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2011年9月24日

女性 脳梗塞の兆し → 『あぁー かったるい 』


Gender Differences in Presenting Signs and Symptoms of Acute Ischemic Stroke: A Population-Based Study.
2011  9月  アメリカ



脳梗塞の兆候と初期症状について男女での違いを調べたそうな。


449件の脳卒中事例(女性268件)ついて調べた結果、

次のことがわかった。



脳梗塞の初期症状

女性→ 倦怠感、精神状態の変化

・男性→ 触覚異常、運動失調、複視





脳梗塞の兆候

女性→ 疲労、方向感覚の喪失、発熱

・男性→ 眼振、感覚異常






女性は特に 倦怠感、疲労感などの消耗症状が共通している、



というおはなし。






感想:

脳梗塞ではないけど、自分も感覚、触覚異常で気がついた。



朝から歩く足取りがフワフワしていて、

昼頃、キーボードに触れる指に触覚が無いことで脳卒中を確信した。

2011年9月23日

身長が低くなりつつある人は脳卒中に注意


Height loss starting in middle age predicts increased mortality in elderly.
2011  9月  日本



中年以降の身長低下と死亡率との関連を調べたそうな。



47-91歳の日本人(男性755人、女性1743人)について

10年間追跡調査を行った。



この間に302人が死亡した。


このうち46人が冠動脈疾患と脳卒中だった。

58人が肺炎などの呼吸器系の原因、

132人がガンだった。




解析の結果、

中年以降に2cm以上身長が低下した人は

非常に高い死亡率を示していた。



特に脳卒中、冠動脈疾患との関連が著しく、

生活習慣などを考慮に入れても、

その危険率は3倍以上だった。



ガンとの関連は見られなかった。




身長が縮みつつある人は


脳卒中に注意、


というおはなし。


2011年9月22日

梨とリンゴで脳卒中予防

Colors of Fruit and Vegetables and 10-Year Incidence of Stroke. 2011  9月  オランダ



果物の色と脳卒中との関連を調べたそうな。

20-65歳の男女2万人あまりについて
どんな種類の果物や野菜を摂っているのかをアンケートし、
10年間追跡調査した。

その結果、

・調査期間中233件の脳卒中があった。

・緑色、黄色、赤色系の果物、野菜の摂取と
脳卒中患者との間に関連は見られなかった。

・白色系果物、野菜を多く摂る人はそうでない人に比べ、
脳卒中危険率が半分だった。

一日に25グラム多く白色系果物、野菜を摂る毎に
9%ずつ脳卒中リスクが減ることがわかった。

リンゴが超オススメである。



というおはなし。

2011年9月21日

勃起不全は脳卒中の予兆


Erectile dysfunction and risk of cardiovascular disease meta-analysis of prospective cohort studies.
2011  9月  中国



勃起不全と脳卒中との関連を調べたそうな。



研究データベースから関係する12件の論文を選び出した。



総計36000人余りのデータを再解析した結果、



勃起不全があると、そうでない場合に比べ、

脳卒中になる危険性が1.35倍になり、

死亡率も1.19倍になることがわかった。




勃起不全の有無はそれだけで、

脳卒中のなりやすさの指標と考えられる、



というおはなし。



2011年9月20日

雇用主:仕事にならない奴をお情けで雇うつもりはない


Barriers and facilitators of return to work for individuals with strokes: perspectives of the stroke survivor, vocational specialist, and employer.
2011  8月  アメリカ



脳卒中経験者の復職を阻む要因について調べたそうな。




次の3つの視点から

復職で重視するものについて、意見の聞き取りをした。



・脳卒中経験者(10人)の考え:

運動、認知、コミュニケーションなどの神経機能の回復、

社会や周囲の理解が大切。






・職業専門家(21人)の考え:

障害の回復程度に加えて、

仕事の目的に対して現実的かつ柔軟に適応出来る

個人の能力を重視。






・雇用主(7人)の考え:


障害それ自体はまったく問題ではなくて、

仕事を遂行するための基本的要件を備えているかどうかを重視。







脳卒中経験者と雇用主とを仲介する

復職専門家の活躍が期待される、


というおはなし。







感想:

上の雇用主の考えは、

不当な差別と思われないための建前と思う。




リハビリ病院に居たときに

とても大柄な50代くらいの車椅子の男性が、


『これじゃぁ もう仕事ができない

どうやって生活すればいいんだ... 』  。゚(゚´Д`゚)゚。


って 涙を流していたのを思い出す。

2011年9月19日

プロテインを飲んでリハビリを加速


Protein supplementation may enhance the spontaneous recovery of neurological alterations in patients with ischaemic stroke.
2008  12月  イタリア
脳梗塞患者へのプロテインサプリメントの効果を調べたそうな。


