元2022 12月 イラク
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2023年1月3日
脳卒中のあとの頻尿、尿失禁への対策
2022年3月4日
脳卒中後の骨盤底筋トレーニング効果
元2022 3月 中国
2018年12月31日
夜間の頻尿、なかなか出ない、キレがわるい
元
Post-stroke lower urinary system dysfunction and its relation with functional and mental status- a multicenter cross-sectional study
2018 12月 トルコ
夜間頻尿や切迫感、失禁、残尿などをともなう「下部尿路機能障害」は末梢神経や脊髄 中枢神経系の健全性と関連があり、脳卒中経験者のおおくがその症状をもつという。
これら症状の有無と認知機能およびQoLの関連をくわしくしらべてみたそうな。
2015-2016 トルコ6箇所の病院での脳卒中患者260人について、
下部尿路症状のアンケートおよび生活自立度(Modified Barthel Index)、QoL(Incontinence Quality of Life Questionnaire),認知機能検査(Mini Mental State Examination)をおこなったところ、
次のことがわかった。
・93.5%が少なくとも1つ以上の下部尿路症状を報告していた。
・もっともおおかった症状は 夜間頻尿(nocturia)の75.8%だった。
・下部尿路症状でとくに失禁をともなう患者の生活自立度、QoL、認知機能検査はあきらかに低い評価だった。
下部尿路機能障害は脳卒中患者にとてもありふれていて、認知機能や生活自立度 QoLの不良と関連があった、
というおはなし。
Hesitancy:出るまでに時間がかかる。 Straining:腹圧をかけないとでない。Dysuria:排尿時の痛み。 Terminal dribbling:だらだらと長く続く。
感想:
上の表が症状リスト。さいきんきになってきた。3-4つあてはまる。
隣に人が立つとでにくくなってしまうことがもともとあった。
慢性期脳卒中の下部尿路症状について
2018年6月23日
脳出血のあと降圧薬をやめた患者の末路
元
Effect of Adherence to Antihypertensive Medication on the Long-Term Outcome After Hemorrhagic Stroke in Korea
2018 6月 韓国
脳内出血やくも膜下出血などの出血性の脳卒中は再発して重症化しやすい。
再発するいちばんの要因は高血圧であり、降圧薬をやめてしまうことがおおきなリスクになる。
そこで、降圧薬の順守率と長期の生存率との関連をしらべてみたそうな。
2002-2013に出血性の脳卒中で入院した高血圧患者について降圧薬の処方記録から服薬順守率をもとめ、
その後の脳卒中の再発や心筋梗塞、総死亡率との関連を解析したところ、
次のようになった。
・脳内出血1354人、くも膜下出血518人の記録を対象とした。
・服薬順守率80%以上の患者割合は、1年後46.8%、3年後43.2%、5年後41.7%だった。
・服薬順守率40%未満が再発や死亡するリスクは高順守率患者の1.80倍だった。
出血性の脳卒中で降圧薬を途中でやめてしまう場合の再発 死亡リスクはあきらかに高かった、
というおはなし。
感想:
1年後ですでに半数以上が降圧薬を見限るんだな。
じぶんは降圧薬を完全にやめるのに5年以上かかった。それまでの数年間は2日に1粒飲むとかのペースでだらだらとつづけてた。
やめたら頻尿がビタッととまった。
2018年1月31日
脳卒中の過活動膀胱とQoL
元
Effects of Overactive Bladder Symptoms in Stroke Patients' Health Related Quality of Life and Their Performance Scale.
2017 12月 韓国
過活動膀胱では感染症などの原因がないにもかかわらず尿意切迫感があり頻尿、夜間頻尿、ときに失禁を伴う症状をしめす。
脳卒中は過活動膀胱のリスクの1つとしてしられていて、日本の研究では脳卒中患者500人中28%が過活動膀胱だったとの報告もある。
そこで過活動膀胱が脳卒中リハビリにおよぼす影響をしらべてみたそうな。
リハビリ病院に入院した脳卒中患者30人に尿路症状についてアンケートをとり、過活動膀胱グループをわけた。
彼らの 健康関連QoL、歩行能力、生活自立度、認知機能を3ヶ月後までフォローしたところ、
次のことがわかった。
・過活動膀胱でないグループではすべての評価指標で改善を示した。
・過活動膀胱グループでは生活自立度と認知機能の点で改善が思わしくなく、
・とくに活力とQoLの精神的側面のスコアがあきらかに低かった。
過活動膀胱は脳卒中患者の健康関連QoLをおおきく低下させうる、
というおはなし。
感想:
脳卒中後しばらくは頻尿でほんと困った。
じぶんの場合は降圧薬が原因だった。そこで3年前に降圧薬を勝手にやめた。以来 頻尿もんだいはない。
[過活動膀胱]の関連記事
2017年8月22日
降圧薬の順守率と脳卒中リスク
元
Adherence to Antihypertensive Medications and Stroke Risk: A Dose-Response Meta-Analysis.
