元
Using Blogs to explore the lived experience of life after Stroke: 'A journey of discovery I never wanted to take.
2017 9月 イギリス
脳卒中患者の生の体験談を収集する情報源のひとつとして「ブログ」が考えられる。
そこで語られる内容とブログの役割について実際に調査 分析してみたそうな。
2016時点で、脳卒中経験者が運営し、脳卒中に関連する内容で、1年以上の継続実績があって、現在もアクティブな、イギリスまたはアメリカの、英語の、会員制でない、日記形式 のブログを検索し厳選した。
内容を主題分析したところ、
次のことがわかった。
・8つのブログが分析対象となった。
・次の8つのサブテーマが見つかった。1)自己との対話、 2)感情、3)変化、4)脳卒中の影響、5)健康管理、6)世界の中で、7)人間関係、8)リハビリ
・そしてメインテーマが2つあって、*内面での自己との関係性と、*外の世界との関係性、これら2つの視点。
・彼らのおおくは 失った生活を嘆き、回復して自立を取り戻すために励んでいた。
脳卒中経験者がそれまでの生活からあらたな状況へ適応することは容易ではなく、内面的、外面的関係性を徐々に変化させてゆく必要がある。失った過去を嘆くよりも いまを生き生きと生活する重要性を他者と分かち合う手段が ブログにはある、
というおはなし。
感想:
なるほど脳卒中やるとじぶんとの対話がとても増えて、どんどん内側に落ち込んでいってしまう。それがわるいこととは思わないけど、そとの世界とのバランスをとるためにブログが役に立っている実感がある。
それにしてもアメリカとイギリスあわせたら3億人くらいいるのに、まともな脳卒中ブログは8件って 選別基準厳しすぎやしないか?
日本の現在アクティブな脳卒中ブログは、多めに見積もってもせいぜい100。
通院中の脳卒中患者がおよそ100万人だから、1万人に1人がブログをやってることになる。
1万人に1人の変人が発信する情報が参考になるかは疑わしい。けれどブログの数は8年前に比べるとおおいに増えたので、気に入ったものだけ見ればいい。