元
Atypical supernumerary phantom limb and phantom limb pain in two patients with pontine hemorrhage.
2011 6月 韓国
幻肢は通常、切断された手や足の跡に現れる。
稀に 脳卒中患者の場合、麻痺した手や足に重なって幻肢をみることがある
これを
余剰幻肢という。
脳卒中によって
余剰幻肢を経験した事例の報告。
患者自らが描いた
余剰幻肢の絵。
絵の左側上方の腕が幻肢に相当する。
実際の腕(下方)よりもはっきりと描かれている。
ちなみに膝から もう1本の足が生えている。
見えるわけではなく、その存在を強く感じるのだという。
この状態が1ヶ月くらい続いた。
余剰幻肢は案外とありふれたことなのかも知れない、
というおはなし。
感想:
似たような経験の思い出。
発症1週間くらいの頃、
見舞い客を見送る際に
何の違和感もなく左手を振っている自分に気がついて、
フッと横をみると左腕がデレンと垂れ下がっているだけだった。
身体感覚的には明らかに左腕を振っていて、
その腕の慣性までも はっきりと感じていた。
しかしその腕が見えるわけではなく
目で確認することで状況をすぐに理解することができた。
このほかにもイメージのなかだけで異様にリアルに
手のひらをグーパーさせたり指を動かしたりができたものだった。