元2024 5月 日本
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2024年5月21日
朗報!日本人の肥満は脳卒中リスクに影響せず
2024年4月27日
細身でも危険!体型指数ABSIが警告する日本人の脳卒中リスク
元2024 4月 日本
2024年4月26日
BMIの違いが明暗を分ける—日本人の脳卒中後の転帰に警鐘
元2024 4月 日本
2023年6月1日
脳梗塞転帰:福岡研究が明らかにした体重の影響
元2023 5月 日本
2023年5月25日
朝食抜きと早食い:日本人の脳卒中リスク発見!
元2023 5月 日本
2023年3月14日
長期的な肥満度の変動が脳梗塞リスクに与える影響
元2023 2月 ノルウェー
2022年11月12日
背が低いほど高血圧と脳梗塞のわけ
元2022 11月 ドイツ
2021年12月24日
肥満クラスべつに起きやすい脳卒中の種類
元2021 12月 中国
2021年12月2日
2021年8月26日
減量すると日常生活動作は改善しない
元2021 8月 日本
2021年8月13日
日本人男女の体重と脳梗塞および脳出血
元2021 8月 日本
2020年6月24日
メタボ脳梗塞患者の男女のちがい
元2020 5月 イタリア
2020年4月7日
むずむず脚症候群は尾状核と橋の梗塞で
元
Acute post-stroke restless legs syndrome- the body of caudate nucleus considerations
2019 12月 中国
脳卒中後のむずむず脚症候群(restless legs syndrome:RLS)の有病率は10~15%という。
神経解剖学的研究では、脳卒中後RLSは大脳基底核と橋領域に関連していることが示唆されている。 これらの研究には共通して サンプル数が少ないこと、病変部位の詳細な評価がなされていない問題がある。
また、脳卒中後の急性期に脳卒中後RLSが存在することは、患者の予後不良と関連しているという報告もある。そこで、急性期の脳卒中後RLSと病変部位との関係をくわしくしらべてみたそうな。
2019年6月2日
ラクナ梗塞は運動不足のせいだったのか
元
Self-Reported Physical Activity and Cardiovascular Disease Risk Factors in Patients with Lacunar Stroke
2019 5月 デンマーク
運動不足は脳卒中などの心血管疾患のリスクでありながら改善可能な要因の1つである。アメリカ心臓協会やWHOは1日に中強度(2-3MET:歩行など)の運動を150分以上、高強度(4MET以上)の運動75分以上、相当を薦めている。
ラクナ梗塞の患者はおそらく運動不足であろうから、これをたしかめるべく、くわしくしらべてみたそうな。
2019年5月15日
こんな人がアスピリンで脳内出血 JAMA Neurol.
元
Frequency of Intracranial Hemorrhage With Low-Dose Aspirin in Individuals Without Symptomatic Cardiovascular Disease- A Systematic Review and Meta-analysis
2019 5月 台湾
心筋梗塞や脳梗塞の再発予防にアスピリンは期待されている。しかし1次予防効果については出血のリスクが予防効果を上回るとする報告がすくなくない。
とくに頭蓋内での出血は死亡率が高く深刻である。
頭蓋内出血には、脳内出血、くも膜下出血、硬膜下と硬膜外の出血がある。これら種類別のメタアナリシスは無いので最新の報告も含めてくわしくしらべてみたそうな。
冠動脈疾患や脳卒中、末梢動脈疾患のない者への低用量アスピリンの効果について1966-2018のランダム化比較試験を厳選し、
データを統合再解析して、頭蓋内出血のリスクを評価したところ、
次のようになった。
・被験者134446人を含む13のアスピリンの1次予防効果についてのランダム化比較試験がみつかった。
・アスピリン使用者の頭蓋内出血リスクは非使用者の1.37倍だった。
・とくに、硬膜下 硬膜外出血のリスクが脳内出血やくも膜下出血よりも高かった。
・アスピリンによって脳内出血をおこしやすい特徴はアジア人や低BMIの者だった。
