元
Malnutrition Increases the Incidence of Death, Cardiovascular Events, and Infections in Patients with Stroke after Rehabilitation.
2017 11月 日本
脳卒中は死亡率が低下傾向にあるものの 日本では依然として死亡原因の第4位である。
脳卒中の急性期に栄養不良の患者は予後がよくなといわれている。いっぽう栄養不良は急性期よりもリハビリ期におおくなるが、予後への影響はよくわかっていない。
そこで脳卒中患者のリハビリ退院直後の栄養状態と死亡 再発 感染症との関連をしらべてみたそうな。
平均年齢64の高齢脳卒中患者138人についてリハビリ退院直後の栄養状態を "geriatric nutritional risk index"(GNRI)で評価した。
GNRIは体重、身長、血清アルブミン値だけで栄養評価できる指標で 次式で与えられる。
GNRI = [14.89×アルブミン値(g/dL)] + [41.7×(体重/標準BMIに相当する理想体重)]GNRIが96以下を栄養不良とし、1年間フォローしたところ、
次のことがわかった。
・退院直後の平均GNRIは98.8で、
・患者の27%が栄養不良状態にあった。
・1年間の総死亡率は1%、心血管疾患再発率15%、感染症率15%で、
・これらはGNRIが96以下の患者であきらかに高かった。
リハビリ退院したあとであっても 栄養不良は予後がよくない要因だった、
というおはなし。
感想:
もともとやせ気味なのに退院した直後は3キロちかく体重減っていた。食事はおいしかったけど量がすくなかった。隣のベッドに配膳された天ぷらそばをこっそり食べてしまいたい衝動に耐えるのがキツかった思い出。
いまにして思うと我慢せずに 売店でパンやおにぎりでも買って食べればよかったとおもう。