元
Survey of Antithrombotic Treatment in Rural Patients (>60 years) with Atrial Fibrillation in East China.
2018 5月 中国
心房細動は高齢者におおい不整脈であり、心房細動があると脳卒中リスクが4-5倍になるという。
抗凝固薬により脳卒中リスクを60%はさげられると考えられているが、2008年の調査では中国人心房細動の97%は抗凝固薬を使っていなかった。
そこで、さいきんの中国農村部での高齢者の心房細動有病率と抗凝固薬の使用率を詳しくしらべてみたそうな。
2015年に上海7箇所の農村部で60歳以上の36734人を調査した結果、
次のことがわかった。
・828人が心房細動で、有病率は2.3%だった。
・このうち38.9%が抗血栓療法をうけていて、ワルファリンは5.9%のみ、29.6%がアスピリン、2.7%がクロピドグレルを使っていた。
・心房細動患者の59.2%が CHA2DS2-VASc スコア2以上(ワルファリン推奨レベル)で、HAS-BLED スコア3未満(出血リスク低)だった。
・抗凝固薬が使われない理由として、1)早期発見の機会がない、2)症状がないので治療を希望しない、3)医師が薦めない、の3つが考えられた。
中国の心房細動患者は血栓症リスクが高く出血リスクは低かったにもかかわらず、そのおおくは抗凝固薬を使っていなかった、
というおはなし。
感想:
グラフみると歳とるとすごい勢いでふえるのな。
けど 老い先短いのに危険な薬をあたえるのはどうかと思うよ。