元
Effects of cognitive and motor tasks on the walking speed of individuals with chronic stroke.
2017 3月 中国
脳卒中患者が地域社会で必要とされる歩行能力は歩行速度に反映されると考えられる。いっぽうで歩行中の課題が歩行速度を低下させるという報告がおおくある。
そこで、脳卒中患者に認知課題と運動課題を与えたときの歩行速度の低下をくらべてみたそうな。
慢性期脳卒中患者30人について10m歩行中の課題の有無による快適歩行速度と最大歩行速度の変化 および課題の正確さを調べた。
課題は2種類あり、1つは認知課題で3の連続引き算を声に出しながらあるく。
もう1つは運動課題で水のいっぱい入ったカップをこぼさずに運ぶ。
次のようになった。
・両課題で快適歩行速度と最大歩行速度が低下した。
・認知課題は運動課題よりも 最大歩行速度におおきく影響した。
・脳卒中歴が長いほど歩行速度の維持よりも課題の正確さを優先した。
・この傾向は運動課題よりも認知課題の最大歩行速度で顕著だった。
認知課題および運動課題で脳卒中患者の歩行速度は低下した。とくに認知課題での最大歩行速度の低下が大きかった、
というおはなし。
感想:
「注意リソース」の不足が原因って書いてある。まったく同感。
自動車運転中に会話したりするのがとてもむつかしいんよ。