元
Fatal and nonfatal outcomes, incidence of hypertension, and blood pressure changes in relation to urinary sodium excretion.
2011 5月 ベルギー JAMA誌
尿中へのナトリウム排泄量と血圧、死亡率との関連について調べたそうな。
3000人あまりのほぼ健康な人々を対象に、
尿中に排泄されるナトリウムの量を8年間継続調査した。
塩分を多く摂ると尿中のナトリウム量も増えるので
尿を調べることで普段の塩分摂取量を推定することができる。
その結果、
調査期間中、 脳卒中などの心血管系疾患の死亡者数は
尿中ナトリウム量が多いほど少なかった。
尿中ナトリウム量が、
・少ない→50人死亡(率4.1%)
・中くらい→24人死亡(率1.9%)
・
多い→10人死亡(率0.8%)
であった。
また各グループ間で収縮期血圧にはあまり差がなかった。
塩分を我慢すればするほど脳卒中などの病気で死に易くなることがわかった。
社会が塩分摂取にもっと寛容になることで脳卒中を減らすことができるのではないか、
というおはなし。
感想:
放射線は浴びるほど健康になるっていう説と同様に、常識と思っていたことと真逆の結論が出る状況というのはそれらの因果関係がきわめて薄いということの証でもある、
と理解する。
だからこれを機に、塩分については気にしないようにしようと思った。
ランセット誌:塩分減らすとかえって脳卒中になる
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