元
Non-pharmacological interventions for the improvement of post-stroke activities of daily living and disability amongst older stroke survivors: A systematic review
2018 10月 イギリス
脳卒中のリハビリテーションでは薬を用いない方法が大勢をしめている。
しかし、これら非薬物的リハビリテーションの高齢患者での研究はおおくない。
そこで65歳以上の高齢脳卒中患者を対象とした非薬物的リハビリテーションについての、これまでの研究をまとめてシステマティックレビューを試みたそうな。
複数のレビュアーが関連する研究を厳選して、データの偏り、エビデンスの質(GRADE)を評価したところ、
次のことがわかった。
・14の非薬物的リハビリテーションについての計72の論文がみつかった。
・各方法と論文数の内訳は、鍼灸1、介護者トレーニング1、CI療法2、ロボット支援8、音楽療法1、神経刺激3、作業療法12、プリズムメガネ3、理学療法17、イメージ訓練6、自己管理教育6、ビデオゲーム1、自走車椅子1、だった。
・日常生活動作の改善が見られたのは、理学療法と作業療法のみだった。
・14あるいずれの方法も、身体障害の改善に効果的とするエビデンスはまったくなかった。
・すべてにおいてエビデンスレベルは低く、研究の数も少なかった。
高齢脳卒中患者への薬物を使わないリハビリテーション方法のうち、理学療法と作業療法のみで日常生活動作への改善効果が確認できた。全体的に報告数がすくないのでさらなる研究を期待する、
というおはなし。
感想:
理学療法と作業療法以外は、やっている内容をそれぞれ容易にイメージすることができる。
ところが理学療法や作業療法については漠然としすぎていて具体的にどんな介入内容を指すのかわからない。
だからこの2つを他と同列に比べるのはフェアでないとおもうんだ。
日本の理学療法士はどういう根拠に基づいて仕事をしているのか?
コクランレビュー:作業療法のエビデンス信用できない