元
Music interventions for acquired brain injury.
2017 1月 アメリカ
事故や病気で脳に損傷を負った患者へのリハビリ手段の1つとして音楽療法がある。
たとえばリズムに合わせて歩行動作を円滑にする、歌いながら発話 発声を促す、リスニングで疼痛や気分を癒やす、といったものがある。
これまでの研究成果をまとめてみたそうな。
関連する研究を厳選し データを統合 再解析したところ、
次のことがわかった。
・被験者775人を含む29の研究がみつかった。
・音楽リズムが歩行とQoLの改善に役立った。
・音楽療法は腕の反復動作スピードやコミュニケーション能力の改善にも効果があった。
・単に拍子をとるよりも音楽と拍子を組み合わせることでより効果がでた。
・音楽療法の専門家が行うほうが効果的かも。
・有害事象を報告する研究はなかった。
・データの多くは偏りが強く エビデンスの質は概ね低かった。
音楽療法は歩行や上肢機能、コミュニケーション能力、QoLの改善に役立つかもしれない。よりハイレベルな研究が期待される、
というおはなし。
感想:
有害事象がない、ってことだけで価値があるよ。