特に、感覚障害は脳卒中患者において一般的であり、これが痛みの認識にどのように影響を与えるかは、完全には理解されていない。

そこで、体性感覚障害(触覚検出、触覚識別、固有感覚識別)と、脳卒中患者において報告された身体の痛みの有無および認識との関係をくわしくくらべてみたそうな。

2025年5月13日

左脳をやられると“味が消える”──見逃される“味覚と嗅覚”の後遺症

2025  5月  ポルトガル


脳卒中後の後遺症として、運動や言語の障害が注目される一方で、味覚や嗅覚の障害はあまり認識されていない。しかし、これらの感覚障害は食欲や栄養状態、生活の質(QOL)に影響を与える可能性がある。

これまで系統的に調査された研究は少なく、特に急性期と慢性期を比較したデータは乏しい。そこで、脳卒中後の味覚・嗅覚障害の頻度とその関連要因、生活への影響をくわしくしらべてみたそうな。

2011年10月1日

触覚が回復してくると手も動くようになる


Increase in Sensorimotor Cortex Response to Somatosensory Stimulation Over Subacute Poststroke Period Correlates With Motor Recovery in Hemiparetic Patients.
2011  9月  アメリカ



片麻痺患者の運動機能回復と

触覚との関係を調べたそうな。




10人の片麻痺患者について、

発症後1年間、


麻痺側の指への触覚刺激に対する反応を

ファンクショナルMRIで確認し、

ついでに運動機能の回復具合を調べた。




その結果、

触覚刺激への反応の増加と

運動機能の回復具合との間に強い関連が見られた。





亜急性期の脳卒中患者では、

触覚(体性感覚)の回復が

運動機能の回復につながるのではないか、


というおはなし。






感想:

そのとおり、と思う。


体性感覚が無いと、自らが起こした運動の結果を

頭の中のイメージと結びつけることができず

いつまでたっても動作を身につけることができない。




でも、

この体性感覚の無さは視覚で補うことが出来ると思う。




感覚運動野と体性感覚野

2018年7月16日

感覚障害も比例回復則するの?


Is There Full or Proportional Somatosensory Recovery in the Upper Limb After Stroke? Investigating Behavioral Outcome and Neural Correlates
2018  7月  ベルギー

近年、脳卒中で麻痺した上肢の運動機能は リハビリの有無にかかわらずその機能低下ぶんの70%が数ヶ月内に自発的に回復することが確認され、比例回復則(proportional recovery rule)と呼ばれている。

しかし皮質脊髄路の健全性に問題がある患者では このルールに則らない(nonFitter)ことがあると考えられている。

今回、上肢の体性感覚機能についても比例回復則があてはまるものかくわしくしらべてみたそうな。


32人の脳卒中患者について発症から4日、7日、6ヶ月後の感覚機能をEm-NSA(Erasmus MC modification of the revised Nottingham Sensory Assessment)で評価した。

Em-NSAでは、体性感覚機能を
1)感覚の有無
2)シャープさや鈍さを受動的に識別する能力(パッシブ処理)
3)感覚を統合して立体物を能動的に識別する能力(アクティブ処理)
にわけて評価した。

また、MRIを使って視床-皮質、島-弁蓋路の病変量を測定し関連を解析したところ、


次のようになった。

・上肢運動機能には比例回復則がみられ、nonFitterグループも確認できた。

・上肢の体性感覚は6ヶ月後にはほぼ全員が回復していた。

・パッシブおよびアクティブ感覚処理には比例回復則が確認でき、それぞれ86%、69%が自発的に回復した。

・4,7日時点で感覚障害のあった患者には視床-皮質、島-弁蓋路の病変量がおおきかった。

今回のサンプルでは全員がはやくに体性感覚を取り戻したが、パッシブおよびアクティブ感覚処理の回復は比例回復則にしたがっていた、


というおはなし。
図:比例回復則 上肢の運動機能と体性感覚

感想:

たしかに今も左腕の感覚は弱いものの、まったくの「ゼロ」だった期間は短く数週間だったよ。

[比例回復則 "proportional recovery rule"]の関連記事

2011年9月4日

手の感覚麻痺を視覚で補う


Correlations between motor and sensory functions in upper limb chronic hemiparetics after stroke.
2011  8月  ブラジル



片麻痺患者の上肢運動機能と皮膚感覚との

関連を調べてみたそうな。



体性感覚機能を複数の評価方法で調べ、

運動機能、視覚情報の有無との関係を分析した。




結果、

体表の感覚機能と上肢運動機能との間に関連が見られた。


この関連性は患者が視覚を失っている場合に強かった。



このことから 脳卒中で失われた感覚機能を視覚情報が補っている

であろうことがわかった、


というおはなし。







感想:

とても共感できた。


自分も、いまだに左半身の皮膚感覚が弱く、

キーボードで文字を打つ際も

指はほぼ自由に動くのだけれども

どこにどの文字キーがあるのかが

触覚ではまったくわからない。



常に左手の動きを視野の隅に捉えて

腕や指が正しい方向へ進んでいることを確認、修正している。




なので、いまのところ 

再びブラインドタッチができるようになる気はまったくしない。




体性感覚ホムンクルス
写真:体性感覚ホムンクルス

2014年5月9日

体性感覚刺激でリハビリがはかどる は本当か?