2017 7月 中国
高血圧は脳卒中のおもな要因の1つで、薬物治療が可能である。
降圧薬の服薬順守率が低いと脳卒中や再発のリスクが高くなると考えられているが、そうでないとする報告も少なくない。
そこで、これまでの研究成果をまとめて降圧薬の順守率と脳卒中リスクとの関連を検証しなおしてみたそうな。
関係する過去の研究を厳選してデータを統合 再解析したところ、
次のことがわかった。
・被験者1356188人を含む18の研究が見つかった。
・調査期間に対する服薬した日数の割合(%)を順守率としたとき、順守率が高いと脳卒中リスクはあきらかに低かった。
・脳梗塞と脳出血で分けても同様のリスク低下が得られた。
・致死性、非致死性の脳卒中についてもリスクはおおきく下がった。
・服薬順守率が20%高くなるごとに脳卒中リスクが9%低下する用量関係が見られた。
降圧薬の服薬順守率が高くなるほど高血圧患者の脳卒中リスクは低下した、
というおはなし。
感想:
副作用の頻尿がひどかったので 2015の元日に降圧薬を断った。おもいきってやめてよかったと思ってる。
2017年2月12日
慢性期脳卒中の下部尿路症状について
元
A questionnaire survey to assess lower urinary tract symptoms in patients with chronic stroke.
2017 2月 日本
排尿困難や頻尿などの下部尿路症状は脳卒中患者の30-50%にみられ 生活の質におおきく影響する。
慢性期脳卒中患者について下部尿路症状の特徴をしらべてみたそうな。
2017年2月11日
降圧薬いっぱい飲むと歩みが遅くなるの?
元
Effect of Intensive Blood Pressure Control on Gait Speed and Mobility Limitation in Adults 75 Years or Older: A Randomized Clinical Trial.
2017 2月 アメリカ
収縮期血圧を厳格コントロールする大規模な臨床試験(SPRINT)の結果、120mmHg未満を目標にすることで心血管疾患の有病率、死亡率がさらに低下するとわかった。
特に75歳以上で歩行スピードの遅い高血圧患者に この傾向があきらかだった。
歩行スピードは健康状態の反映とも考えられることから、厳格な血圧コントロールが歩行スピードに影響していた可能性を検証してみたそうな。
糖尿病や脳卒中経験のない75歳以上の高血圧患者2636人について、収縮期血圧を120mmHgを目標にするグループと140mmHgのグループにわけ、歩行スピードを3年間フォローしたところ、
次のようになった。
・歩行スピードの経年的な低下の度合いは両グループで差はなかった。
・年齢、性別、人種、他の病気を考慮に入れても差はなかった。
75歳以上の収縮期血圧目標を140→120mmHgにしても歩行スピードには影響なかった、
というおはなし。
感想:
頻尿のため降圧薬は2015の1月1日をもって完全にやめた。勝手に。
頻尿は瞬時に治ったし血圧も高くない。やめてよかったと思ってる。
NEJM誌:脳卒中で死なない血圧は120未満だからね
SPRINTの結果発表を受けて:厳格な降圧治療の有用性と有害事象への注意(日本高血圧学会)
2016年11月4日
降圧薬が認知症を加速する やめてもええんか?
元
Antihypertensive withdrawal for the prevention of cognitive decline.
