元
Significance of longitudinal changes in the default-mode network for cognitive recovery after stroke.
2014 6月 韓国
脳卒中患者の認知機能の回復過程はよくわかっていない。
そこで、基底状態にある脳活動を表すデフォルト・モード・ネットワークとの関連を脳機能MRIを使って調べてみたそうな。
右脳損傷の11人の脳卒中患者と11人の健常人について安静時のfMRIを発症1か月、3ヶ月、6ヶ月後に撮影し、デフォルト・モード・ネットワークと認知機能の回復状況との関連を解析した。
次のようになった。
・発症1か月後の脳卒中患者では後帯状皮質、楔前部、内側前頭回のデフォルト・モード・ネットワーク連結性が大きく低下していた。
・3ヶ月後にはこれら脳領域のデフォルト・モード・ネットワーク連結性は元に戻っていた。
・損傷を受けていない側の脳の背外側前頭前野のデフォルト・モード・ネットワーク連結性が認知機能の回復と著しい相関があった。
・これは脳損傷で低下した認知機能の代償的なプロセスと考えられた。
回復過程にある脳卒中患者のデフォルト・モード・ネットワークの変化と認知機能に影響する脳領域を示すことができた、
というおはなし。
感想:
デフォルト・モード・ネットワークってなんぞや?と思い検索してみると、、、面白かった。
浮かび上がる脳の陰の活動キーワードトレンドをみると、4,5年まえから急に注目されている。
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