元
Transient Ischemic Attack Results in Delayed Brain Atrophy and Cognitive Decline
2018 1月 スイス
脳の虚血がながびくと梗塞が起きる。さらに2次的な神経変性の影響も考えられ 動物実験の結果はあるが人ではよくわかっていない。
そこで一過性脳虚血発作(TIA)の患者についてその影響をフォローしてみたそうな。
TIA患者50人について造影剤をつかったCT検査で脳の還流状態を測定した。さらにMRIで直後と90日後の脳の解剖情報を取得し、脳の各部位の体積変化をソフトウェアで自動計測した。
認知症検査を並行してこれらの関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・全患者で脳全域の灰白質の減少があった。
・前頭葉虚血の患者では橋および虚血脳半球側でのあきらかな体積減少があった。
・前頭葉虚血だった患者は認知症検査スコアがあきらかに低く、視床の萎縮との関連も示唆された。
TIA患者すべてに虚血から離れた部位での脳萎縮が広く確認され、認知機能低下への影響も示された、
というおはなし。
感想:
TIAには神経保護作用があるっていわれてるわりにはヒドイ結果だ。
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