2016 11月 オランダ
降圧薬治療の心血管疾患予防効果ははっきりしている。そのいっぽうで認知機能に与える影響は明らかでなく、降圧薬治療が認知症を加速させるという研究結果もある。
降圧薬をやめれば脳への血液循環が元に戻り認知機能の低下を抑えることが期待できる。しかし脳血管障害が原因の認知症になる可能性が高くなる。
そこで 降圧薬を少なくとも1種類やめた場合の影響を過去の研究から調べてみたそうな。
次のことがわかった。
・被験者2490人を含む信頼性の高い2つの研究がみつかった。
・1つは降圧薬をやめて認知スコアが上がったという研究で、急性脳卒中後の患者を対象にしているため一般化が難しかった。
・もう1つの研究では降圧薬の中止により血圧が上昇した。
・両研究ともに降圧薬の中止で死亡率は上がらなかったが 心血管疾患はやや増える傾向にあった。
降圧薬治療をやめたときの認知機能への影響と認知症予防効果については結論はでなかった、
というおはなし。
感想:
これだけ世の中で使われてて結論でないってことは大した差はないんだろうな。
わたしが降圧薬をやめた理由は頻尿。
2015年にきっぱりとやめた。頻尿は瞬時になおった。今朝寒かったけど血圧は127/95。
2016年9月14日
多剤投与と薬物相互作用 脳卒中患者の場合
元
Potentially Serious Drug-Drug Interactions in Older Patients Hospitalized for Acute Ischemic and Hemorrhagic Stroke.
2016 9月 イタリア
いまや高齢者への多剤投与は珍しくなく 薬物相互作用の危険性は常にある。
脳卒中患者について薬物相互作用の可能性と 脳卒中との関連を調べてみたそうな。
65歳以上の急性期脳卒中患者146人について、入院時の投薬内容を調べ薬物相互作用の種類 および脳梗塞、脳出血との関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・薬の平均投与数は5.8で、
・582種類の薬物相互作用の組み合わせが確認でき、
・18種類では軽度、415種類は中程度、149種類は深刻な危険度だった。
・患者の61%が1種類以上の深刻な薬物相互作用にさらされていた。
・脳梗塞患者では 深刻な薬物相互作用を1種類以上持つ割合が、74 vs. 50% で初回患者よりも再発患者に多かった。
・脳卒中を引き起こす可能性の高い薬物相互作用の組み合わせが、脳梗塞患者の17%、脳出血患者の19%に確認できた。
高齢の脳卒中患者で 深刻な薬物相互作用の危険にさらされている割合が非常に高かった、
というおはなし。
感想:
降圧薬をキッパリと勝手にやめてから1年半以上経つ。
頻尿はただちに解消した。血圧は薬飲むまえよりも明らかに低く つねに140/90辺りにある。
2015年6月3日
Stroke誌:降圧薬で血圧下げるとかえって脳卒中になる
元
Is blood pressure control for stroke prevention the correct goal? The lost opportunity of preventing hypertension.
2015 6月 アメリカ
複数の降圧薬で血圧を下げたときの脳卒中予防効果を調べてみたそうな。
45歳以上26875人の血圧および降圧薬の種類を確認し、6.3年の追跡期間中に起きた脳卒中との関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・この間に823件の脳卒中が起きた。
・46%が降圧薬治療で収縮期血圧140mmHg未満を達成できていた。
・降圧薬の種類が増える毎に脳卒中リスクが上昇した。
・120mmHg未満にできたグループでは、使用する薬が1種類増える毎に脳卒中リスクが33%上がった。
・例えば、血圧が140-159なのに降圧薬を飲まない人よりも、降圧薬を3種類飲んで120未満にある人の方が脳卒中リスクは高かった。
複数の降圧薬を使ってなんとか正常血圧を達成しても、脳卒中リスクが元のレベルに戻るわけではない、
というおはなし。
感想:
きっと よほどひどい高血圧でないと降圧薬の恩恵はないんだろうね。
降圧薬飲むと頻尿やら頭痛でとても不快だったので、今年の1月1日から一切飲むのをやめた 勝手に。
じつに快適。血圧も境界値で安定。 よい子は真似しないように。
2015年4月14日
脳梗塞経験者への降圧治療の効果と副作用について
元
Can Blood Pressure Be Lowered Safely in Older Adults with Lacunar Stroke? The Secondary Prevention of Small Subcortical Strokes Study Experience.
