~ 5000超の記事をシンプルな単語で検索するよ!

検索キーワード「短下肢装具」に一致する投稿を関連性の高い順に表示しています。 日付順 すべての投稿を表示
検索キーワード「短下肢装具」に一致する投稿を関連性の高い順に表示しています。 日付順 すべての投稿を表示

2019年3月14日

短下肢装具を与えると転倒3倍


The effect of ankle-foot orthoses on fall-near fall incidence in patients with (sub-)acute stroke- A randomized controlled trial
2019  3月  オランダ

入院中に転倒を経験する脳卒中患者は14-65%、退院後6ヶ月間の転倒は37-73%という。

これは年間1.3-6.5回の転倒頻度に相当し、一般高齢者の0.65回をおおきく上回る。

短下肢装具はつま先のクリアランスを確保しかかと着地を促す。短下肢装具によって転倒を防ぐ効果が期待できるがくわしい調査はまだない。

そこでランダム化比較試験を試みたそうな。



急性期の脳卒中で片麻痺の患者33人をすぐに短下肢装具を与える早期グループ16人と9週間後から与える遅延グループ17人にわけた。

1-8週、さらに9-52週目まで転倒の有無をフォローしたところ、



次のようになった。
・1-8週では、短下肢装具を早期に与えられたグループで転倒があきらかにおおく 11回 vs. 4回で、頻度は2.9倍だった。

・さらに 転倒した早期グループのうち63.6%は装具を着けていないとき(移乗や立ち上がり)に転倒していた。

・転倒しそこねたケースは 1-8週、9-52週でグループ間に差はなかった。

・骨折を含む重症を負ったケースは6件あった。

早期に短下肢装具を与えられた患者グループで転倒回数があきらかにおおかった。しかも彼らの63.6%は装具を着けていないときに転倒していた、


というおはなし。

図:短下肢装具と転倒回数


感想:

急性期は自発的な回復が起こっている真っ最中(比例回復則)なわけで、そんなタイミングに足首の固定をこころみるのはおかしい。

また 早い時期に物々しい装具を与えることは「じぶんはもうまともに歩けないんだ」という意識を強化して歩行への自信を失わせるだけである。だから装具を着けてもいないのに転ぶ。

これ↓とおなじ。
脳卒中リハビリは害!? 骨折しやすくなることが判明


そもそも装具を急ぐ理由はなさそうだ。
下肢装具をやめてしまう理由

短下肢装具を始めるに適した時期は、、

短下肢装具は使ったほうがいいの?

2022年4月24日

短下肢装具は前方支柱型にするべき理由

2022  3月  台湾


脳卒中で片麻痺の患者には歩行支援のために短下肢装具がよく用いられる。

短下肢装具には、従来の後方支柱型やさいきんでは前方支柱型がある。

前方支柱型にはストレッチ効果が期待されているがその優劣には結論がでていないので、くわしくしらべてみたそうな。

2016年7月1日

短下肢装具はオーダーメイドがいいの?


The influence of an ankle-foot orthosis on the spatiotemporal gait parameters and functional balance in chronic stroke patients.
2016  5月  ベルギー

脳卒中片麻痺患者への短下肢装具の種類と効果の差を調べてみたそうな。


慢性期の脳卒中片麻痺患者15人についてタイムアップアンドゴーテストを行い20秒を境に軽症グループ(9人)と要支援グループ(6人)に分け、

*短下肢装具なし、
*既製の短下肢装具(Maramed社)、
*オーダーメイド短下肢装具(Y-tech社)、

のそれぞれの状態での歩行の時間空間的パラメータの測定を各1週間空けて行い 解析したところ、


次のことがわかった。

・いずれの短下肢装具も通常歩行スピード時の単脚時間が増え、両脚時間が減少、歩幅が明らかに改善した。

・さらに最大スピード時に オーダーメイド装具では歩速 歩調が改善していた。

・グループ間での装具の種類による明らかな差は見られなかった。

・バランステストではタイムアップアンドゴーテストで短下肢装具の改善効果が確認できた。

短下肢装具は既製かオーダーメイドかによらず脳卒中患者は歩行パラメータ上の改善があった。特に重症の片麻痺患者でその効果が顕著だった、


というおはなし。

写真:既製の短下肢装具


感想:

発症して間もない もっとも脚に力の入らない頃に装具を着けられていたことがある。装着のあまりの面倒臭さに暗澹たる気持ちになった思い出。

2019年12月18日

短下肢装具のメタアナリシス


The effects of ankle-foot orthoses on walking speed in patients with stroke- a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials
2019  12月  イラン

