~ 5000超の記事をシンプルな単語で検索するよ!

2010年2月22日

ミュージックイントネーションセラピー



脳卒中の後遺症、失われた言語力を歌で引き出す

Singing helps stroke patients recover speech--study



脳卒中で言語に障害をもった患者に、
歌にあわせて話すよう訓練すると うまく言葉にすることができるようなるんだとか。
MIT:ミュージックイントネーションセラピーと言うそうな。


これって、
要するに歌って覚えるなんとか ってやつと一緒だな、と思った。



ほかにどんなものがあるだろう と思い、

グーグルで "歌って覚える" で検索したら、
高頻度に検索されるキーワードが以下のように表示された。

sing.png


歌って覚える英単語 はありがちだけど、
歌って覚える般若心経とか、歌って覚える縦列駐車とか、 もうわけがわかんない。




そう言えば
リハビリ病院に入院している時に、食事前に、お年寄りがデイルームに集められて、
大声で、かぁ~らぁ~すぅ~ なぜなくのぉ~  と
童謡 七つの子 を歌わされていた。


嚥下を円滑にする効果がある、  らしい。




ミュージックイントネーションセラピー  

・・・
あり だと思います。

2010年2月21日

足が痺れても足が悪いわけではない マッサージの効果は?

ときどき、脳卒中リハビリの現場は偉大なる勘違い
をしているんじゃないか…

と思う時がある。


かなりの運動機能が回復したいまでも、
ときどき ひどく手や腕、肩、足がしびれることがある。

そんなときは動きも若干ぎこちなくなる。


思わず その腕や足をもう一方の手でさすったりもんだりしてしまう。


いつもそこで  フッ と気がつく。


別に腕や足の骨が痛んでいるわけでもなければ
筋肉痛になっているわけでもないんだよな…  って。


この腕や足のジンジンくるしびれは脳の中にある神経のつながりが損傷をうけたことに
よるものであって、腕や足の損傷によるものではない。


だからいくら腕や足をマッサージしたところでそれが本当に癒えるわけではない。


マッサージするとなんだか 癒される気になるだけである。


そんな気になるだけなのである。




病院では 理学療法の時間、療法士さんが一生懸命にマッサージをしてくれる。


それで、なんとなく よくなった気がする。


よくなった気がするのである。


・・・

2010年2月20日

超音波で脳血栓を破壊


Targeted Ultrasound Tested As Stroke Prevention Method



腎臓結石のように超音波をつかって脳の血栓を破壊する方法が研究されている、とのこと。
これで脳梗塞の重症化を未然に防ぐことができるらしいのだけれど…



これって 脳のマッサージに使えないものかな?

なぜなら 理学療法で手足を一生懸命マッサージされるのだけれど、
別に手足が悪いわけではなくて、脳のなかの問題だから

本当に マッサージするべきは脳か と思ったまで。

2010年2月19日

超先端医療:足湯で脳卒中麻痺が改善する


Beneficial effects of footbaths in controlling spasticity after stroke.




鹿児島大学の研究


足湯に浸かると身体が温まり、脳卒中後の麻痺が癒される

ことが最新の医療計測技術を用いて判明した。


F波とかM波っていうのを測定して客観的な指標を得たそうな。




温泉に全身で浸かるともっと効果がありそうだ。


今後のさらなる研究が期待される。

2010年2月18日

カッコいい車椅子を羨ましく思うオカシナ価値観

車椅子に乗りはじめたころ、

おなじフロアにいた若い女性の乗っている車椅子が

全体が黒っぽくて、フレームが細く、
樹脂製の部品を多く使った 軽そうで 
どことなくスポーティーな感じがするものであった。


しばらくすると、廊下で見かけるたびに
その車椅子がやたらカッコよく見えて、


あぁ あんなのに乗りたいな~ と思うようになった。


そして、

退院したらもっといいのを買うぞ!

などと妙な決心もした。




車椅子が必要でなくなった今、 思い返してみると
実にオカシナことを考えていたものだ…とつくづく思う。


歩きの上手な患者の杖をみて、
あんな感じのイイ杖を買うぞ! と意気込んだこともあった。




狭い世界に居ると、価値基準のレベルがどんどん下がってくる。



この病気のおかげで、
車椅子や杖の例以外にも、オカシイと思えることがいくつも出てきた。





でも町でNSXを見かけると、いまだにカッコいいと思うし、いつか買うぞ、とも思う。



これが いまの自分の限界かな。

2010年2月17日

脳卒中患者の4人に1人は1年以内に死亡


Quarter of stroke patients die within a year: U.S. study

Risk of recurrent stroke, myocardial infarction, or death in hospitalized stroke patients.



