元
Risk of Arterial Thromboembolism in Patients With Cancer
2017 8月 アメリカ
アメリカ人の40%はその生涯にがんを経験する。がんになると深部静脈血栓や肺塞栓が起きやすくなることは知られている。
いっぽう心筋梗塞や脳梗塞など 動脈の血栓塞栓症との関連についてはよくわかっていないので調べてみたそうな。
2002-2011のがん患者(乳がん、肺がん、大腸がん、膀胱がん、膵臓がん、胃がん)と がんでない比較グループ患者との279719組の記録を解析したところ、
次のことがわかった。
・がん診断後6ヶ月間の動脈血栓塞栓症の発生率は4.7%で、がんでない者では2.2%だった。
・とくに 心筋梗塞の発生率はがんだと2.0%、非がんで0.7%、
・脳梗塞発生率は がんで3.0%、非がんで1.6%だった。
・このリスク上昇はがんの種類やステージにも関連し、およそ1年で解消した。
がんと診断された患者はその直後から短期的に心筋梗塞や脳梗塞のリスクが上昇する、
というおはなし。
感想:
ってことは 脳梗塞やったひとには隠れがんの可能性があるのかな。
軽い脳梗塞とホッとしていたのも束の間 実はガンでしたと告げられる患者の割合と見分け方
なぜ脳梗塞患者はガンになりやすいのか