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2012年9月9日

よぉし 株で人生大逆転だ!→ 脳卒中で半身麻痺


Stock or stroke? Stock market movement and stroke incidence in Taiwan.
2012  8月  台湾


株価の変動と脳卒中との関連を調べてみたそうな。


2001-2007の健康保険データベースと

株式市場での株価指数の変動データを組み合わせて


2556人のサンプルを解析した結果、


次のことがわかった。




・低調な株価指数や その急な落ち込みで脳卒中が急増した。

・特に高齢の男性でこの傾向が顕著だった。





株もいいけど脳卒中に注意してね

図:株価と脳卒中

というおはなし。

2012年9月8日

DNAでわかる脳梗塞患者の陰虚


WNT10B Polymorphism in Korean Stroke Patients with Yin Deficiency Pattern.
2012  8月  韓国



脳梗塞患者の体質は東洋医学では陰虚と分類される。


これがDNAレベルの違いに反映されているかどうかを調べてみたそうな。




630人の脳梗塞患者について、

陰虚の有無を診断し、

脂肪生成に関わるWNT10Bという遺伝子の

DNA配列を直接調べて個人差(一塩基多型)の偏りを解析した。




次のことがわかった。

陰虚が75人、陰虚が555人だった。

陰虚グループにDNA配列の若干の偏りが見られた。





脳梗塞患者の陰虚体質をより正確に診断する

遺伝子マーカーが見つかったのかもしれない



というおはなし。





感想:

"陰陽"の概念に基づいた その存在すら不確かな

"陰虚"という症状を持ちだしてきて、

今度はそれとDNA配列との関連を真剣に調べだす

飛躍っぷりにオドロイタ。



以前、DNAシーケンシングをよくやったので興味をもった。



陰虚について

2012年9月7日

イビキをかく人は脳卒中になるの?


Snoring is not associated with all-cause mortality, incident cardiovascular disease, or stroke in the busselton health study.
2012  9月  オーストラリア



イビキと脳卒中との関連について調べてみたそうな。


オーストラリアの住人400人について、

睡眠中のイビキと呼吸の乱れを一晩記録し、

その後17年間、脳卒中と心血管系疾患の発生を

追跡調査した。


解析の結果、次のことがわかった。


・3割の人に就寝中のイビキが観察された。

・この間に68件の心血管系疾患、24件の脳卒中、46件の死亡があった。

イビキとこれら事例との関連はほとんどなかった。






イビキをかくからと言って

脳卒中になるわけではないことがわかった、



というおはなし。





感想:

ひと安心。

よくイビキをかくので関心がある。

2012年9月6日

【被殻出血】お酒はやめた方がいいと思う


Alcohol is a Risk Factor not for Thalamic but for Putaminal Hemorrhage: The Akita Stroke Registry.
2012  8月  日本

脳出血の種類ごとにリスク要因を調べてみたそうな。


秋田県民の13年間15万人に及ぶ健康診断データについて、

脳卒中とそのリスク要因としての

年齢、血圧、肥満、コレステロール、肝臓障害、腎臓障害、飲酒等との関連を解析した。


次のことがわかった。
・脳出血が344件あり、内訳は 被殻出血35.5%、視床出血32.0%、皮質下出血12.8%だった。

・いずれの脳出血についても年齢が大きなリスク要因だった。

・血圧は皮質下出血のリスク要因ではなかった。

低コレステロールと飲酒被殻出血の大きなリスク要因だった。

・特に飲酒は被殻出血とのみリスク関連が見られた。


飲酒は脳出血のリスク要因ではあるけれど、

被殻出血についてのみであり、

視床出血、皮質下出血についてはあてはまらなかった



というおはなし。



感想:

被殻出血になり、

入院時 コレステロールが非常に低いと言われた自分は


今後一生、酒を飲まないことを心に誓った。

2012年9月5日

チョコレート男子は脳卒中に強い


Chocolate consumption and risk of stroke: A prospective cohort of men and meta-analysis.
2012  8月  スウェーデン



チョコレートと脳卒中との関連を調べてみたそうな。



37000人あまりの男性について食事アンケートをとり、

10年間追跡調査したところ、


次のことがわかった。


・この間に、2000件ほどの脳卒中があった。

・チョコレートの摂取が脳卒中リスクの低下と関連があった。

毎日10gほどのチョコレートを摂る人はまったく摂らない人よりも脳卒中リスクが17%低かった。

・過去の研究データを再解析すると同様に19%のリスク減となった。





男性はチョコレートを毎日食べると脳卒中予防になることがわかった


というおはなし。





感想:

ところで、なぜ男性なのか?



こんな↓記事を思い出した。
チョコレートの脳卒中予防効果が判明


2012年9月4日

【記憶力低下】脳卒中の何年も前から始まっていた


Long-Term Rate of Change in Memory Functioning Before and After Stroke Onset.
2012  8月  アメリカ



脳卒中の前後での記憶力の低下について調べたそうな。



脳卒中経験のない50歳以上の人について10年間、

記憶力と脳卒中の発生を追跡調査した。


この間に、1189人が脳卒中を経験し、

385人が脳卒中で死亡した。

この結果を15766人の健常人と比較、解析した。



次のことがわかった。

・脳卒中を経験する人の記憶力低下スピードは、発症前から健常な人の1.4倍だった。

・脳卒中で死亡する人の記憶力低下スピードは、発症前から健常な人の2倍だった。

・脳卒中発症時の1年間で健常人の3.7年分相当の記憶力低下が起きた。

・脳卒中後も以前と同じペースで記憶力の低下が継続した。

・脳卒中患者と健常人との記憶力の差の半分は発症前に生じていると考えられた。






脳卒中で死んでしまう人は、

発症の数年前から 記憶力が

激しく低下し始めていることがわかった



というおはなし。

2012年9月3日

脳卒中後の疲労は年齢と関連があった


Fatigue impact scale demonstrates greater fatigue in younger stroke survivors.
2012  9月  カナダ