これはアメリカでの話。

さらに8%の脳卒中患者は1年以内に再度、脳卒中を起こす。

脳卒中患者の2人に1人は4年以内に死ぬか、別の脳卒中または心臓発作を起こす。

黒人で特に多いそうな。



日本人の場合、たしか5年内の脳卒中再発率が3~4割だったような気がする。


だからあんまり無茶な数字ではない、 …かな と思う。

2010年2月16日

脳卒中患者へ与える 心理的悪化サイクル

下記ブログ記事を読んで


患者に不安を与える言動をしてはいけない!

 医師などの医療関係者は、患者が「心理的悪化サイクル」陥らせないようにする工夫が必要である・・・





なるほど、そうだよな…とおおいに共感した。



私の場合も 病院の関係者は、情け容赦なく、

『もう二度と普通に歩くことはできない、と思ってください。』

『手が急に動くようになることはありえません。』

『お願いですから もう車の運転など考えないでください。』

『いつか自転車に乗るなんてとんでもないことです。』

などと平気で しかも きっぱりと言う。



いずれも、ほんの半年ほどの間にまったく逆の結果になったのだから
彼らの経験に基づいたアドバイスは ホント アテにならない。


言われたことを真に受ける必要はないと思う。

自分のことは自分でじっくり観察して自分で結論をだそうョ。

2010年2月15日

脳卒中ドライバーに必要な適性検査

・Useful Field of View (UFOV)
・Stroke Drivers' Screening Assessment (SDSA)

という代表的な指標があって、

その結果次第で適性の有無、
運転リハビリの方針を決めることができるのだそうな。


Establishing criterion validity of the Useful Field of View assessment and Stroke Drivers' Screening Assessment: comparison to the result of on-road assessment.






わたしが運転免許適性試験を受けるときに病院で診断書を作ってもらった際には、
これに相当する検査はやっていなかったと思う。


免許センターでの適性試験はテキトーだし…


どうやら
このへんのルーズさは、日本に限ったことではないらしい。

2010年2月14日

ARB降圧薬の恐るべき威力

退院してからのこと。

血圧の降圧薬を飲むと、
その数時間後に左半身が激しく痺れて
起き上がっていることがやっとの状態が続いた。

相変わらず左足首もむくむし、

薬を飲むタイミングといい

薬が自分に合わないのではないか・・・と考えはじめた。


おもいきって病院へゆき、
事情を話して別の降圧薬の処方を求めた。


『じつはいい薬があるんだよー』
と言って、
医者がARBがどうの という話をしだした。

これまでのカルシウム拮抗タイプではなく、
アンギオテンシンなんとか阻害薬というそうな。

念のため最低量を処方してくれた。

薬の価格はこれまでの倍くらいした。


楽しみにして 翌日、飲んだ。


すると もっと桁違いに はげしくしびれるようになった。

そして 椅子から立ち上がる際に目の前が真っ白になって、
おもわず床に手をついてしまった。

血圧を測ってみると、82/60だった。


おそろしくて、 数日後 、もういっかい病院へいって、
そのARB薬はやめにしてもらった。

結局 最初の カルシウム拮抗薬の処方量を半分にしてもらった。

(その量は 成人男性への最低処方量の半分なのだが)

