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2013年8月13日

脳卒中のあと葬式でハッピー全開の男性が話題に


Stroke Victim Dubbed 'Mr. Happy' No Longer Able To Feel Sadness
2013  8月  イギリス

脳卒中がきっかけで悲しさを感じなくなってしまった男性が発見されたそうな。


68歳の元トラックドライバーの男性は、2004年に脳卒中になり19週間入院した。

前頭葉の感情を司る部分を損傷したため、通常はウツになってしまうところ、逆に悲しさを感じなくなった。


当初は、葬式に行ってもとても嬉しそうにして、場の空気を読まない振る舞いに妻はたいへん困ったという。


現在はいつも嬉しそうにしているので多くの人々に慕われている

というおはなし。









感想:

この記事を思い出した。
脳卒中経験者が葬式で笑いがとまらなくなる可能性について

脳卒中がきっかけでホモになることがあるらしい


2013年8月12日

rTMSは片脳刺激だけでは不十分と判明


Efficacy of Coupling Inhibitory and Facilitatory Repetitive Transcranial Magnetic Stimulation to Enhance Motor Recovery in Hemiplegic Stroke Patients.
2013  5月  台湾

反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)の抑制促進効果の最適な組み合わせについて調べてみたそうな。


54人の慢性期片麻痺脳卒中患者について次の4グループに分け、20日間の治療を行った。

A)健常側に抑制1Hz刺激+病側に促進バースト刺激

B) 健常側に偽刺激+病側に促進バースト刺激

C)健常側に抑制1Hz刺激+病側に偽刺激

D)両側に偽刺激

この前後での運動野皮質興奮性変化および上肢運動機能の改善度評価を行った。


次のようになった。

・グループAで、筋力、運動機能、反応速度がもっとも向上した。

・脳健常側での皮質活動の低下が運動機能の向上と関連していた。

・病側脳の皮質活動の増加が反応時間の短縮と関連していた。

・他のグループB,C,Dではこのような関連は見られなかった。


rTMS治療は、左右の脳にそれぞれ同時に抑制刺激、促進刺激を与える方法が最も効果的である、


というおはなし。



感想:

これまでの2倍のハードウェアが要るわけで、皆やりたくてもなかなか手が出なかった実験って感じ。

2013年8月11日

アイフォンアプリiECGで心房細動の危険を自動診断


iPhone device detects heart rhythm problem that can cause stroke
2013  8月  オーストラリア

心房細動の可能性を自動診断できるiphoneアプリを開発したそうな。


このアプリで測定された心電データはクラウドに送られ、自動解析される。

脳卒中の原因となる心房細動の可能性を診断する正確さは97%だった。

iphoneアプリによる自動的な心電図診断が可能になった、


というおはなし。

写真:iECG


2013年8月10日

脳卒中患者が5年以内に死亡または障害者になる割合が判明


Population-Based Study of Disability and Institutionalization After Transient Ischemic Attack and Stroke: 10-Year Results of the Oxford Vascular Study.
2013  8月  イギリス

脳卒中から5年で患者はどう変わるのか、調べてみたそうな。

2002-2007のイギリスの脳卒中患者のその後を2012まで追跡調査したところ、


次のようになった。

・748人の脳卒中と440人のTIA患者が対象になった。

・TIA患者中の障害者率は、5年間で14%→23%になった。

・脳卒中患者中の障害者率は、5年間で21%→(43%:1か月後)→39%になった。

・5年後、脳卒中の70%、TIAの48%が死亡または障害者になった。


脳卒中患者の70%が5年以内に死亡するか身体障害者になることがわかった、

というおはなし。



感想:

高齢者限定の話だと思いたい。

2013年8月9日

rTMSでほんとうに失語が治るのか確かめてみた


Transcranial magnetic stimulation combined with speech and language training in early aphasia rehabilitation: a randomized double-blind controlled pilot study.
2013  6月  ポーランド

反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)が失語症に効くか実験してみたそうな。


脳梗塞で失語の40人の患者について、3週間の言語リハビリ訓練に加えて、
右脳半球のブローカ野相当の位置への抑制的rTMSを行った。
比較のために偽刺激グループも設けた。

リバビリ前後、15週間後の回復程度を評価、比較した。


次のようになった。

・3週間のリハビリの後、両グループ共に言語機能が改善した。

・回復程度は両グループ間でわずかな差しか見られなかった。

・しかし15週間後、rTMSを受けた複数の重症失語患者で偽刺激グループよりも大きな改善効果が確認できた。


脳卒中失語患者の右脳半球への抑制的rTMSは全ての患者に効くというわけではなかった、


というおはなし。


感想:

前回の話につながるのかな
rTMSで失語症を治す方法が判明


2013年8月8日

インド人も脳卒中後ウツになることが判明


The Association Between Stroke, Depression, and 5-Year Mortality Among Very Old People.
2013  7月  インド

脳卒中経験者がウツになる割合、特徴を調べてみたそうな。


インド、ベンガル州の住人について調査した結果、


次のようになった。

・241人の脳卒中経験者のうち、37%が脳卒中ウツになった。

・年間通して常に17%程度がウツで、その大半は自発的に治っていた。

・脳卒中後ウツのピークは3ヶ月後から1年半後にわたった。

・ウツになる者の特徴は、高齢、低学歴、低収入、認知障害だった。


インドでも脳卒中経験者のおよそ3分の1がウツになった。その割合は年間通して一定だった。教育がウツの予防になると考えられた、


というおはなし。


2013年8月7日

歯周病をほうっておくと脳卒中が再発することが判明


Periodontal Disease and Recurrent Vascular Events in Stroke/Transient Ischemic Attack Patients.
2013  7月  アメリカ

