元
RECAST (Remote Ischemic Conditioning After Stroke Trial)
A Pilot Randomized Placebo Controlled Phase II Trial in Acute Ischemic Stroke
2017 3月 イギリス
脳から離れた位置を繰り返し虚血状態にすると(遠隔虚血コンディショニング) 神経保護効果がえられるとする報告がある。しかしそのメカニズムはわかっていない。
そこで実際の脳卒中患者で実験してみたそうな。
発症後24時間以内の脳卒中患者26人を遠隔虚血コンディショニングと比較グループに分けた。
遠隔虚血コンディショニングは、入院後すぐに腕に血圧測定用の腕帯を巻き、締め付け5分間+開放5分間を計4サイクルおこなった。
この直前 直後、4日後の血液サンプルを採取した。
また、90日後の神経症状、生活自立度を比較した。
次のようになった。
・遠隔虚血グループに有害事象はなかった。
・90日後の神経症状NIHSSスコアは 1 vs. 3 で遠隔虚血グループが明らかに低かった。
・生活自立度に有意な差はなかった。
・遠隔虚血グループで熱ショックタンパク質HSP27の増加が確認できた。
急性期脳卒中への遠隔虚血コンディショニングは安全で、神経症状を改善した。神経保護メカニズムにはHSP27が関わっているかも、
というおはなし。
感想:
これら↓も同じ背景だろうね。
ハンドグリップで脳梗塞が治るというエビデンスあと[喫煙パラドック]もなかまかな、、
脳梗塞が簡単に治る 下肢遠隔虚血コンディショニングとは
TIAは幸運の兆し、脳梗塞が軽い
TIAが脳を護る. はたして病気と呼べるのだろうか…