1次予防目的のアスピリンの使用は頭蓋内出血リスクの上昇と関連していた。とくにアジア人または低BMIだと脳内出血リスクが高かった、
というおはなし。
感想:
アジア人データは日本のものなので、やせた日本人はとくに注意。
「血液サラサラ」とは血管の外にサラサラと流れ出るの意味のようだ。
NEJM誌:アスピリンは予防効果ないうえにとても危険
2018年8月16日
体重が少ないひとの心原性脳塞栓
元
Low Body Mass Index is a Poor Prognosis Factor in Cardioembolic Stroke Patients with NonValvular Atrial Fibrillation
2018 8月 日本
ボディマス指数BMIと脳卒中との関連については数多くの研究があって、BMIが高いほど脳梗塞になりやすく、日本人ではBMIが低いとその予後はよくないとされている。
さらに日本では高齢化がすすみ心房細動由来の心原性脳塞栓がふえている。また欧米にくらべ肥満はすくなく低体重がおおい。
そこで心房細動で心原性脳塞栓の患者の予後とBMIとの関連をしらべてみたそうな。
心臓弁に異常のない心房細動で心原性脳塞栓の患者419人について、BMIで 低(<18.5)、標準(18.5-25.0)、肥満(>25.0)の3グループにわけて、
入院時の重症度、退院時の回復度をくらべたところ、
次のようになった。
・入院時の重症度NIHSSは、低>標準>肥満の順に高く、低体重グループがもっとも重かった。
・退院時の回復度mRSも、低>標準>肥満の順に高く、低体重グループがもっとも悪かった。
・低体重は重症かつ予後不良のあきらかな要因だった。
・肥満は重症度や回復度に影響しなかった。
低体重で心房細動の心原性脳塞栓になった患者は 重症でかつ回復が良くなかった、
というおはなし。
感想:
スリムで健康そうに見えるひとがじつはいちばん酷かった、という意味での肥満パラドックスか。
2017年11月15日
退院後の栄養不良と予後
元
Malnutrition Increases the Incidence of Death, Cardiovascular Events, and Infections in Patients with Stroke after Rehabilitation.
2017 11月 日本
脳卒中は死亡率が低下傾向にあるものの 日本では依然として死亡原因の第4位である。
脳卒中の急性期に栄養不良の患者は予後がよくなといわれている。いっぽう栄養不良は急性期よりもリハビリ期におおくなるが、予後への影響はよくわかっていない。
そこで脳卒中患者のリハビリ退院直後の栄養状態と死亡 再発 感染症との関連をしらべてみたそうな。
平均年齢64の高齢脳卒中患者138人についてリハビリ退院直後の栄養状態を "geriatric nutritional risk index"(GNRI)で評価した。
GNRIは体重、身長、血清アルブミン値だけで栄養評価できる指標で 次式で与えられる。
GNRI = [14.89×アルブミン値(g/dL)] + [41.7×(体重/標準BMIに相当する理想体重)]GNRIが96以下を栄養不良とし、1年間フォローしたところ、
次のことがわかった。
・退院直後の平均GNRIは98.8で、
・患者の27%が栄養不良状態にあった。
・1年間の総死亡率は1%、心血管疾患再発率15%、感染症率15%で、
・これらはGNRIが96以下の患者であきらかに高かった。
リハビリ退院したあとであっても 栄養不良は予後がよくない要因だった、
というおはなし。
感想:
もともとやせ気味なのに退院した直後は3キロちかく体重減っていた。食事はおいしかったけど量がすくなかった。隣のベッドに配膳された天ぷらそばをこっそり食べてしまいたい衝動に耐えるのがキツかった思い出。
いまにして思うと我慢せずに 売店でパンやおにぎりでも買って食べればよかったとおもう。
2017年4月15日
日本人の肥満とクモ膜下出血
元
Body Mass Index and Incidence of Subarachnoid Hemorrhage in Japanese Community Residents: The Jichi Medical School Cohort Study.
