元
Body Mass Index and Death by Stroke: No Obesity Paradox.
2014 6月 デンマーク
太っている脳卒中患者ほど予後が良いという「肥満パラドックス」は本当なのか調べてみたそうな。
2003-2012の71617人ぶんの脳卒中患者データを対象とした。
選択バイアスがかからないように、初回脳卒中後1ヶ月以内に死亡した事例のみ抽出し ボディマス指数(BMI)との関連を解析した。
次のようになった。
・11%が最初の1ヶ月以内に死亡し、そのうち70%が脳卒中が死因だった。
・内訳は9.7%が低体重、39.0%は標準体重、34.5%が過体重、16.8%が肥満だった。
・BMIが高いほど脳卒中発症年齢が低くなった。
・1ヶ月内死亡リスクは標準体重、過体重、肥満で差はなかった。
・1週間内死亡に限定しても同様の結果だった。
脳卒中患者の肥満パラドックスは確認できなかった。BMIの高い患者はとても若くして脳卒中になることがわかった。肥満の脳卒中患者は標準体重を目指すべきだろう、
というおはなし。
感想:
肥満だと若くして脳卒中になるから 他の患者より元気そうに見えるのは当然、ってことらしい。