The Effect of Combined Somatosensory Stimulation and Task-Specific Training on Upper Limb Function in Chronic Stroke: A Double-Blind Randomized Controlled Trial.
2014  5月  イギリス

体性感覚(皮膚および深部感覚)刺激を加えると脳卒中リハビリがはかどると言われている。

そこで課題志向型訓練に組み合わせたときの効果を調べてみたそうな。


33人の慢性期脳卒中患者を体性感覚刺激グループと偽刺激グループに分けて2時間の課題志向型訓練を12セッション行った。

体性感覚刺激は訓練の30分前に上肢肘周辺の3つの神経を対象に電気パルスを与えた。

メカニズムを調べるためにTMS検査も行った。

訓練のあと2日目、3ヶ月、6ヶ月後に効果をフォローした。


次のようになった。

・訓練後、リアル刺激グループで上肢機能の大きな改善があった。

・しかしその効果は3ヶ月以降は見られなかった。

・皮質脊髄路の興奮性に変化はなかった。


体性感覚刺激を課題志向型訓練に加えたときの効果を確認できた。しかしそれは長く続かなかった


というおはなし。

図:体性感覚

2018年10月24日

感覚障害の機能的ネットワーク結合


Functional network connectivity is altered in patients with upper limb somatosensory impairments in the acute phase post stroke: A cross-sectional study.
2018  10月  ベルギー

脳は安静時であっても非常に低周期の活動をしている。これをMRIの信号強度の変化として観測することができ、部位ごとの周期活動への同期性からデフォルトモードネットワークや背側注意ネットワークなどが分類されている。

脳卒中患者の機能障害とこれらネットワーク的なつながりとの関連が報告されているが、体性感覚障害のそれについては報告がきわめて少ないのでくわしくしらべてみたそうな。


脳卒中の急性期で上肢に体性感覚障害のある患者19人について、
感覚障害を複数の指標、light touch, pressure, pinprick, sharp-dull discrimination, stereognosis, two point discrimination, perceptual thresh-hold of touch,
で測定した。

また、MRIで安静時のBOLDシグナル観測を行い、
脳半球間、脳半球内での機能的結合性との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・重度の体性感覚障害の患者は軽度患者にくらべ、脳半球間および損傷脳半球内での機能的結合性があきらかに低かった。

・特に触覚しきい値と軽い接触、立体認知との関連がつよかった。

感覚麻痺のつよい脳卒中患者ほど、脳半球間および損傷脳半球内での体性感覚関連の機能的結合性が低かった、


というおはなし。

図:脳の機能的結合性と感覚障害


感想:

fMRIのFunctional network connectivity は
データ取得がひじょうに簡単で、
職人的読影能力が必要とされないいっぽう、
AIと相性がよさそうな点でこんごに期待している。

2016年10月5日

重度感覚麻痺がイメージ能力に及ぼす影響とは


Mental chronometry and mental rotation abilities in stroke patients with different degrees of sensory deficit.
2016  9月  ドイツ

脳卒中のリハビリでもっとも有効とされる方法の1つにイメージ訓練がある。

イメージ訓練には動作を3次元的にシミュレートする能力と、各動作の時間を正確に構築する能力(メンタルクロノメトリー)が要求される。

これら能力は深部感覚麻痺の患者で低下しているとの報告がある。

そこで、脳卒中で体性感覚(触覚、温度感覚、深部感覚など)障害の患者でのイメージ能力を調べてみたそうな。


発症6ヶ月未満の脳卒中患者70人について、体性感覚の障害度別に3グループに分けた。(グループ1は障害ゼロ、グループ3は重度)

これに健常者23人を加え、ボックス&ブロックテストでの実際の動作およびイメージ上の動作に要した時間を 麻痺手 非麻痺手で計測した。

メンタルクロノメトリー能力=(実動作時間-イメージ動作時間)/(実動作時間)
と定義した。

またメンタルローテーション課題も行い正確さを評価した。


次のことがわかった。

・麻痺手のメンタルクロノメトリー能力は、グループ3で明らかに低下していた。

・非麻痺手ではすべてのグループでメンタルクロノメトリー能力は同等だった。

・メンタルローテーション能力はすべてのグループで同等だった。

重度の体性感覚障害の脳卒中患者ではメンタルクロノメトリー能力が明らかに低下したが、メンタルローテーション能力には影響はなかった、


というおはなし。
図:体性感覚障害とメンタルクロノメトリー

感想:

