元
Mechanisms of Acupuncture Therapy in Ischemic Stroke Rehabilitation: A Literature Review of Basic Studies.
2017 11月 台湾
鍼治療はWHOもすすめる脳卒中の代替療法の1つである。おおくの臨床試験で脳卒中患者のバランスや痙縮、筋力、生活の質の改善効果が示されているものの そのメカニズムはよくわかっていない。
これまでの研究から 鍼治療の脳卒中リハビリテーションメカニズムとよく使われるツボの種類についてまとめてみたそうな。
関係する40の研究内容を分析したところ、
次のことがわかった。
・鍼刺激による5つの脳卒中回復メカニズムがあきらかになった、
1)神経新生と細胞増殖の促進
2)虚血領域への血流改善
3)細胞死の抑制
4)神経化学物質のコントロール
5)長期増強効果による学習改善
・よく使われるツボは、百会(GV20)、足三里(ST36)、風池(LI11)、水溝(GV26)、大椎(GV14)、合谷(LI4)の順だった。
鍼治療は脳卒中患者の中枢神経系にたいし 異なるメカニズムの様々なはたらきをとおして改善効果をもたらす、
というおはなし。
感想:
鍼のような信念体系にいまだおおくの支持があり かつエビデンス主義の世界で生き残っていること自体に強い関心がある。