元
Stroke epidemiology and one-month fatality among an urban population in Iran.
2011 6月 イラン
イランでの脳卒中の頻度、内訳、リスク要因などについて調査したそうな。
460人ほどの脳卒中患者について調べたところ、
・脳卒中の発生率は、10万人あたり384人
そのうち
・脳梗塞:75%
・脳出血:21%
・クモ膜下出血:3%
主なリスク要因として
・高血圧:75%
・糖尿病:56%
最初の1ヶ月間の死亡率:25%
であった。
発症率は先進国に比べ高く、
高血圧、糖尿病の率も途上国より高かった、
というおはなし。
感想:
日本での発症率はどのくらいかな?と思って、てきとーに検索すると
10万人あたり だいたい100~200人とでた。
200人とすると
200/10万=1/500
→従業員500人の会社で毎年だれか1人が脳卒中になる。
人生100年とすると
1/500 x 100年 =1/5
→長い人生のうち 5人にひとりは 1度は脳卒中を経験する。
日本の人口が1億人として
1/500 x 1億=20万
→毎年20万人の脳卒中患者が生まれる。
しばしば日本の脳卒中患者は140万人いるというはなしを聞く。
年間発症者数の7倍の数字(140/20=7)になるのは
後遺症を引きずって長年
脳卒中患者状態に居るひとが多いこと、と理解する。
だとしたら、脳卒中は
いったい いつまでが "患者" で、
いつからが 単なる "経験者" になるのか?
ここがいつも不思議に思う。