2017 4月 日本
いっぱんに肥満度BMIが高いと心血管疾患リスクも高いとされているが、アジア人ではBMIが低いとリスクが上がる。
クモ膜下出血とBMIについてはどうか、しらべてみたそうな。
自治医科大学の研究データベースをつかって日本全国から12490人を抽出して10.8年間フォローした結果、
次のようになった。
・55人でクモ膜下出血がおきた。
・標準BMIにくらべBMI30以上の肥満ではクモ膜下出血リスクが5.95倍だった。
・BMIが18.5以下のヤセではリスク2.51倍とでたが有意な差ではなかった。
日本人のばあい、BMIが高いとあきらかにクモ膜下出血になりやすかった。有意なほどではないがBMIが低くてもリスク上昇の傾向があり Jカーブ相関にみえた、
というおはなし。
感想:
てっきり 肥満→糖尿病→予防効果 だとおもったら、この集団には糖尿病がふつうより少ないんだって。
糖尿病がクモ膜下出血の予防になる理由
肥満ではなくヤセが原因!? 日本人の脳梗塞
2017年3月13日
肥満ではなくヤセが原因!? 日本人の脳梗塞
元
Body mass index and stroke incidence in Japanese community residents: The Jichi Medical School (JMS) Cohort Study.
2017 3月 日本
これまでの西洋人の研究では肥満度BMIが高いと脳卒中リスクも高いとされてきた。日本人での研究は少ないのでしらべてみたそうな。
自治医科大学の研究データベースをつかって日本全国から12490人を抽出して10.8年間フォローした結果、
次のことがわかった。
・この間に395人が脳卒中になった。
・BMI18.5以下(ヤセ)の男性および30.0以上(肥満)の女性ですべての脳卒中リスクが明らかに高かった。
・とくにBMI18.5以下の男性の脳梗塞リスクは標準体重者の2倍以上だった。
日本人のBMIと脳卒中発生率との関連はこれまで考えられてきたものと異なっていた。男性の低BMIと女性の高BMIは脳卒中リスクが高く、特に男性の低BMIでは脳梗塞リスクまでが高かった、
というおはなし。
感想:
脳梗塞はふとっちょ、脳出血はヤセの専売特許とおもってた。
ところが 男はヤセが脳梗塞、女はふとっちょが脳出血。どうしてこうなった?
2017年1月25日
胃ろうが必要でない脳卒中患者のBMIは、、
元
Factors Predicting Recovery of Oral Intake in Stroke Survivors with Dysphagia in a Convalescent Rehabilitation Ward.
2017 1月 日本
脳卒中のあとの嚥下障害は27-64%の患者にみられ、半数は2週間以内に回復する。胃ろうや経鼻チューブなどの対策はいずれも一長一短であり避けれるものなら避けたい。
そこで経口摂取が勝手に復活する患者の特徴をしらべてみたそうな。
2009-2015に脳卒中で嚥下障害になった患者のうち
リハビリ病院へ転院するまでに経口摂取が可能になった患者とそうでないグループとにわけ特徴を比較したところ、
次のことがわかった。
・経口摂取可能になった34人とそうでない38人の記録がみつかった。
・経口可能になったグループは年齢が若く、BMIが高く、発症から入院までが短かった。
・経口可能予測因子は、入院時の肥満度BMI、認知機能的自立度FIM、嚥下重症度DSSの3つであり、
・これら3つの変数からその後の経口摂取の可否を精度良く予測できた。
脳卒中で嚥下障害の患者のうち、BMI、 FIM、DSSが高い者は退院までに経口摂取が可能になった。これら患者への胃ろう造設を避けることができるだろう、
というおはなし。
感想:
このブログはじめてから、痩せてることが善とするはなしをきいたことがないわ。
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