元
Health-Related Quality of Life and Fatigue After Transient Ischemic Attack and Minor Stroke
2019 1月 スペイン
脳卒中患者が疲労をうったえる率は非常に高い。この疲労感がしばしばリハビリや復職をさまたげる原因になっている。
いっぽうTIAや軽い脳卒中では後遺症はないとされているがじっさいにはなんらかの障害をうったえる患者はすくなくない。
疲労にはいくつもの要因が考えられる。これまでのおおくの調査ではコントロール群を設けたものがほとんどない。
そこでTIAや軽い脳卒中のあとの疲労について認知機能をふくめくわしくしらべてみたそうな。
TIAまたは軽い脳卒中の患者92人と別の病気の患者89人について、
疲労評価スケール(Fatigue Assessment Scale)
認知機能評価(Montreal Cognitive Assessment)
QoL指標(European Quality of Life index)
について3ヶ月後までフォローしたところ、
次のことがわかった。
・強い疲労感をうったえる率は 65.2% vs 23.5%(コントロール)で、
・さらに非常に強い疲労の率は 20.7% vs. 4.5%(コントロール) だった。
・認知機能スコアは、24.1 vs. 27.3 であきらかに低かった。
・疲労スコアが高い者のQoLはあきらかに低かった。
・疲労スコアと認知機能スコアに関連はなく、認知機能スコアはQoLに関連しなかった。
TIAや軽い脳卒中患者の強い疲労感はめずらしいことではなかった。この疲労感は生活の質におおきく影響していた、
というおはなし。
感想:
経験的に、TIAや軽い脳卒中は症状弱いから病院にゆかずがまんして乗り切っている人ってすくなくないとおもう。
ってことは ひどく疲れた顔してるサラリーマンの脳にはちいさな梗塞や出血があるんじゃないかね。