脳卒中で下垂足になると歩行速度は低下し転倒リスクが高まる。

つまさきを上げておくために短下肢装具が用いられることがある。

短下肢装具の歩行やバランス効果のメタアナリシスは 2011年までのデータをつかった2013年出版のものが最新で、各種バイアスやエビデンスの質についての評価がほとんどなされていなかった。

そこで最新の研究成果もふくめあらためて短下肢装具の効果についてメタアナリシスをこころみたそうな。

2023年12月12日

下肢装具3時間が脳に与える衝撃的な影響!

2023  12月  日本


短下肢装具(AFO)は、怪我や脳卒中後の歩行機能回復に広く用いられているが、その効果に関する情報は限られているのが現状である。

そこで、健常ボランティアを対象に、AFOによる3時間の固定が皮質脊髄路の興奮性と歩行中の足関節の動きにおよぼす影響をくわしくしらべてみたそうな。

2022年10月10日

短下肢装具は前方支柱型にするべき理由その2

2022  9月  台湾


脳卒中後の片麻痺により麻痺脚への重心シフトは減少する。

そのためバランスを崩しやすく転倒リスクが高くなると考えられる。

特に座位からの立ち上がり動作に際しては姿勢制御に困難をきたしやすい。

そこで、プラスチック製の短下肢装具について前方支柱型と後方支柱型の立ち上がり動作への影響の違いをくわしくしらべてみたそうな。

2017年5月23日

短下肢装具を始めるに適した時期は、、


Six-month effects of early or delayed provision of an ankle-foot orthosis in patients with (sub)acute stroke: a randomized controlled trial.
2017  5月  オランダ

短下肢装具は脳卒中患者の歩行の安定性をたかめるために使用されることがある。
その効果について おおくの研究があるが、いつ始めたらよいかはわかっていない。
しらべてみたそうな。


脳卒中で片麻痺の患者33人について、
発症後1週間目に装具使用を開始するグループと9週目に開始するグループにわけ、

6ヶ月後までの装具付きでの歩行やバランス能力を 隔週で測定 比較したところ、


次のことがわかった。

・6ヶ月後、両グループに歩行やバランス能力の明らかな差はみられなかった。

・しかし統計学的有意なほどではないけれど、13週くらいまでは早期に短下肢装具を開始したグループが良いスコアをだしていた。

脳卒中のあと 短下肢装具を開始する時期によって6ヶ月後の歩行やバランス能力に差はなかった、


というおはなし。
図:短下肢装具を開始する時期と歩行能力

感想:

なんとかして早くに短下肢装具を勧めたい感がにじみでている。

けど、はやい時期にこういうものに頼っちゃうと 病状が上向いてきたときに回復するチャンスを見過ごしちゃうよね。背屈を意識する訓練とか、、
脳卒中リハビリは害!? 骨折しやすくなることが判明

2016年10月6日

短下肢装具は使ったほうがいいの?


Role of ankle foot orthosis in improving locomotion and functional recovery in patients with stroke: A prospective rehabilitation study.
2016  10月  インド

脳卒中で尖足や内反足になった患者に短下肢装具が処方されることがある。

その効果を調べてみたそうな。


平均年齢42、発症6ヶ月-1年未満で痙性尖足で短下肢装具を処方された男女26人について、入院時 退院時の歩行パラメータ 機能的自立度を比較したところ、


次のようになった。

・平均入院期間は27日、

・入院時の歩行可能距離は90mで、退院時は装具あり174m、装具なし121mだった。

・歩行スピードは入院時0.4m/s、退院時は装具あり0.51m/s、装具なし0.45m/sだった。

・34.6%(9人)の患者が退院までに臨床学的有意な最小限の 歩行パラメータの改善(スピード0.16m/s増し、距離50m増し)を示した。

・この間に機能的自立度FIMの平均スコアは84→102に改善したが、完全自立レベルであるスコア115以上は15%(4人)のみだった。

短下肢装具により歩行パラメータに有意な改善を示した患者は全体の3分の1に過ぎなかった、


というおはなし。

図:短下肢装具

感想:

厳密に測定すればわかるけど目に見えるような効果はないってことか。しかも背屈筋をまったく使わなくなるので 長期的には回復が著しく遅れる。

為す術のない人がしかたなく使うもので、安易に手をださないほうがいい と考える。

2015年7月28日

短下肢装具利用者にロッカーシューズを履かせたら


The effect of different shoes on functional mobility and energy expenditure in post-stroke hemiplegic patients using ankle-foot orthosis.
2015  7月  イラン

