Does Botulinum Toxin Type A Decrease Pain and Lessen Disability in Hemiplegic Survivors of Stroke with Shoulder Pain and Spasticity?: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Trial.
2012 10月 アメリカ
脳卒中で肩の痛みと痙縮に悩まされている患者への
ボツリヌス療法の効果を調べてみたそうな。
肩の痙縮と痛みのある37人の脳卒中患者を、
A型ボツリヌス毒素または生理食塩水を筋肉注射する
グループに分けて2,4,12週間後の状態を比較した。
次のようになった。
・両グループともに痛みが減少したが、その程度にグループ間で差はなかった。
・ボツリヌスグループでは手を洗う動作が改善した。
・同様に、ボツリヌスグループで着衣動作が改善した。
ボツリヌス療法は脳卒中後の肩の痛み
の改善には役に立たないことがわかった、
というおはなし。
感想:
この研究で評価基準になった
Disability Assessment Scale(DAS)
について
どうとでも解釈できる基準をもちこまないと治療効果を検出できない。それがボツリヌス療法。
つまりこれは、
劇的な改善は最初からまったく想定していない、
ってことなんだと思った。