歯周病と脳卒中の再発との関連を調べてみたそうな。


脳卒中またはTIAの患者について歯周病の程度を評価した。
また、アタッチメントロスが5mm以上を重度歯周病とした。
血液中の複数の炎症関連タンパク質濃度も調べた。

次のようになった。

・106人の患者のうち38%が重度歯周病だった。

・27人(26%)が24ヶ月以内に再発した。

・重度歯周病患者の血中に、高濃度の炎症関連タンパク質が複数確認できた。

・年齢、性別、教育レベル、既往症等を考慮に入れてなお
歯周病と脳卒中の再発との間に非常に強い関連が見られた


というおはなし。


写真:アタッチメントロス




感想:

歯周病が治るのならこういう情報も役に立つんだけど。

2013年8月6日

6ヶ月後、自立歩行は3分の2以上の患者で可能になる


Models containing age and NIHSS predict recovery of ambulation and upper limb function six months after stroke: an observational study.
2013  6月  オーストラリア

脳卒中発症から6ヶ月後に歩行と上肢がどの程度回復するのか調べてみたそうな。


200人の脳卒中患者について調査した結果、


次のようになった。

・当初歩くことができなかった114人のうち80人(70%)が6ヶ月後、自立歩行できるようになった。

・テーブル上のカップを取ることができなかった51人のうち21人(41%)ができるようになった。

・自分で食事することのできなかった56人のうち25人(45%)ができるようになった。

・年齢と神経症状の軽重が6ヶ月後の回復とよく関連していた。


脳卒中後、3分の2以上の患者が自立歩行できるようになった一方、上肢機能が回復したのは半分以下だった。これらの回復予測は年齢と神経症状をみればなんとなくわかる、


というおはなし。



感想:

よく、手のほうが回復は難しい、遅いっていうけど、
実感としては手も足も似たようなもの、って印象がある。

手に要求される動作が足に比べ極端に細かいがゆえに、
できないことが多くみえる...そういうことだと思う。


足でキーボード打たないもんな。


2013年8月5日

神経筋電気刺激で手の麻痺が治るのか


High-versus low-frequency stimulation effects on fine motor control in chronic hemiplegia: a pilot study.
2013  7月  アメリカ

神経筋電気刺激(NMES)療法はどんな周期で刺激すると手の麻痺に効くのか実験してみたそうな。


16人の慢性期脳卒中患者の麻痺手の母指球筋群にNMES療法を行った。40ヘルツまたは20ヘルツの刺激を、週に4回、1ヶ月間継続した。

患者は事前に麻痺の軽重を調べておいた。


次のようになった。

・重症麻痺手の患者は、周波数の高低に関わらず、なんの違いも起きなかった。

・軽症麻痺手の患者では手の機能が大きく改善した。

・このうち特に、高い周波数40ヘルツのグループでは握力、運動機能が向上し、

・低い周波数20ヘルツグループでは手の器用さに改善があったようだった。


神経筋電気刺激治療は軽症麻痺患者にのみ効き、高い周波数のほうがより効果的のようだ、


というおはなし。


写真:拇指球筋軍


2013年8月4日

脳卒中がきっかけで共感覚を持つようになったオッサン


From the thalamus with love: A rare window into the locus of emotional synesthesia.
2013  7月  カナダ
Stroke leaves man able to taste colors, feel music


共感覚についての報告は少ない。

左脳の視床梗塞ののちしばらくして共感覚を持つようになった男性の事例報告だそうな。

以下の本人インタビュービデオでは、 
ラズベリーを食べると青色が見えて、青色を見るとラズベリーの味がする、
と言っている。



この共感覚が脳卒中の直後に起きたわけではないことから、回復の過程で脳の配線がそのように変わったのだろう、


というおはなし。





感想:

感覚関連の思い出。

発症後まもないころ、左手は全くの無感覚で、車椅子に巻き込まれても痛さを感じなかった。

すこし日が経つにつれ、手を挟んだりすると頭の右上方20cmくらいの位置に、なにかいやな物が漂っている印象を持つようになったのを憶えている。

2013年8月3日

脳卒中になっても死なないための秘訣 →太る!


Prestroke Factors Associated with Poststroke Mortality and Recovery in Older Women in the Women's Health Initiative.
2013  7月  ハワイ

脳卒中のあとの死亡率に関連してくる生活習慣について調べたそうな。


脳卒中でない50-79歳の女性の生活習慣を調査して、脳卒中になった者の予後との関連を解析したところ、


次のようになった。

・3173人の女性が脳卒中になり、35%が亡くなった。

・発症以前に過体重または肥満だった者の脳卒中後の死亡リスクは、標準体重者に比べ約30%低かった。

・一方、標準体重を下回っていた者のリスクは2倍だった。

・糖尿病、喫煙、運動不足も脳卒中後死亡リスクと関連があった。


高齢女性の脳卒中後の死亡リスクを下げるためには、太ることと運動不足にならないことが大事、


というおはなし。

感想:

太りたい...

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