脳卒中片麻痺患者の短下肢装具に適した靴形状を調べてみたそうな。


30人の患者を、
*短下肢装具+船底型ソールの靴(ロッカーシューズ)
*短下肢装具+普通の靴
ロッカーソールシューズ
の2グループに分け、移動能力、エネルギー消費を測定したところ、


次のようになった。

・ロッカーシューズグループでは酸素コストおよびタイム Up & Go が明らかに改善し、

・最も心地よく感じる歩行速度は増加した。


短下肢装具を使う患者がロッカーシューズを履くと、移動能力が向上し、エネルギー効率も上がる、


というおはなし。

感想:

ロッカーソールシューズ、ロッカーボトムソールズとも呼ぶ。90年代に発案されたが、転倒しやすくなる点が普及しない理由と考える。


ロッカーシューズ専門家の解説

2014年2月20日

機能的電気刺激は下肢装具よりイイものなのか


The Effects of Peroneal Nerve Functional Electrical Stimulation Versus Ankle-Foot Orthosis in Patients With Chronic Stroke: A Randomized Controlled Trial.
2014  2月  アメリカ

脳卒中で尖足の患者に、腓骨神経の機能的電気刺激(FES)と短下肢装具のどちらが効果的か調べてみたそうな。


発症後6ヶ月以上の399人の脳卒中患者について、FESまたは短下肢装具を6ヶ月間装着してもらった。

歩行速度や日常生活動作、バランス機能他 複数の評価指標を用い比較した。


次のようになった。

・FESが短下肢装具に劣った点はなかった。

・特に両グループとも10分間歩行距離が著しく伸びた。

・両グループ間で差は見られなかった。


腓骨神経の機能的電気刺激による尖足対策は、短下肢装具とほぼ同様の効果が見られた、


というおはなし。



感想:

電極貼ったり、バッテリー気にしたり、雨に濡れないか心配したり

って面倒くさくないのかね?


2018年6月28日

下肢装具をやめてしまう理由


The regularity of orthosis use and the reasons for disuse in stroke patients
2018  6月  トルコ

下肢装具は脳卒中患者の歩行リハビリによく用いられる。

下肢装具の使用頻度と使わなくなった理由についてくわしくしらべてみたそうな。


リハビリ病院から退院して6ヶ月以内の 亜急性期脳卒中で下肢装具の処置を受けた男女64人について調査したところ、

2011年8月12日

尖足対策には短下肢装具:水に濡れてもOK


User experiences, preferences and choices relating to functional electrical stimulation and ankle foot orthoses for foot-drop after stroke.
2011 9月  イギリス



脳卒中後の尖足対策としての

機能的電気刺激(FES)と短下肢装具のユーザー体験を比較したそうな。




FES機器と短下肢装具の両方の使用経験のある

9人の患者について面談した結果、


・8人までがFESの方が好ましいと感じていた。

・理由は、足首が自由になり、歩行がより自然で、
安全に感じられる、というものだった。

・それでも短下肢装具には、電源が必要ないので
旅先や水に濡れても大丈夫というメリットがある。

・1人はFES使用時にアレルギー反応が出るために使用を控えている。



ということがわかった。



FESも万能ではなく、両者相補う関係にある、


というおはなし。

図:FES vs AFO

2017年9月8日

短下肢装具はやっぱり特注品がいいの?


Bespoke versus off-the-shelf ankle-foot orthosis for people with stroke: randomized controlled trial.
2017  8月  イギリス

脳卒中経験者が使う「短下肢装具」について、個人にあわせてあつらえた特注品(ビスポーク)と既製品のどちらが快適かつ安全で効果的なのかについての研究はほとんどないのでしらべてみたそうな。


脳卒中経験者139人について特注品グループ69人と既製品グループ70人にわけて
6週間後、12週間後の満足度、有害事象、移動能力、転倒恐怖心、歩行スピード、歩幅などを評価し 比較したところ、


次のことがわかった。

・長期的満足度は 72% vs. 64%で特注品グループが高かったが統計的有意な違いではなかった。

・短期的な転倒恐怖心が既製品グループで低かったことを除くと、

・両グループで各評価項目の明らかな差はなかった。

短下肢装具を選ぶに際し、まずは既製品をつかってみてどうしても合わない場合にのみ特注品をつかうべきだろう、


というおはなし。

図:短下肢装具は既製品か特注品か?

