元
Effects of exercise intensity on spatial memory performance and hippocampal synaptic plasticity in transient brain ischemic rats.
2013 10月 台湾
脳卒中のあとの運動が記憶障害を改善することが知られている。
そこで、脳卒中のあとの運動強度と記憶を司る海馬神経の可塑性との関連を調べてみたそうな。
人為的に脳虚血状態にしたネズミを次の3グループに分けた。
*じっとしてるグループ
*低強度運動グループ
*高強度運動グループ
脳虚血の翌日からトレッドミルを使って毎分8mまたは20mペースで1日30分間×14日間運動させた。
記憶力、神経成長関連蛋白質(BDNFなど)、神経の樹状構造を評価した。
次のようになった。
・じっとしてるグループに比べ低強度運動グループの記憶力テストの結果がよかった。
・高強度運動グループではこのようにはならなかった。
・神経の樹状構造の複雑さと関連蛋白質は低強度運動グループでのみ増加した。
・高強度運動グループのコルチコステロンが多く、高ストレス下状況を示していた。
脳虚血のあとの無理のない運動は、神経の可塑性を促し、記憶機能を向上させることがわかった、
というおはなし。