元
Transcranial Direct Current Stimulation Does Not Improve Language Outcome in Subacute Poststroke Aphasia
2018 3月 オランダ
かつて経頭蓋直流電気刺激 tDCSは失語症の治療に有効であると考えられていた時期があった。
その後、慢性期や亜急性期でも効果がないという報告が相次いだ。
それらの研究は tDCSと言語訓練を別々におこなうものだった(オフラインtDCS)ので、同時におこなったら(オンラインtDCS)どうなるものか、もっとも改善著しい亜急性期での多施設間二重盲検のランダム化比較試験でたしかめてみたそうな。
4つのリハビリ施設にいる 発症から3ヶ月未満の脳卒中で失語症の患者58人について、
左脳のブローカ野付近にプラス電極を貼り、1回45分間の言語訓練中に直流電流をながした。
本刺激の26人には電流を20分継続し、偽刺激の32人には電流は始めの30秒だけながした。
5日間の訓練後、写真を見せて物の名称を言わせるテスト等をおこなったところ、
次のようになった。
・両グループともにテストスコアは改善したが、
・グループ間のあきらかな差はまったくみられなかった。
脳卒中後の失語症治療にtDCSはなんの効果ももたらさなかった、
というおはなし。
感想:
tDCSやってる人 もういないと思ってたよ。
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