元
The EXCITE Stroke Trial. Comparing Early and Delayed Constraint-Induced Movement Therapy.
2010 9月 アメリカ
約200人の 脳卒中後
3~9ヶ月の患者を 次の2つのグループに分けて、
・早いグループ-->直ちに
CI療法2週間
・遅いグループ-->1年後に
CI療法2週間
を受けさせて、実験開始から
2年後までその効果を追跡したそうな。
結果は、
どちらのグループにも
顕著な改善効果が認められ、
2年後の時点でも その効果の程度にまったく
差がなかった、とのこと。
CI療法は慢性期脳卒中患者であっても大変有効である σ( ̄^ ̄) エッヘン
という結論。
これを読んで
なにかおかしいな…と思った。
早期リハビリの有効性については論じるまでもない。
にもかかわらず、
早期リハビリでも慢性期患者と変わらぬ改善結果であった、という。
しかもどちらも
顕著に改善した、とのこと…
……
CI療法の
適応基準を思い出したらその疑念が晴れた。
CI療法は手指を動かすことのできる
極めて軽度の麻痺
患者のみを
選別したトレーニング法である。
もともと
麻痺が非常に軽いので早期リハビリの効果が差になって現れることもない。
治療法ではなく ただの手技訓練法であるため いつ始めても一定の効果が得られる。
そう考えたらすっきりした。