すると しびれもなく、血圧のコントロールもうまくゆき、
足首のむくみもとれた。


自分は降圧薬に敏感なのかもしれない。



やっぱり自分のことを一番よくわかるのは自分である、 ってことに
あらためて気付かされた一件であった。

2010年2月13日

片麻痺の自動車運転

もし自分がこの病気でなかったなら
片麻痺で車を運転するなんてやめてくれ! と言っているはず。

でも あきらめきれなかった。


車の運転は楽しいから。



調べてみると、平成14年ごろから脳卒中のように、意識障害を伴う発作を経験したひとは
運転免許更新時にその旨申告しなければならなくなったそうな。


私の場合 免許証更新まで1年以上あったので、県の運転免許センター の公安委員会っていうのかな、

に電話して どうしたらよいか尋ねた。


診断書の用紙を送るので医師に証明してもらい、それをもって運転免許センターへ来るよう  言われた。

診断書の内容は、今後発作が再発するかどうかの可能性の点から
運転を控えるべきか否かを医師に問う内容であり、手足の具体的な動きを問題にするものではなかった。


"控えるべきとは言えない" という診断をもらった。


で、 
それを持って免許センターへゆくと 適性検査室 という大して広くない部屋へ通された。


どうやらそこは交通違反を繰り返して免許を取り上げられちゃった人たちも調べる場所を兼ねているようで、大声で、なんともおバカなやり取りが行われていた。



その部屋の一角にゲームセンターにあるドライブシミュレータのようなものがあった。

ゲームは得意だぞぉ と意気込んでみたものの、

やったことと言えば

・画面に表示される動く目盛りに合わせてハンドル、クラッチを別々にゆーっくりと動かすことができるかどうか。

・画面に表示された信号が青から赤に変わった時点ですぐにブレーキを踏むことができるかどうか。

を調べただけだった。


難易という概念を超越した ただの確認テストだった。


ちなみに、その装置には右麻痺の人用に、左手操作のアクセル、ブレーキレバーも付いていた。


あと、中型2輪の資格についても、部屋の隅にあるボロボロのスーパーカブにまたがって、
足をついて倒れずにいられるか、を確認しただけだった。


もちろんあっさりと "免許条件不要" 判定をいただくことができた。
免許証の裏にそのハンコを押してもらって帰ってきた。



任意保険も心配だったので保険会社に尋ねると、
そんなことはいちいち報告をしなくてもよい、といったニュアンスのことを言われた。

申告しようがしまいが、等級判断には影響がないそうな。

こういうケースの絶対数が少ないことと、法的に問題とならないことから  
あまり関心がないのだと理解した。



というわけで、
各ハードルの低さに驚かされただけに、
逆に自分自身で体調を判断する責任の大きさに改めて気付かされた経験でもあった。

2010年2月12日

失音楽症という脳卒中症状がある

入院してすぐのころ、

iPodの音楽を聴いてみた。

リズム感ノリノリのはずの曲が、

なにか空き缶のようなものを
箸でたたいている、

なんというか 子供が遊びでデタラメに演奏しているかのように
聴こえた。


すぐにおかしいと感じた。

脳がやられているので仕方が無いか…
とそのときは諦めた。


調べてみると同様の

amusia:失音楽症という症状があるそうな。


数カ月後には元に戻っていたが、

その経験があったせいか、いまだ すこし違和感が残る。

welcome ー>ブログランキング・にほんブログ村へ
pv

過去7日間の人気記事10

回復と予防のヒント100記事(2017年1月までのぶん)

脳卒中を見逃さない BE-FAST とは
玉子のコレステロールで血管詰まる説はなんだったのか?
緑茶を飲めば慢性期でも脳が再生するという根拠について
2度めの脳卒中で可塑性が再び高まる可能性について
高齢の脳卒中患者へのリハビリは無駄なの?
人生に目的を持つ高齢者の脳には梗塞が寄りつかないことが明らかに
目的をイメージしながら動作訓練すると脳がより広く鍛えられることが明らかに
脳卒中予防には歩く時間が大切 距離やスピードじゃなくてジ・カ・ン
日本人が脳卒中で死なないための生活習慣が判明
水をたくさん飲むと脳卒中にならない、はホントだった

口の中が汚いと脳内出血になるという根拠について
脳梗塞と脳出血を同時に防ぐ肥満度BMIがわかった
脳卒中を防ぐミルクとチーズの量が明らかに
片麻痺の立ち上がり訓練 効果的なやり方
脳卒中は脳機能8年間分の老化に相当することが明らかに!
高血圧の脳卒中予防には葉酸サプリメントが効くことが判明
[ ナッツ vs. 豆 ] 脳卒中予防に適しているのはどちら
触覚刺激で脳がすぐに回復し その効果が10年以上続く可能性について
脳が再生する運動強度がわかった
緑茶とコーヒーを飲むと相互作用で脳出血リスクが3割減ることが判明

脳卒中で復職可能な年数がわかった
ランセット誌:塩分減らすとかえって脳卒中になる
オナニーがきっかけで脳出血になる割合
手の痙縮を解く低周波治療器の効果的使用法が判明!
睡眠8時間を超える人は問答無用で脳卒中リスク46%増し
カップラーメンを週2回以上食べる女性が脳卒中になりやすい理由について
怒りと脳卒中との関連が明らかに
難しい理屈はいいからスクワットをやれ
1日に6000歩以上で脳卒中の再発予防になることを日本の研究者が解明
脳出血で損傷した脳が勝手に再生する可能性について

脳卒中患者がネットを使いこなす理由
若年脳卒中患者は脳の老化が10-20年進んでいた
マルチビタミンの脳卒中予防効果は〇〇年後に現れる
最新の音楽療法 バイノウラルビート (Binaural Beat)
脳卒中になりやすい労働時間がわかった ランセット誌
脳卒中が軽症だからって運転させていいの?
健康のために毎日いっしょけんめい運動するとかえって脳卒中になりやすいことが100万人の調査で明らかに
足をクロスしていたら半側空間無視 確定か?
療法士さんよりもビデオゲームの方が優れていると判明!
両手準備運動をすると脳が刺激されて上肢リハビリが加速することが判明!