脳卒中後の疲労は珍しくない。


そのリスク要因について調べてみたそうな。




522人の脳梗塞患者について

1年間追跡調査した結果、



次のことがわかった。


・36.8%が脳卒中後の疲労を経験していた。

・そのうち59.5%は疲労が最悪の症状であるとしていた。

・年齢が若いほど疲労の頻度、持続時間、重症度が大きかった。

・若いほど疲労が認知機能、心理社会的機能に影響があった。

疲労の半数はウツとは無関係に起きた。





若くして脳卒中になったら

まちがいなく疲労が問題になるから覚悟してね



というおはなし。






感想:

たしかに、疲労はいまだ最大級の問題。


なるほど、疲労とウツは まったくの別物。


いまのところ、疲労対策は 眠るしかない。

2012年9月2日

タイプA行動パターンはストレスで脳卒中になって人生に挫折する


Is psycho-physical stress a risk factor for stroke? A case-control study.
2012  8月  スペイン


慢性的なストレスは心血管系疾患と関連があるとされている。

そこで ストレスと脳卒中との関連についても調べてみたそうな。



平均年齢54、150人の脳卒中患者と300人の健常人について、

ストレスの程度や行動パターンなどについてのアンケート

調査をおこなった。



解析の結果、

・ストレスと脳卒中との間に強い関連が見られた。

・特にタイプA行動パターンの人は脳卒中リスクが非常に高かった。

・性別による違いはなかった。




競争心が強く せっかちな人は、

ストレスが原因で脳卒中になりやすいことがわかった



というおはなし。




感想:

けっこう当てはまっていて驚いた。↓

A型行動パターン (FriedmanとRosenman)
性格面
・強い目標達成衝動
・競争心おう盛
・野心的
・時間に追われている感じをもつ
・性急でいらつきやすい
・過敏で警戒的

行動面
・爆発的で早口のしゃべり方
・多動である
・食事のスピードが速い
・一度に多くのことをやろうとする
・いら立ちを態度に表す
・挑戦的な言動
・特徴的なしぐさや神経質な癖


2012年9月1日

震災で脳卒中が増加 なぜなのか


The Great East Japan Earthquake Disaster and cardiovascular diseases.
2012  8月  日本



東日本大震災のあと、

その中心地域でもある宮城県内の救急搬送患者記録を調査したところ、

脳卒中を含む心血管系疾患が、

震災以前に比べ増加していたことがわかった



というおはなし。





感想:

寒い中 十分な暖もとれない状況がしばらく続いたのだから当然であり、

面白くもなんともない調査結果。


今日は防災の日ということで。

2012年8月31日

【お迎えが来てるかも】延命治療はしないでください


Early stroke mortality, patient preferences, and the withdrawal of care bias.
2012  8月  アメリカ


脳卒中の早期死亡率は病院治療の質

を大きく反映していると考えられている。



この院内死亡率の差が治療技術に依るものなのか、

患者やその家族の延命治療への考え方の違いに依るものなのか

を調べてみたそうな。




2009年度のある病院での脳梗塞患者の死亡率を調査したところ、


・37件の死亡またはホスピスへの転院があった。


・そのうち36件は患者もしくは家族による延命治療の中止決定のあとに起きていた。


・3人個々の血管神経の専門家によると、これら早期死亡例のうち ある程度の件数は

 もし患者や家族が延命治療を希望すれば、30日以上死亡を遅らせることができたとしている。






どうやら早期死亡例の4割程度は

患者本人や家族による延命治療拒否が原因と考えられる




というおはなし。





感想:

おとといNHKで似たような話をやっていたので興味を持った。

クローズアップ現代 「天国からの“お迎え”~穏やかな看取(みと)りとは」

以下引用
『死を間近に、この世にいない人間を見るという“お迎え”現象について、医師と社会学者による日本初の学術調査が進んでいる。自宅で看取(みと)られた人の4割が“お迎え”を体験し、そのうちの8割が死への恐れや不安が和らぎ、穏やかに看取られていった。一方、「生」を求める過剰な延命治療は、患者が「死」と向き合う妨げになっていることも分かった。いかにより良く生き、自然な死を迎えるか、医療現場の取り組みを見つめる。』


2012年8月30日

脳卒中後のあるある - 疲労 疼痛 ウツ -


The effects of fatigue, pain, and depression on quality of life in ischemic stroke patients: The Bergen Stroke Study.
2012  6月  ノルウェー



脳梗塞のあと 多くの患者が疲労、疼痛、ウツを訴える。


これら症状を複数持つ患者の割合を調べてみたそうな。




脳梗塞発症後1年前後の患者にアンケートを送り、

328人より回答を得た。




解析の結果、次のことがわかった。

疲労、疼痛、ウツの3つ全てを経験している割合は10.1%だった。

・いずれか2つの症状の者は26%だった。

・症状が多いと健康関連QOLが著しく下がり、死亡率が上がった。








脳卒中後の疲労、疼痛、ウツはよくある症状であり、

これらの有無は生活の質を決定づけることがわかった



というおはなし。

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