2015 4月 アメリカ
ラクナ梗塞を経験した高齢者への降圧治療の効果と副作用を検証してみたそうな。
ラクナ梗塞の3020人について2種類の降圧目標(収縮期血圧<130 または 130-149 mmHg)を比較する研究のデータについて、75歳以上の494人とそれより若い被検者との関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・若くても高齢でも目標血圧を達成できていた。
・3年半のフォロー期間中、21%がめまいを、15%が立位での軽い頭痛を経験していた。
・特に立位での不安定さは高齢者で顕著だった。
・若年者では 血圧目標が低いほうが再発しにくかった。
・しかし高齢者ではその傾向は見られなかった。
・高齢者では低い血圧目標で血管由来の死亡が明らかにすくなかった。
立位での不安定さを別にすると、ラクナ梗塞の高齢者への降圧治療の副作用は若年者と差はなかった。血圧を下げることが再発予防にはならなかったが、血管死を避ける効果はあるのかも知れない、
というおはなし。
感想:
今年の1月1日に降圧薬からキッパリと足を洗った。頭痛、頻尿は消失した。身体の痺れも減った。血圧は境界域で安定している。(よい子は真似しないように)
2015年4月5日
高血圧だと再発しやすい脳梗塞のタイプは
元
Association of Hypertension With Stroke Recurrence Depends on Ischemic Stroke Subtype
2015 3月 中国
高血圧と脳卒中再発の関係は 実はよくわかっていない。
そこで、脳梗塞の種類別に血圧と再発のしやすさを調べてみたそうな。
脳梗塞患者1万人あまりを1年間追跡して再発の有無を調査し、血圧との関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・患者の72.7%が高血圧(140/90以上または降圧薬使用)で、17.7%が再び脳梗塞または脳内出血を起こした。
・高血圧の患者の再発率は18%、高血圧でない場合17%で、大きな差はなかった。
・高血圧と関連の強い脳梗塞の種類は 小血管病変(ラクナ梗塞)で、
・他の種類(大血管アテローム硬化や心塞栓)の脳梗塞と 高血圧の関連は見られなかった。
高血圧だと再発しやすい脳梗塞の種類はラクナ梗塞のみであった、
というおはなし。
感想:
降圧薬飲むと頭痛くなったり頻尿になったりで不愉快この上ないため、2015年にはいってからキッパリと飲むのをやめた。
血圧は測ってるけど境界をウロウロしている程度。
2015年3月19日
勃起力を取り戻す 脳卒中経験者の骨盤底筋トレーニングとは
元
The effect of pelvic floor muscle training on sexual function in men with lower urinary tract symptoms after stroke.
2015 3月 デンマーク
勃起障害と下部尿路症状(排尿困難、頻尿)は脳卒中を経験した男性によく見られる。
そこで、骨盤底筋トレーニングで下部尿路症状のある男性の勃起機能が改善するものかどうか実験してみたそうな。
60-74歳、30人の男性脳卒中経験者を2グループに分け、一方には骨盤底筋トレーニングを12週間おこなった。
この前後で国際勃起機能スコア (IIEF-5)をアンケート調査し、比較した。
次のようになった。
・12週間後、骨盤底筋グループで勃起スコアが大きく改善した。
・さらに6ヶ月後、勃起スコアの低下度はトレーニングしなかったグループで大きかった。
・両グループ間での12週後の勃起度の差は 有意なレベルではなかった。
下部尿路症状のある脳卒中経験者の勃起機能は 骨盤底筋トレーニングで短期的かつ長期的に影響を受けた。しかし有意な違いではなかった、
というおはなし。
骨盤底筋トレーニング
感想:
「さっそくうちのおじいさんにもやらせなきゃ (*´ェ`*)ポッ」
国際勃起機能スコア ←
2014年10月7日
足首を電気刺激すると脳卒中のあとの頻尿が治るらしいのだが...
元
Electrical stimulation of the posterior tibialis nerve improves symptoms of poststroke neurogenic overactive bladder in men: a randomized controlled trial.