心を改め運動を始めるだけで脳の可塑性は復活する
知らない音楽を聴くと脳が広く活動して新しい回路が、
なんとか復職しても仕事は続けられるのだろうか?
NEJM誌:脳卒中で死なない血圧は120未満だからね
脳卒中の言語障害はウェルニッケやブローカのせいではなかった!
手の指を繰り返し動かしてあげても脳への影響はゼロ
片足立ち20秒未満 →小さな脳梗塞や脳出血の可能性高!
[住みやすい国] 日本の脳卒中と自殺との関連について
再発予防のために血圧を120以下にすると長生きできない
【いますぐ実践】片鼻呼吸法で失語症が改善することが明らかに

悪玉善玉比L/Hが低いと脳内出血で死ぬことが明らかに
鼻炎のメリット→脳梗塞予防効果
脳卒中 幹細胞治療のダークサイドについて
ランセット誌:握力よわくなったら脳卒中が近いと知りなさい
だいたい5年後に脳卒中経験者が悩んでいること
ハゲを治そうとして脳卒中になってしまった日本人2例
退院したての元患者が感じていること
麻痺側の触覚を刺激し続けると梗塞を最小限にできる可能性について
脳卒中経験者は自動車運転をナメきっていることが判明
減塩に真面目な人ほど脳卒中で死亡するという事実

納豆を食べると脳卒中で死なない 2万9千人調査
NEJM誌:幹細胞ツアーに参加したら癌ができた
脳梗塞から脳出血へ コレステロールとの関連が明らかに
脳出血で死なないための睡眠時間が判明!
音楽サポート療法の「音楽」はほんとうに必要なのか?
患者に毎日好きな音楽を聴かせたところ、脳に構造改革が起きた模様
感情失禁になる患者の割合について
脳の可塑性のおかげで2年経っても運動機能が回復することが判明
【悲報】脳卒中後、杖を使い続けると麻痺していない手まで動かなくなる
血圧が高いひとは、他人の気持ちがわからない

生活習慣を改めれば脳卒中の再発は防げるの?
カニ歩きと後ろ歩き 片麻痺リハビリに効果的なのは、、
鍼治療の「得気」は小脳のはたらきだった
脳梗塞実績No.1漢方薬 → ほようかんごとう
閉じ込め症候群の患者にあえて生活の質を問うてみた結果、、
砂糖の代わりに甘味料を使うと脳梗塞がさらにひどくなることが判明
ダメージを負った脳組織が勝手に再生する仕組みが明らかに
指ストレッチはいいらしいから さっそくこのビデオで実践することにした
【肥満パラドックス】脳梗塞で長生きするBMIが判明
リハビリの合間のお昼寝は大切 → 訓練がはかどるゾ

刺激豊富な環境で脳梗塞が治る理由
猫を飼う女性は脳卒中で死なないことが判明!
美容院で脳卒中になる女性が続出!
「ストレスが原因」と語る脳卒中患者ほど実はなにもわかっていない
傷ついた脳に効くBDNFが増えるサプリメントが明らかに
運転リハビリに良さそうなおすすめドライブゲーム
【アロマテラピー】ラベンダーの香りが脳梗塞にすごく効く
脳卒中後の疲労感は 只の疲労とはわけが違う
脳卒中がきっかけでホモになることがあるらしい
ダイエットコーラを毎日飲むと脳卒中になることが判明

高コレステロールに朗報 葉酸サプリの脳卒中予防効果
BDNFが7年かけて脳を修復してくれるという根拠について
朝ごはんを食べない日本人は脳内出血になることが判明!
脳卒中予防に最適なビタミンBサプリメントの組み合わせがわかった!
脳卒中経験者の血圧を十分に下げたら死亡者が続出した
痙縮が治る ただの風呂と温泉を比較した
歩きスマホが脳卒中患者のリハビリに適しているという根拠について
磁気嵐が脳卒中を引き起こす と判明!
リハビリは動かせばイイってもんじゃぁない. 本人がやる気になるまで待て.
『足首を鍛えたいのに麻痺して動かないの』→『もう一方の足を鍛えなさい』