元
Driving and visual deficits in stroke patients.
2018 2月 ブラジル
脳卒中経験者の自動車運転能力の評価は 生活の自立と就労機会を得るうえで非常に重要なもんだいである。
そこで脳卒中による視覚障害の点から運転能力との関連をしらべてみたそうな。
運転歴のある慢性期脳卒中経験者のうち、すでに運転を再開している9人と 運転再開を希望している9人について、
視覚機能と注意力を評価するUFOV(Useful Field of View)テストをおこなった。
このテストは3つのパートからなり、
1)中心視野の情報処理スピード、
2)周辺域での複数対象を識別する能力、
3)障害物にまどわされず複数対象を識別する能力
を測定して、計算式に則り運転事故リスクを5段階で評価する。
次のようになった。
・すでに運転復帰しているグループでは1名が中レベル以上の事故リスクを示すいっぽう、
・運転再開希望グループでは1名が中レベルの事故リスク、2名が最高レベルの事故リスクに分類された。
・かれらは視覚障害が運転再開に支障あるレベルとは認識していなかった。
視覚注意力は脳卒中経験者が自動車運転を再開するうえで重要な能力である、
というおはなし。
感想:
運転再開してかれこれ8年経つ。
脳卒中まえのような根拠のない全能感はまったくない代わりに、
直感にたよらない「慎重さ」がおおきく鍛えられた。