2014 9月 ブラジル
脳梗塞のあとによくある おしっこが漏れそうになる症状(過活動膀胱)を、足への電気刺激で改善できるものか試してみたそうな。
発症前には尿路症状のなかった慢性期脳梗塞患者18人を、電気刺激グループおよびストレッチグループに分けて、週2-3回x6週間の治療を行った。
電気刺激は足首にある(足底先端部を支配する)後脛骨神経に対して1回30分間行った。
おしっこの回数、切迫度等を12ヶ月後までフォローした。
次のようになった。
・電気刺激グループで排尿回数、切迫度、その他主観的な症状改善が見られた。
・この効果は12ヶ月後も持続していた。
・右脳損傷で高齢、肥満の患者ほど尿路症状が出やすかった。
後脛骨神経の電気刺激は、脳卒中後の過活動膀胱の症状改善に安全かつ有効な選択肢である、
というおはなし。
感想:
足首を刺激すると頻尿が治るって、もう 鍼とか経絡の考え方だと思う。
脳卒中のあとの頻尿は降圧薬が原因だと思う。
脳卒中になるとなんでトイレが近くなるの?
2014年7月13日
脳卒中になるとなんでトイレが近くなるの?
元
The experience of urinary incontinence in stroke survivors: a follow-up qualitative study.
2014 4月 オーストラリア
脳卒中で退院したのちに尿失禁で困っている人たちの経験を調査してみたそうな。
面談内容を主題分析したところ、
次の4つのテーマが浮かび上がった。
・トイレに行かなければならない!
→常に逼迫したトイレ需要。
・誰もアドバイスをくれなかった。
→病院ですらなにも教えてくれない。
・なにをするにも まずトイレに行かなければならない。
→仕事にならない。
・単に計画性の問題でもある。
→危機管理戦略。
脳卒中経験者の尿失禁は退院後も起こりうる問題であり、適切な知識の欠如、激しい苦悩、行動の制限といった特徴をもつ、
というおはなし。
感想:
とても強い確信があるんだけど、これはひとえに降圧薬の問題と考える。
カルシウム拮抗薬なのに飲むとほぼ1日中すごい頻尿になる。
チビリそうになることしばしばで、生活の質がはげしく下がる。
検索してもほとんど資料が出てこない。しもの話なので体験談も少ない。
ちょっと頭にきてる。o(`ω´*)o
2014年5月21日
[Jカーブ] 血圧は下げ過ぎるとかえって再発しやすいのか?
元
Degree of blood pressure reduction and recurrent stroke: the PROGRESS trial.
2014 5月 オーストラリア
降圧薬で血圧を下げすぎても Jカーブ現象により脳卒中の再発率が高くなると言われている。
ほんとうかどうか確認してみたそうな。
多施設国際共同試験PROGRESSの脳血管疾患6105人のデータを解析したところ、
次のことがわかった。
・3.9年の調査期間中に727件の脳卒中の再発があった。
・降圧薬による収縮期血圧の低下度と脳卒中再発リスクとのあいだに明らかな関連があった。
・収縮期血圧の低下度が、 20以上、10-19、0-9、0mmHg未満 のそれぞれでの年間再発率は2.08%、2.10%、2.31%、2.96%だった。
脳血管疾患患者の血圧を下げ過ぎると脳卒中再発率が上昇するという事実は確認できなかった、
というおはなし。
感想:
まったく下げてなくても年間再発率が1%も違わないことにオドロイタ。
最低用量を1日置きに飲んでも 手しびれるし、頻尿になるしで 降圧薬やめたい。
でもきっと複利で効くんだよな…
2011年7月25日
降圧薬をちゃんと飲まない人の脳卒中リスクは6割増し
Low Medication Adherence and the Incidence of Stroke Symptoms Among Individuals With Hypertension: The REGARDS Study.
