元
Does inhibitory repetitive transcranial magnetic stimulation augment functional task practice to improve arm recovery in chronic stroke?
2014 8月 アメリカ
反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)は脳卒中後の上肢麻痺を非侵襲的に改善できる方法である、と言われている。
これを確かめてみたそうな。
慢性期脳卒中で上肢麻痺の患者22人について、損傷脳と反対側に低頻度rTMSを、週4回x4週間行った。
患者はリアルrTMSと偽rTMSの2グループに分類された。
rTMSの直前に、個別に最適化された上肢運動訓練が1時間行われた。
改善度を比較したところ、
次のようになった。
・リアル、偽rTMSの両グループ間で、上肢機能の改善度に差はなかった。
・脳の皮質興奮性を示す運動誘発電位にもグループ間の差はなかった。
この実験ではrTMSの上肢機能の改善効果は確認できなかった。患者が適していなかったのかも知れない、
というおはなし。
感想:
いままで「rTMS万歳!」的な報告ばかりだったのでかえって新鮮に感じた。