元
Efficacy of early cognitive-linguistic treatment for aphasia due to stroke: A randomised controlled trial (Rotterdam Aphasia Therapy Study-3)
2017 6月 オランダ
脳卒中のあとおよそ3分の1の患者は なんらかの失語症状を経験する。
失語症には言語聴覚療法が有効とされているが、それを開始するべきタイミングについては実はよくわかっていないうえに、これまでの研究では相反する結果が示されている。
そこで、早期の言語聴覚療法の効果を大規模にしらべてみたそうな。
脳卒中から2週間以内で失語症の患者152人を言語聴覚療法グループとなにもしないグループにわけた。
言語聴覚療法では特に発症初期の患者に有効とされる認知言語治療 "cognitive-linguistic treatment" を1日1時間x4週間おこなった。
3ヶ月後、6ヶ月後まで言語能力テスト(Amsterdam-Nijmegen Everyday Language Test)をフォローし 比較したところ、
次のようになった。
・いずれのタイミングでも両グループ間で言語能力スコアのあきらかな差はなかった。
発症から2週間以内に開始した4週間の集中的言語聴覚療法には、なんの効果もみられなかった。失語症の早期リハビリをする理由はないであろう、
というおはなし。
感想:
最初の3ヶ月間くらいは美味いものたべて映画でもみながらゆっくりするべきなんだよ。リハビリなんかしないで。