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2010年9月3日

転倒はベッドサイドで起こる


Falls in stroke patients: risk factors and risk management.
2010  イスラエル


脳卒中入院患者の転倒要因を調べてみたそうな。


転倒する者の多くは筋肉の弱った男性片麻痺患者で、

その多くが最初の1ヶ月間に起こる。

早朝または日中のベッドサイドで転倒しやすい。

転倒患者の約9割が血圧や血糖を下げる薬を使っている、とのこと。

図:脳卒中患者の転倒要因



自分も入院2週間目ごろに
ベッドから滑り落ち、 また、降圧薬の効きすぎで視界が消えて
床にへたり込んだ記憶があるので なるほど、と思った。





hemiplegia , hemiparesis ってどっちも片麻痺だと思っていたけれど、

重症度で比較すると

hemiplegia >> hemiparesis

のようだ。(メモ)

2010年9月2日

キンキンに冷やした腕でリハビリがはかどる


Effect of Thermal Stimulation on Upper Extremity Motor Recovery 3 Months After Stroke.
2010 8月 台湾


脳卒中後3ヶ月以上経った患者を集めて、
上肢を低温水槽に浸けて刺激を与える実験を
1日30分、週に3日ペースで8週間続けたそうな。


その結果、
腕を冷やしたグループでは上肢の運動機能が
著しく改善した、とのこと。





猛暑のこの時期には是非試してみたい実験。


でも
自分は脳卒中の初期に 冷たい水や金属など
少しでも温度の低いものに触れると激痛が走っていたので
実際には耐えられなかったろうな…と思う。

2010年9月1日

脳卒中後のセックスリハビリが必要


Perspectives on poststroke sexual issues and rehabilitation needs.
2010 7月 アメリカ


15組の脳卒中患者とそのパートナーについて
脳卒中後の性生活についてアンケートをとって調べたそうな。


その結果、
いくつもの複雑な問題が浮かび上がってきた、とのこと。


リハビリプログラムの中に性生活に関する評価と対策を
取り入れることが必要ではないか、という内容。




自分の入院経験から得た直感なんだけど、

理学療法士とか作業療法士って、
同性愛者(ホモ)が多いんじゃないか…って印象がある。


だから彼らにはこの種の問題について
絶対に介入して欲しくない、って思うんだ。

2010年8月31日

体重支持付きトレッドミルこそが歩行につながる


Mechanically assisted walking with body weight support results in more independent walking than assisted overground walking in non-ambulatory patients early after stroke: a systematic review.
2010 8月 オーストラリア



脳卒中初期の歩けない患者に対して、
ハーネスで身体を支えた状態でのトレッドミル歩行訓練と、
人が付きそって地上で歩行訓練するのと どちらが効果的か調べたそうな。



体重支持付きトレッドミルのほうが、
歩けるようになる早さ、歩行スピード、距離 共にずっと優れていた、とのこと。





こんな感じかな


2010年8月30日

HandTutor(ハンドチューター)で上肢リハビリ


HandTutor(TM) enhanced hand rehabilitation after stroke - a pilot study.
2010 8月 イスラエル


HandTutorという商品をつかって上肢リハビリを試みたそうな。


従来の作業療法に比べ、著しい改善効果があった、とのこと。






このビデオを見てオドロイタ。

誰も信じないだろうけれど、自分の頭部動画(0:33')がなんの断りもなく、勝手に使用されていた。ヾ(*´∀`*)ノ


2010年8月29日

女性の脳卒中回復が遅いのはCTでみてもわからない


Gender Differences in Outcomes after Ischemic Stroke: Role of Ischemic Lesion Volume and Intracranial Large-Artery Occlusion.
2010 8月 アメリカ



一般に女性は脳卒中からの回復が遅いけれども、
その理由をCT画像から調べようとしたそうな。

CT画像を見れば、病変の体積や血管の通行がわかる。


結局、
梗塞の大きさや、脳内の太い血管の詰まり具合
とは一切関連がなかった、というはなし。

2010年8月28日

イメージトレーニングリハビリはなんとなくイメージしにくい


Feasibility of a mental practice intervention in stroke patients in nursing homes; a process evaluation.
2010 8月 オランダ



脳卒中リハビリに流行りのイメージトレーニングを採用して、
実際に使い物になるのかどうか調べてみたそうな。



参加者は皆そこそこやる気があったのだけれども、
イメージすることに慣れていないようで難しかった、という内容。








でもイメージトレーニングリハビリは評判がイイらしい。

2010年8月27日

尿蛋白は脳卒中の兆し


Level of Albuminuria and Risk of Stroke: Systematic Review and Meta-Analysis.
2010 8月 アメリカ



尿中のタンパク量と脳卒中のなりやすさ
の関係を調べたそうな。



たとえ正常範囲内であっても尿蛋白が増えるほど
脳卒中になる可能性がグングン高まり
何倍にも危険が増すことがわかった、とのこと。

2010年8月26日

確率共鳴刺激の上肢リハビリへの応用


Stochastic Resonance Stimulation for Upper Limb Rehabilitation Poststroke.
2010 9月 アメリカ



確率共鳴現象を利用して片麻痺で鈍った感覚を
刺激する実験をしたそうな。



けど

まったく効果がなかった、とのこと。





なかなか先進的な研究かな、と思ったのでメモ。

2010年8月25日

しっかり運動させれば梗塞も最小限になる


The effects of early exercise on brain damage and recovery after focal cerebral infarction in rats.
2010 8月 日本



人工的に脳梗塞にしたネズミに歩行運動を強制して
その脳組織の回復具合を調べたそうな。

運動刺激によって歩行やバランス機能の改善が見られ、
さらには運動しないグループにくらべ梗塞の体積も著しく小さくなった、とのこと。

歩行運動により
脳組織の再生を促すホルモンが増え、脳の壊死を起こす化学物質も著しく減った、という内容。

2010年8月24日

運動刺激で脳組織が快復するわけではない


The effect of mild post-stroke exercise on reactive neurogenesis and recovery of somatosensation in aged rats.
2010 8月 アメリカ




人工的に脳梗塞にした老齢ネズミに運動を強制して
その脳組織の回復具合を調べたそうな。

運動刺激によって感覚機能の改善が見られたけれど、
梗塞周辺の脳組織の回復が促されたことを示す証拠は得られなかった、とのこと。





こういうのを カソセイ って言うんだよね。

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