2011 7月 アメリカ
血圧を下げる薬をきちんと飲んでいない人が
どれだけ危険なのかを調べたそうな。
降圧薬治療を受けている9950人について、
服薬遵守の程度を0,1,2,3,4 とランク付けして分類した。
数字がおおいきほど服薬を守っていないことを示す。
脳卒中固有の以下の症状の有無を6ヶ月ごとに電話インタビューし、
4年間追跡調査した。
・身体の一方の側の脱力感
・しびれ感
・片目または両目の失明
・視野半分の喪失
・他人の言う事がわからなくなる
・話したり書いたりができなくなる
調査の結果、
服薬遵守の程度が悪くなるにしたがって、
脳卒中症状を経験した人の割合が
15%(ランク0)→25%(ランク3,4) に増えた。
これはきちんと薬を飲んでいる人に比べ、
服薬を守らないと脳卒中になる危険性が6割増える
ことに相当することがわかった、
というおはなし。
感想:
考えていたより服薬遵守の効果は小さいな…
と思った。
降圧薬を飲むと
頻尿、口渇、しびれ増加
など都合の悪いことがいくつかある。
今後はもっと適当に薬を飲もうと思う。
2010年7月10日
脳卒中後の残尿感は括約筋の麻痺のせい
脳卒中患者の排尿不全の程度の頻度を調べたそうな。
3割くらいの患者に100ml以上膀胱に尿が残る排尿不全が見られ、
これは性別や脳の損傷部位には依らなかったそうな。
これは尿道括約筋に麻痺の影響があるためではないか、というはなし。
脳卒中後、やたら頻尿になった背景には
降圧剤の副作用の他に こういう理由もあるのかもしれない。
2010年4月5日
若いひとの甲状腺機能亢進症は脳梗塞リスク大
Hyperthyroidism and Risk of Ischemic Stroke in Young Adults. A 5-Year Follow-Up Study.
45歳未満の甲状腺機能亢進症はそうでない人にくらべて
脳梗塞になるキケンが4割以上も増えることがわかった、 という内容。
甲状腺機能亢進症の症状(wikiより)
主に心 臓 の活動が上がって頻脈 になる、エネルギー消費の亢進により多食や体重減少、多飲多尿、発汗、高血糖などやめまい、抜け毛、鬱 、不安感、イライラ、震え、暑さに耐えられない、などの症状がある。そのほかの症状として、動悸 、不整脈 (心房細動 )、息切れ、性欲不振、吐き気、嘔吐、下痢を伴うこともある。治療をせずに長期間放置していると骨粗鬆症 の原因となることもある。・・・
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回復と予防のヒント100記事(2017年1月までのぶん)
脳卒中を見逃さない BE-FAST とは
玉子のコレステロールで血管詰まる説はなんだったのか?
緑茶を飲めば慢性期でも脳が再生するという根拠について
2度めの脳卒中で可塑性が再び高まる可能性について
高齢の脳卒中患者へのリハビリは無駄なの?
人生に目的を持つ高齢者の脳には梗塞が寄りつかないことが明らかに
目的をイメージしながら動作訓練すると脳がより広く鍛えられることが明らかに
脳卒中予防には歩く時間が大切 距離やスピードじゃなくてジ・カ・ン
日本人が脳卒中で死なないための生活習慣が判明
水をたくさん飲むと脳卒中にならない、はホントだった
口の中が汚いと脳内出血になるという根拠について
脳梗塞と脳出血を同時に防ぐ肥満度BMIがわかった
脳卒中を防ぐミルクとチーズの量が明らかに
片麻痺の立ち上がり訓練 効果的なやり方
脳卒中は脳機能8年間分の老化に相当することが明らかに!
高血圧の脳卒中予防には葉酸サプリメントが効くことが判明
[ ナッツ vs. 豆 ] 脳卒中予防に適しているのはどちら
触覚刺激で脳がすぐに回復し その効果が10年以上続く可能性について
脳が再生する運動強度がわかった
緑茶とコーヒーを飲むと相互作用で脳出血リスクが3割減ることが判明
脳卒中で復職可能な年数がわかった
ランセット誌:塩分減らすとかえって脳卒中になる
オナニーがきっかけで脳出血になる割合
手の痙縮を解く低周波治療器の効果的使用法が判明!
睡眠8時間を超える人は問答無用で脳卒中リスク46%増し
カップラーメンを週2回以上食べる女性が脳卒中になりやすい理由について
怒りと脳卒中との関連が明らかに
難しい理屈はいいからスクワットをやれ
1日に6000歩以上で脳卒中の再発予防になることを日本の研究者が解明
脳出血で損傷した脳が勝手に再生する可能性について
脳卒中患者がネットを使いこなす理由
若年脳卒中患者は脳の老化が10-20年進んでいた
マルチビタミンの脳卒中予防効果は〇〇年後に現れる
最新の音楽療法 バイノウラルビート (Binaural Beat)
脳卒中になりやすい労働時間がわかった ランセット誌
脳卒中が軽症だからって運転させていいの?