ようするに重度に感覚麻痺してるとイメージに要する時間がゼロに近づき瞬間的に動作が成立してしまうってこと。

思い出す... さいしょの数週間は左腕の感覚が「完全にゼロ」だった。そのころは幻肢がよくでた。
見舞客を見送る際にいつの間にかひだり腕を振っている。反動で胴が揺れる感覚まで再現されていた。
手を開こうとするとイメージの指だけが開いた。

2011年10月7日

触覚麻痺はセルフタッチで改善する


The role of self-touch in somatosensory and body representation disorders after stroke.
2011  10月  オランダ



体性感覚の障害は脳卒中患者の約半分が経験する。

これらの障害は、単に触覚の鈍さ や

物や自身の体への認識低下までさまざまである。

そこで、セルフタッチ(自分で自分に触れる)による体性感覚への影響を調べたそうな。


セルフタッチの研究は多くないながらも、

健常人ではセルフタッチが身体表象

(Body Representation:自分の身体の具体的なイメージ)に

影響を与えることがわかっている。


脳卒中で四肢不一致症や片麻痺憎悪になった患者に

セルフタッチの身体表象への影響について聞き取りした結果、

身体保持感覚を得るまでの時間はさまざまだった。


セルフタッチは身体保持感覚の低下を改善し、

身体表象を再獲得するための助けになるかも知れないことがわかった、


というおはなし。
図:セルフタッチと身体表象

感想:

なんとなくわかるような気がする。

自分も左手足の触覚がほとんど無い。


触覚の正常な右手で左の手や腕、脚などに触れると右手の平 表面に生じた触覚があたかも感覚の麻痺した左手足の側に生じたような錯覚を起こす。

これが触覚を取り戻した気持ちにさせるためなのか、とても心地が良いのである。

2019年4月7日

Stroke誌:脳梗塞の感覚障害


Somatosensory Deficits After Ischemic Stroke
2019  4月  ドイツ

感覚障害は脳卒中患者の25-85%にみられるという。しかし臨床シーンでは運動機能の回復に重点がおかれるため感覚障害はみすごされることがおおい。

脳卒中後の感覚障害について、その種類、頻度、病変位置との関係、回復過程についての報告はすくないので大規模にくわしくしらべてみたそうな。



急性期の脳梗塞患者101人の両手について、
RASP(Rivermead Assessment of Somatosensory Performance)感覚評価をおこない12ヶ月後までフォローした。

MRIの病変位置との関連を解析した。

RASPでは、
tactile (触覚)と、
proprioceptive(固有感覚)であるpressure(圧力), light touch(軽い接触), sharp-dull discrimination(鋭鈍識別), temperature discrimination(温度識別), sensory extinction(感覚消失), 2-point discrimination(2点弁別), joint position(関節位置) and movement sense(移動感覚)についてテストした。



次のことがわかった。

・59.4%の麻痺側の手にすくなくとも1種類以上の感覚障害があった。

・軽い接触の障害は38.7%でもっとも頻度が高く、

・温度識別は21.8%でもっとも頻度が低かった。

・3ヶ月後、すべての評価項目であきらかな回復が進み、12ヶ月後ではつづく回復度はわずかだった。

・一次 二次体性感覚野および島皮質へのダメージと感覚障害にあきらかな関連があった。
脳梗塞患者のおよそ60%になんらかの感覚障害があった。この回復のだいぶぶんは3ヶ月間におきた。一次 二次体性感覚野と島皮質が感覚障害と強く関連していた、



というおはなし。
図:脳梗塞患者の感覚機能


感想:

いまなお手の触覚や温度感覚が非常に弱い。混んだバスで知らずのうちにどこかのおっさんの手にしっかりと自分の手を重ねていたことがあった。
とても気まずかったおもいで。

2017年10月25日

感覚刺激で手が動くようになるは本当か?


Somatosensory stimulation to improve hand and upper limb function after stroke-a systematic review with meta-analyses.
2017  10月  オーストラリア

脳卒中になると運動機能の麻痺とともに感覚の麻痺がおきることがおおい。
感覚麻痺を放置すると頭頂葉の対応する脳皮質の範囲がちいさくなってしまう。

感覚刺激によって体性感覚野の機能が維持され運動機能の回復もすすむとする考え方がある。
これまでの研究から体性感覚刺激の上肢運動機能の改善効果をまとめてみたそうな。


関係する論文を検索 厳選してデータを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。
・被験者627人を含む14件の臨床試験がみつかった。

