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2010年1月30日

脳内出血でかつ高血糖は超要注意

ここから

Effects of glucose level on early and long-term mortality after intracerebral haemorrhage: the Acute Brain Bleeding Analysis Study.



脳内出血患者について

入院時に高血糖だったひとは予後が悪くて、死亡率がかなり高いんだそうな。



食べ過ぎと運動不足に気をつけなきゃ、と思った。

2010年1月29日

脳卒中患者のうつはめずらしくない

この研究から

Stroke and psychiatric disorders



脳卒中患者の

27%がうつ になり

22%が不安障害
10%が人格障害になったそうな。

半分近くがすくなからず精神状態にダメージをうける。


脳卒中の種類や重症度とはあまり関係がないとのこと。 

イタリアの研究。


ありそうな話。

2010年1月28日

HANDS療法 衝撃のビデオ

下記ページで紹介されていた動画を観て
pt-ot-st.net 脳の可塑性に期待、HANDS療法、CI療法:理学療法士、作業療法士情報サイト
>>動画へのリンク

すーっごく怪しい印象を受けた。


脳卒中経験者の直感として、


あれはヤラセだと思う。


特にあの出演者の女性患者…


よく見るとア○ビスをつけるまえから

ゆび  動いてます。  グリグリと。

手のひら 開くし…


あの程度は極めて軽い麻痺と言えると思う。

申し訳ないが  言っていることとのギャップに 笑いました。



女性に悪意はないのだろうが

医者が、担当している患者に

その装置の効果効能を十分に説明したうえで、
ビデオ撮影の話を持ちかけ、

うまく撮れたのなら
テレビ放映に使わせてもらうから、って言い含めておくだけで

あんな動画は簡単に撮影できると思う。



きっと自分だったらもっと協力しちゃうだろう。

あっ!ついでに歩けるようにもなりましたぁ!、って。



問題のビデオ直リンク<<---

2010年1月27日

元気そうなのに退院しない人

リハビリ病院に転院したとき、
あきらかに患者とわかる服装で、
病院内外をスタスタと歩き、階段も難なく昇り降りしている
人が数人いた。

きっともうすぐ退院するんだろうな、
ここまで回復するのにどんなにがんばったのだろうか…
と思った。


ところが、何日経ってもそれらの人たちは退院しない。

それどころかますます病院生活をエンジョイしているかのようにすら見える。

かなり不思議におもっていたが、
ある日直接話す機会があって気がついた。

どうやら、彼らは失語症、もしくは、高次の脳機能障害を抱えているために
そのリハビリが必要で病院に居るらしいのである。


本人は一生懸命に話しているのだけれど、
つたない英語で外国人と話すような
なんとももどかしい、そんな状況のひとたち。


見た目にはまったく普通の人。

2010年1月26日

アスピリンで脳内出血の危険性 増

有名なことらしいけど。

最近の研究から。

Dual antiplatelet therapy is not optimal for stroke prevention in patients with atrial fibrillation.




実はメール友達が、
脳梗塞予防のためということでアスピリンを処方されていて、

最近脳出血になりました、って言う。




頭痛に○ファリンもアスピリンだろ。


気をつけなきゃ。

2010年1月25日

リハビリ辞めちゃおっか

最初の 急性期病院でのこと。

集中治療室を出ると すぐにリハビリが始まった。

担当の理学療法士は若い女性だった。


リハビリ  やるんだけれども、

もちろん思うように動かない。


指示されたとおりに動作を繰り返すことができない。

すると 私がやる気に欠けると思うのか、その療法士は

『じゃ、リハビリ辞めちゃおっか』  と言う。


その後も何かと言うと、すぐ
『じゃ、リハビリ辞めちゃおっか』
になる。


やる気を出させようとして言っている とはなんとなく理解したが

医者はこの病気を直すことが出来ないし、

いまはどんなに頼りなく見えてもあなたに頼るしかない、って状態の時に
その理学療法士は 自分の思い通りにゆかないと

仕事(リハビリ)を放棄するという脅しをかけてくる。

すくなくともわたしには  そう感じられた。


いまになってみると本人にそんなつもりはなかった であろうことは理解できるが、

その時は本当にツラかった。

涙がにじんだ。

人の弱みにつけ込む卑劣な言い方だ、とすら思った。

そのときは…




結局、言いたいのは、

リハビリではお互いがコミュニケーションを適切にとることが
目的達成のための 本当に、一番大切な要素である、ってこと。

ただ立場上、療法士側に そのスキルの充実が求められている、と思う。

2010年1月24日

エビデンスに基づいた理学療法

リハビリ病院でのこと。

歩行訓練をしているときに
壁に貼ってあるポスターに目が行った。

たしか、
理学療法学会ナントカ大会
と あって、

今回のテーマが、
エビデンスに基づいた理学療法
と 大きく書いてあった。


それをみて無性にオカシく感じた、のを思い出す。


患者により症状もそれぞれなので
当然対応方法が変わるとは思うけれど、

担当する人によっておっそろしく施術内容が
変わるのが、この理学療法ってものである。


ある人はテーピングが好きで,
またある人は言葉刺激好きで、
別のひとはひたすら尾てい骨をマッサージ、
また別のひとは首根っこをきつーく指圧するのが大好き。



みなどういう根拠でやっているのかな?