脳梗塞後16日前後の患者42人について


・10%濃度のプロテイン飲料をプラスした食事を21日間

もしくは

・通常の食事

を摂るグループに分けてその後の回復具合を比較した。


21日後、

プロテイン飲料をプラスしていたグループでは

NIHSSスコアが4.4ポイント下がった。


一方通常食のグループではその改善度は3.0ポイントだった。



プロテインサプリメントには亜急性期 脳卒中患者の

神経回復を促す効果があるかもしれない、


というおはなし。
図:プロテイン摂取と脳卒中の神経症状

2011年9月18日

早期トレッドミル訓練はイイらしい


Excellent outcomes for adults who experienced early standardized treadmill training during acute phase of recovery from stroke: a case series.
2011  8月  アメリカ



脳卒中後 早期のトレッドミルトレーニングの効果を検証したそうな。



病状の異なる早期脳卒中患者18人について


毎日、地上歩行訓練前の30分間、

トレッドミルトレーニングを行った。



その結果、

・歩行の姿勢やリズムの対称性が改善され、

・12人は秒速0.8m以上で歩けるようになった。

・10人は装具や杖無しで歩けるようになった。

・6分間に歩けた平均距離は322mだった。

・13人(72%)の患者は6ヶ月間にわたり転倒しなかった。



早期トレッドミルトレーニングはすごくいいらしい、


というおはなし。


2011年9月17日

情動失禁は遺伝子の問題だからどうしようもない


Associations of serotonergic genes with poststroke emotional incontinence.
2011  9月  韓国



脳卒中後の情動失禁とセロトニン関連遺伝子との関係を調べたそうな。



276人の脳卒中患者について、

セロトニン伝達遺伝子、セロトニン受容器遺伝子の型を調べ

その他関連する要因(うつ履歴、学歴、病巣部位など)

についても調査した。



その結果、

13.4%の患者が情動失禁を経験していて、

・その多くにセロトニン伝達遺伝子のある型が関連していた。

・脳卒中後 情動失禁になりやすい遺伝子タイプの人がいる、



ことがわかった、


というおはなし。







写真:セロトニン脳

2011年9月16日

あぁ 困った... → そうだ脳卒中になろう!

Stress as a risk factor in the development of brain stroke 2011  9月  セルビア


脳卒中とストレスの関係について調べたそうな。

2005-2007に脳卒中で入院した患者に面接して
発症以前のストレス状況について調査した。

その結果、

・患者の多くが発症直前の24時間以内に強いストレスを受けていた。
・統計的にもっとも顕著なストレスは家族に起因するものだった。
・慢性的に受けるストレスの多くは家庭と仕事に関するものだった。
・再発患者に固有なストレスは見つからなかった。



というおはなし。






感想:
脳卒中はストレスからの回避行動の一種である、
というのが私の説。


ストレスが原因で身体が壊れる のではなくて、

ニッチもさっちもいかない状況を打開するために
無意識レベルの自分が取るイチかバチかの
ポジティブな戦略が脳卒中になることである。



おかげでいろんな問題が解決した。

2011年9月15日

脳卒中になると夢を見なくなる可能性について


Ischemic stroke selectively inhibits REM sleep of rats.
2011  9月  アメリカ



睡眠障害は脳卒中の素とはよく言われるが、

逆に、脳卒中が睡眠に及ぼす影響を調べたそうな。


脳に直接電極を付けたラットを人為的に脳梗塞にし、

手術前後の睡眠状態の脳波をモニターした。


比較のために手術だけで脳梗塞にしなかったネズミも用意した。



その結果、

・脳梗塞のあとはデルタ派優勢のノンレム睡眠が増えた。


・同時にレム睡眠及び覚醒中にシータ波の低周波数成分が増えた。


・目覚め時の左右脳の脳波は周波数が低くなった。


・梗塞側の脳ではレム睡眠時にシータ波が消えた。


・脳梗塞にしなかったネズミはトータルの睡眠時間が増えたが

脳梗塞ネズミは睡眠時間が減った。


・この睡眠時間の減少はレム睡眠時間の減少分に相当した。


・レム睡眠を誘発するきっかけの回数も減少した。






→ 脳梗塞後レム睡眠が減ってノンレム睡眠が増えた



これが何を意味しているのかよくわからないので

さらなる研究が必要である、


というおはなし。






感想:

レム睡眠中に夢を見ると言う。


ということは脳卒中になると夢を見なくなる


ってことと理解。


2011年9月14日

チョコレートの脳卒中予防効果が判明


Chocolate consumption and cardiometabolic disorders: systematic review and meta-analysis.
2011  8月  イギリス



チョコレートの摂取と脳卒中との関連を調べたそうな。



研究データベースからチョコレート摂取と脳卒中を含む

心血管代謝疾患に関する論文を選び出し再解析した。



7件、総計11万人の参加する研究事例が見つかった。



このうち5件はチョコレート摂取が心血管代謝疾患に良い

とする内容だった。




特に、チョコレートをよく摂るひとは摂らない人に比べ

脳卒中になる危険性が3割減ることがわかった、


というおはなし。



写真:チョコレート
チョコ風呂療法

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