元
Effect of Intensive Blood Pressure Control on Gait Speed and Mobility Limitation in Adults 75 Years or Older: A Randomized Clinical Trial.
2017 2月 アメリカ
収縮期血圧を厳格コントロールする大規模な臨床試験(SPRINT)の結果、120mmHg未満を目標にすることで心血管疾患の有病率、死亡率がさらに低下するとわかった。
特に75歳以上で歩行スピードの遅い高血圧患者に この傾向があきらかだった。
歩行スピードは健康状態の反映とも考えられることから、厳格な血圧コントロールが歩行スピードに影響していた可能性を検証してみたそうな。
糖尿病や脳卒中経験のない75歳以上の高血圧患者2636人について、収縮期血圧を120mmHgを目標にするグループと140mmHgのグループにわけ、歩行スピードを3年間フォローしたところ、
次のようになった。
・歩行スピードの経年的な低下の度合いは両グループで差はなかった。
・年齢、性別、人種、他の病気を考慮に入れても差はなかった。
75歳以上の収縮期血圧目標を140→120mmHgにしても歩行スピードには影響なかった、
というおはなし。
感想:
頻尿のため降圧薬は2015の1月1日をもって完全にやめた。勝手に。
頻尿は瞬時に治ったし血圧も高くない。やめてよかったと思ってる。
NEJM誌:脳卒中で死なない血圧は120未満だからね
SPRINTの結果発表を受けて:厳格な降圧治療の有用性と有害事象への注意(日本高血圧学会)