元
Incident Cardiovascular Disease Among Adults with Blood Pressure < 140/90 mm Hg.
2017 6月 アメリカ
数十年前まで脳卒中など心血管疾患になる患者のおおくは血圧が140/90より高かった。
さいきん 血圧が140/90よりも低い患者が増えてきたという報告があるのでキッチリと確かめてみたそうな。
2000年以降で 男女計31856人をフォローした複数の研究データを解析したところ、
次のことがわかった。
・平均7.7年間に2584人が心血管疾患になった。
・このうち63.0%は血圧が140/90未満で、
・彼らは 降圧薬使用者の58.4%、降圧薬を使用しない者の68.1%を占めていた。
・心血管疾患発生率は、血圧140/90未満グループが1000人あたり年間8.0人に対し、140/90以上グループでは18.1人だった。
・140/90未満で降圧薬使用者の中にはコレステロール治療が必要な者が少なくなかった。
これまで脳卒中など心血管疾患は高血圧との関連が強かったが、現代では患者のおおくが血圧140/90未満であった。心血管疾患の発生率はこれまでとおり血圧が高いほど高いので ひきつづきもっと血圧をさげましょう、
というおはなし。
感想:
血圧はいったいどこまでさげればいいのか?
NEJM誌:脳卒中で死なない血圧は120未満だからね