これほどの多様性があるってことは
効果、再現性の検証ができていないんだろうな…

とは思っていた。


エビデンスに基づいた理学療法

大切なことと思う。

2010年1月23日

脳出血で入院した直後に転院の勧め

病院に救急搬送されて
集中治療室でベッドに寝ていて、

家族が駆けつけてきて、

近くで医師が家族に何か説明している声が聞こえる。


最長でも2ヶ月以内にリハビリ病院等へ転院してもらう必要が
あるので、申し込み申請をすぐに行ってください。

ってな内容だった。


ほんのついさっき、ここの病院へ来たばかりなのに
もう出て行く話をしている。

まだ半日も経っていないのに…


救急搬送たらい回し妊婦死亡事件が起きた直後だったので、
早くベッドを空けなければならないってことは
理解できないことでもなかったけれど、


いまこの状態じゃ慌てようもないので、
お願いだから ゆっくりさせてくれよぉ

と思った  のを思い出す。

2010年1月22日

STは失認が好き

言語聴覚士は失認が好き。

最初の病院でのこと。

車椅子に生まれて初めて乗って、
おまけに左手足が使えないものだから、
まっすぐに走ることができない。

ST訓練の時間、
そう広くない部屋に導かれて
車椅子を転がす。

テーブルや棚や椅子などの隙間をぬって
指定の位置へ向かう。

どうしてもどこかにぶつかる。

おそらく健常なひとでも、
車椅子に初めて乗って右手足だけで
操作すればきっとあちこちにぶつかりまくると思う。

ところが、この事実をもって
報告書には"失認"って書かれる。


次の病院でのこと、

STの時間、
色のついたブロックを組み合あせて
テキストの画像と同じ模様にするテストがあった。

延々と続き、いよいよ最後の一番ブロックの個数の多い
問題に取り組んでしばらくして、

いい加減つかれていたので、

『うーん、これはむずかしい…』
と数分間、悩んでしまった。

すると言語聴覚士が喜々として曰く

『これだぁ!やっぱり。そうかぁ』と
大きな声で ひとしきり関心している。

理由を訊いてみると、
右脳の損傷だから左方への注意力が低下している、と
予想できて、この問題で考え込むことがその証拠である
というようなことを言う。

これはどう考えたっておかしい。

私の正常時の問題解決スピードの状態を知らずして、
しかもたった1つのブロック問題で悩んだくらいで
そんなことがわかるワケがない。


それで、報告書には"左方失認"といったことが書かれていた。


先に結論が出ていて、

なんとかして"失認"を作り出し、
周囲に仕事をしてますってアピールしたいという意図が見える。


当人たちは一生懸命仕事をしているつもりらしいのだけれど、



STとはかなりいい加減な世界である、と思わずにはいられない経験だった。

2010年1月21日

回診に来ないリハビリ医

リハビリ病院でのこと。

担当の医師がいるのだけれど、回診に一度も来なかった。

彼が回診している様子を見たこともなかった。


そのフロアには約50名の患者が居て、
担当する医師が3名居た。

同室の患者仲間の一人は別の医師の担当であったが、
やはり回診に来ない。

3人の医師のうち1人は物腰も穏やかでマメに病室を動きまわっていて
評判もよかった。

他の2人の医師は患者間での評判はひどかった。

例えばリハビリ計画面談の際に、
本人や家族と目を合わそうともせず、

療法士や看護師からあがってきたチェックシートのみを見て、
『良くなる可能性はほとんどない』など、
あれやこれやとキッツいことを言うらしい。

もちろんリハビリ訓練を見に来るなんてことは一切ないものだから、
あんたなんかにわかったふうなことを言って欲しくない、
という気持ちが当然のように沸き起こる。



能面のように感情を表に出さず、
機能検査の結果数値のみと仕事をする。


おそらく 医師になりたてのころはそんなじゃなかったと思う。

自分の医学知識と経験を活かして患者の心の支えになろう、と
熱い意欲を持っていたはずである。


しかし
脳卒中患者の少なからぬつらく悲しい境遇に遭遇しすぎて、
しかも己の無力さに打ちのめされて、

きっと心を閉ざしてしまったのだろう…

そう直感した。

2010年1月20日

週末の脳梗塞患者はtPAをいただきやすい

Hospital care for patients experiencing weekend vs weekday stroke: a comparison of quality and aggressiveness of care.



平日と週末とで急性期脳梗塞患者への対応や治療成績が変わるかどうか、
を調べた研究。


当然というか、週末も同じように対応できていますよ、ってことなんだけど、

tPAという血栓を溶かす薬を、投与する割合が週末の方が高いとのこと。

相談する人もいないし、
あとで文句言われるのもいやだから、
まっ とりあえず打っとけ、って事なのだと思う。

ただ tPAって、出血しやすくなるらしいから自分だったら打って欲しくないな。

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