健康のために毎日いっしょけんめい運動するとかえって脳卒中になりやすいことが100万人の調査で明らかに
足をクロスしていたら半側空間無視 確定か?
療法士さんよりもビデオゲームの方が優れていると判明!
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心を改め運動を始めるだけで脳の可塑性は復活する
知らない音楽を聴くと脳が広く活動して新しい回路が、
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NEJM誌:脳卒中で死なない血圧は120未満だからね
脳卒中の言語障害はウェルニッケやブローカのせいではなかった!
手の指を繰り返し動かしてあげても脳への影響はゼロ
片足立ち20秒未満 →小さな脳梗塞や脳出血の可能性高!
[住みやすい国] 日本の脳卒中と自殺との関連について
再発予防のために血圧を120以下にすると長生きできない
【いますぐ実践】片鼻呼吸法で失語症が改善することが明らかに
悪玉善玉比L/Hが低いと脳内出血で死ぬことが明らかに
鼻炎のメリット→脳梗塞予防効果
脳卒中 幹細胞治療のダークサイドについて
ランセット誌:握力よわくなったら脳卒中が近いと知りなさい
だいたい5年後に脳卒中経験者が悩んでいること
ハゲを治そうとして脳卒中になってしまった日本人2例
退院したての元患者が感じていること
麻痺側の触覚を刺激し続けると梗塞を最小限にできる可能性について
脳卒中経験者は自動車運転をナメきっていることが判明
減塩に真面目な人ほど脳卒中で死亡するという事実
納豆を食べると脳卒中で死なない 2万9千人調査
NEJM誌:幹細胞ツアーに参加したら癌ができた
脳梗塞から脳出血へ コレステロールとの関連が明らかに
脳出血で死なないための睡眠時間が判明!
音楽サポート療法の「音楽」はほんとうに必要なのか?
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感情失禁になる患者の割合について
脳の可塑性のおかげで2年経っても運動機能が回復することが判明
【悲報】脳卒中後、杖を使い続けると麻痺していない手まで動かなくなる
血圧が高いひとは、他人の気持ちがわからない
生活習慣を改めれば脳卒中の再発は防げるの?
カニ歩きと後ろ歩き 片麻痺リハビリに効果的なのは、、
鍼治療の「得気」は小脳のはたらきだった
脳梗塞実績No.1漢方薬 → ほようかんごとう
閉じ込め症候群の患者にあえて生活の質を問うてみた結果、、
砂糖の代わりに甘味料を使うと脳梗塞がさらにひどくなることが判明
ダメージを負った脳組織が勝手に再生する仕組みが明らかに
指ストレッチはいいらしいから さっそくこのビデオで実践することにした
【肥満パラドックス】脳梗塞で長生きするBMIが判明
リハビリの合間のお昼寝は大切 → 訓練がはかどるゾ
刺激豊富な環境で脳梗塞が治る理由
猫を飼う女性は脳卒中で死なないことが判明!
美容院で脳卒中になる女性が続出!
「ストレスが原因」と語る脳卒中患者ほど実はなにもわかっていない
傷ついた脳に効くBDNFが増えるサプリメントが明らかに
運転リハビリに良さそうなおすすめドライブゲーム
【アロマテラピー】ラベンダーの香りが脳梗塞にすごく効く
脳卒中後の疲労感は 只の疲労とはわけが違う
脳卒中がきっかけでホモになることがあるらしい
ダイエットコーラを毎日飲むと脳卒中になることが判明
高コレステロールに朗報 葉酸サプリの脳卒中予防効果
BDNFが7年かけて脳を修復してくれるという根拠について
朝ごはんを食べない日本人は脳内出血になることが判明!
脳卒中予防に最適なビタミンBサプリメントの組み合わせがわかった!
脳卒中経験者の血圧を十分に下げたら死亡者が続出した
痙縮が治る ただの風呂と温泉を比較した
歩きスマホが脳卒中患者のリハビリに適しているという根拠について
磁気嵐が脳卒中を引き起こす と判明!
リハビリは動かせばイイってもんじゃぁない. 本人がやる気になるまで待て.
『足首を鍛えたいのに麻痺して動かないの』→『もう一方の足を鍛えなさい』