元
Estimated prevalence of undiagnosed atrial fibrillation in the United States.
2018 4月 アメリカ
心房細動は脳梗塞のおもな原因であるが、それ自体には症状がないため脳卒中をおこすまで見つからないことがおおい。
そこで診断できていない心房細動患者がどれくらいいるものなのか推定してみたそうな。
アメリカで2004-2010の保険請求データベースから、脳梗塞になったのちに心房細動が見つかったケースを抽出し、未診断だった心房細動患者数をAIDS調査に開発されたアルゴリズムを用いて逆算した。
次のようになった。
・心房細動患者の推定総数は、65歳以上の高齢グループで3873900人、18-64歳の労働年齢グループで1457100人だった。これはそれぞれの年齢人口の10.0%、0.92%に相当した。
・これらのうち698900人が診断未確定で、高齢グループが535400人 労働年齢グループ163500人だった。それぞれ各年齢層の1.3%、0.09%に相当した。
・診断未確定患者のうち脳卒中リスクが高いとされワルファリン推奨レベルに相当するCHADS2スコア=2以上の患者が56%いた。
心房細動患者のアメリカでの総数は5.3百万人と推定され、そのうち0.7百万人(全人口の0.31 %)が診断未確定だった。かれらの半数以上は脳卒中リスクが高かった、
というおはなし。
感想:
みつかっていない心房細動患者ってもっと桁違いにおおくいるものだと思ってた。