Motor strategies and bilateral transfer in sensorimotor learning of patients with subacute stroke and healthy subjects. A randomized controlled trial.
2012 11月 イタリア
両側性転移は、例えば一方の手を使って学んだスキルが
もう一方の手に自動的にコピーされる性質を指し、
脳卒中患者の上肢リハビリの助けになるとして注目されている。
この性質をもう少し詳しく調べてみたそうな。
40人の脳卒中患者と40人の健常人を
2つのグループに分けて、
9つの穴に棒を挿すテスト(9ホールペグテスト)を
計2回させた。
各グループは次の順番でテストを行った。
・先に動きにくい方の手で1回、次によく動く方の手で1回。
・先によく動く方の手で1回、次に動きにくい方の手で1回。
各テストを完遂する時間、棒を挿すスピード、等を評価した。
結果は次のようになった。
・先によく動く手で行ったグループの方が、テスト完遂時間の合計が明らかに短かかった。
・先の回の動作方法が次の回の動作速度に影響していた。
よく動く手から、動きにくい方の手への両側性転移を観察できた。
両側性転移は必ずしも繰り返し練習から生じるものではなく、
その直前の動作に影響を受ける性質があることがわかった、
というおはなし。
感想:
これ↓思い出した。
両側性転移で麻痺手が勝手に良くなるフシギ
[クロスエデュケーション OR 両側性転移]の関連記事