元
Differences in wake-up and unknown onset stroke examined in a stroke registry.
2014 10月 イギリス
脳卒中は発症時刻別につぎの3種類に分けられる。
WUS:睡眠中に発症して起床時に気がつく
AOS:活動中に発症する
UOS:いつ発症したのか不明
これらの患者の特徴について調べてみたそうな。
1999-2011の脳卒中患者3890人の医療データを調べたところ、
次のことがわかった。
・21%がWUS、65%がAOS、14%がUOSだった。
・UOS(発症時刻不明)患者は著しく高齢で、女性または一人暮らしが多かった。
・この12年間にUOSの比率が10→16%に増加した。
・UOSは重症患者が多かった。
・WUSはAOSに比べ脳内出血は少なくラクナ脳卒中は多かった。
・UOSは左脳損傷が多く、ラクナ脳卒中は少なかった。
・WUSに快復した患者は少なかった。
・UOSの院内死亡率はとても高く、機能回復度は低かった。
WUSは脳内出血が少なかったが、重症度や回復度でAOSと大きな差はなかった。UOSは増加傾向にあり重症患者が多く予後も悪かった、
というおはなし。
感想:
UOSには孤独死一歩手前の老人 または緩やかに発症して自覚がないだけのケースの2通りがあるはずだけど前者が多いのかな。
思い返すと自分の場合、早朝から調子がおかしかった 。でも明らかに症状を認識したのは午後になってから。こういう場合どこに分類されるのだろう。