・内訳は、セラピストのタッチによる触覚刺激の研究が3件、

・筋収縮を伴わない微弱電気刺激が7件、

・温熱刺激2件、圧迫刺激2件 だった。

・いずれの研究もエビデンスレベルは低く、

・手や腕の運動機能の改善効果も確認できなかった。

上肢感覚刺激の運動機能改善効果はエビデンスレベルが低く確認できなかった、


というおはなし。
図:触覚刺激で手のリハビリ

感想:

触覚刺激にはいろいろと期待してるんだけど、手が動くようになるわけではないってことなんだな。
[触覚]の関連記事

2018年10月23日

深部感覚の障害と関係する脳の位置がわかった


Lesion locations associated with persistent proprioceptive impairment in the upper limbs after stroke
2018  10月  カナダ

脳卒中患者の64%が手足の位置や運動を知るための筋肉からのシグナル「深部感覚」に障害をもつという。

深部感覚の障害に影響する脳のエリアが体性感覚野以外にどこまで関係しているのかはほとんどわかっていないので大規模にしらべてみたそうな。


脳卒中患者136人について、
ロボット制御による上肢の位置感覚と運動感覚測定を6ヶ月後までフォローし、
断層画像上の脳損傷位置との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・縁上回、弓状束、横側頭回へのダメージが位置感覚と運動感覚の障害と関連していた。

上肢の位置感覚や運動感覚に影響する体性感覚野以外のエリア候補をみつけることができた、


というおはなし。

図:深部感覚障害の脳位置

感想:

上の図みると、どれも側頭部なんだよな。

たしかにじぶんもそれらしい位置をやられてたは。

2024年11月10日

この疲れ、ただごとではない!?脳卒中後の『感覚減衰モデル』が示す疲労の正体とは

2024  11月  イギリス


脳卒中後の疲労(Post-Stroke Fatigue, PSF)は、単なる「疲れ」とは異なる深刻な問題であり、体力的な疲労だけでなく、精神的、認知的な面にも影響を及ぼし、日常生活を難しくさせることが多い。

このような多次元的な疲労を理解し、効果的な治療法を見つけるために、PSFの原因を探る研究が進められている。

そこで、「感覚減衰モデル」という新しい枠組みがPSFの仕組みを理解するために提案されているそうな。

2024年12月11日

リハビリ現場が見落とす『隠れた感覚障害』—脳卒中経験者の苦悩に迫る

2024  12月  アメリカ


脳卒中後は多くの人々が感覚機能に変化を経験する。しかし、こうした感覚の変化が日常生活や社会的活動にどのような影響を与えるかは十分に研究されていない。

そこで、脳卒中後の感覚機能の変化が意味のある活動への参加にどのように影響を及ぼすかをくわしくしらべてみたそうな。

2020年7月28日

視覚フィードバック療法の上肢機能への効果

2020  4月  中国


脳卒中患者の上肢機能回復と運動関連皮質機能の回復についての、

ミラーニューロン理論に基づく視覚フィードバック療法(VFT:visual feedback therapy)の効果をfMRIを用いてくわしくしらべてみたそうな。

2023年9月3日

「刺激で頭がパンクする」脳卒中後の感覚過敏

2023  8月  オランダ


感覚過敏は、脳卒中など後天性脳損傷(ABI)後に頻繁に報告される。

そこで、後天性脳損傷後の感覚過敏に対する患者の認識と日常生活への影響についてくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月2日

「この体、本当に自分のもの?」──脳卒中と“離人感”の知られざる関係

2025  5月  イタリア


脳卒中は、手足が動きにくくなるといった運動機能の障害だけでなく、「自分の体が自分のものじゃないように感じる」といった感覚のゆがみを引き起こすことがある。

こうした“身体の感じ方”や“体に対するイメージ”の変化は、患者の心のつらさや社会とのつながりの弱まりにも関わってくると考えられる。けれども、こうした感覚の違いが健常者と比べて実際にどれほどのものなのかは、はっきりしていない。

そこで、慢性期の脳卒中患者と健康な人との間に、身体の感じ方やイメージについてどのような違いがあるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2020年3月20日

慢性期での触覚訓練の効果


Sensory retraining improves light touch threshold of the paretic hand in chronic stroke survivors- a single-subject A-B design
2020  3月  イラン

触覚(light touch)の障害は脳卒中経験者の32-89%にみられるという。

触覚の再訓練による触覚しきい値や上肢運動機能の改善についての研究はほとんどないのでくわしくしらべてみたそうな。

2024年8月9日

味覚・嗅覚異常が脳卒中リスクを倍増!?大規模研究結果

2024  4月  中国


味覚や嗅覚の異常は、神経変性疾患や心血管リスク要因と関連することが知られているが、これらの異常が脳卒中リスクにどのように影響するかは不明であった。

そこで、中国における大規模なコホートを対象に、味覚および嗅覚の異常が脳卒中リスクに与える影響をくわしくしらべてみたそうな。