感想:

「できるやつはオーダースーツ、吊るしはダメ」って はなしをよく聞くけど、がんばるとこそこじゃないよねと思う。

2013年5月8日

【尖足】装具 vs 電気刺激 ついに決着


Foot Drop Stimulation Versus Ankle Foot Orthosis After Stroke: 30-Week Outcomes.
2013  5月  アメリカ

脳卒中後の尖足対策としての短下肢装具と下垂足刺激装置の効果比較をしたそうな。


発症後3ヶ月以上、歩行速度0.8m/s以下の脳卒中患者197人について装具と刺激装置の2グループに分け、30週間続けさせた。
最初の6週間は理学療法も行った。


次のようになった。

・両グループとも歩行スピードが大きく改善した。

・しかしグループ間で歩行スピードの差はほとんどなかった。

・使用満足度は刺激装置の方がずっと高かった。


短下肢装具や下垂足刺激装置を使うと歩行スピードが大きく改善した。

利用満足度は下垂足刺激装置の方が高かった


というおはなし。

2010年7月7日

短下肢装具をつけたほうが安全


The ankle-foot orthosis improves balance and reduces fall risk of chronic spastic hemiparetic patients.
7月 トルコ



慢性期脳卒中患者で、なんとか歩ける人でも、
短下肢装具を着けることで歩行バランスが改善し、
転倒の危険性もグッと減ることこがわかったそうな。






この病気になって、足首の重要さを再認識した。

足首は非常に繊細な筋肉調節を多岐にわたり行っている場所で、
ここの感覚が鈍くなっただけで ほんとに 歩行上の不安
がこんなにも大きくなるものとは思ってもみなかった。

歩けるようになったくらいで自動車の
クラッチ調節をするなんて とんでもないことだった。



再びマニュアル車を運転できるようになるだろうか。

2020年1月22日

【写真】足首テーピングの正しい巻き方


Effects of talus stabilization taping versus ankle kinesio taping in patients with chronic stroke- a randomized controlled trial
2019  12月  韓国

脳卒中の慢性期では麻痺足首の背屈に困難を生じることがありバランスの低下と転倒の原因になる。

キネシオテーピングは、痛みの緩和や筋力強化、関節位置の補正、姿勢矯正、固有感覚や関節可動域の改善に使用されている。

さいきん、距骨安定テーピング(talus stabilization taping)が距骨の後方スライドにより足首を背屈しやすくするという報告があった。

これを脳卒中患者に応用した報告はほとんどないのでキネシオテーピングとくらべてみたそうな。

2019年12月31日

回復良好者ほど転倒する証拠


Post-stroke patients with moderate function have the greatest risk of falls- a National Cohort Study
2019  12月  シンガポール

脳卒中患者の14%は最初の1ヶ月間に転倒を経験するという。転倒は怪我の原因のみならず転倒恐怖心から活動を制限することにもなりうる。

これまで転倒の要因となりうる身体機能との関連をしらべた研究には大規模なものがほとんどない。

さいきんのシステマチックレビューでは16件の研究のうち半数は被験者100人未満、1000人以上は2件のみだった。

そこで、脳卒中経験者の身体機能と転倒リスクについて大規模にしらべてみたそうな。

2020年6月4日

靴底を1.5cm上げる効果

2020  6月  ブラジル


脳卒中で片麻痺の患者では麻痺脚がわの膝の屈曲や足首の背屈が困難になる。その結果、脚の振り出し時につまづき 転倒する。

これを代償する動作として伸び上がり歩行や異常な身体の傾き、分廻し歩行が発生する。

靴底の補高(shoe lifts)は強制的に体重をシフトさせてこれらの代償動作を改善するテクニックであるが、その補高最適値は報告によりばらつきがあり、0.6-3.8cmの範囲にある。

そこで、靴底の1.5cm補高での効果を実験してみたそうな。

2021年11月16日

脳卒中後の転倒はメンタルの問題だった

2021  9月  セルビア


脳卒中後の合併症でもある転倒は、発症後1週間で7%が、退院後1年間で73%の患者が経験するという。

さらに病院内での転倒で約30%がなんらかの傷害を負うと報告されている。

脳卒中患者の転倒に関連する危険因子をあきらかにしてみたそうな。

ご意見 ご感想はこちら

名前

メール *

メッセージ *