元2023 12月 アメリカ
~ 5000超の記事をシンプルな単語で検索するよ!
2023年12月27日
歩くことが命を救う!脳卒中後の革新的歩行介入法!
2023年7月4日
歩く力が認知を変える:脳卒中リハビリの新パラダイム
元2023 6月 カナダ
2022年12月24日
Circulation誌:高齢者は歩くほど脳卒中予防
元2022 12月 スウェーデン
2022年7月22日
歩行ペースと脳卒中の因果関係
元2022 6月 中国
2021年5月29日
加速度計の活動量と心房細動と脳卒中
元2021 5月 アメリカ
2021年3月14日
Stroke誌:1年後6000歩を超える患者の見分け方
元2021 3月 アメリカ
2021年3月4日
身体動かしすぎると脳出血になる根拠
元2021 2月 フランス
2021年1月10日
身体活動と脳小血管病
元2021 1月 オランダ
2020年11月8日
Stroke誌:日本人のラクナ梗塞を防ぐ歩数があきらかに
元2020 11月 日本
2020年5月26日
脳卒中後の疲労対策は「歩く」
元
2020 5月 ノルウェー
2020年2月4日
「疲労」もんだいと日中の活動パターンの関係
元
Post-stroke fatigue and daily activity patterns during outpatient rehabilitation- An experience sampling method study
2020 1月 オランダ
脳卒中後の疲労(fatigue)はめずらしいことではなく25-85%が経験するという。
その原因はいまだあきらかでなく、神経学的、心理学的、社会学的側面がからみあった複雑なものと考えられている。
これまでの脳卒中後の疲労の研究のおおくはアンケート表に記入させ、後日それらを解析する方法がおもだった。
しかし疲労は数ヶ月、数週間、数日続くことがあり、また日中のタイミングによっても変化する。1回のアンケートではこのような変化を捉えることができず、記憶にたよることによるバイアスも問題になる。
そこで、さまざまな活動のなかでのリアルタイムの疲労状況をモニターし解析する 経験サンプリング法(experience sampling method)を採用してくわしくしらべてみたそうな。
2019年11月8日
体重支持トレッドミルやロボット歩行 やる意味ない
元
Clinical non-superiority of technology-assisted gait training with body weight support in patients with subacute stroke- A meta-analysis
2019 10月 台湾
脳卒中の歩行リハビリではできるだけたくさんの歩数を経験させることが効果的であると信じられている。
歩数を増やすための技術支援歩行訓練(technology-assisted gait training)がおおく生み出され、たとえば体重支持つきトレッドミルや それにロボットを組み合わせたものがある。
これらの技術支援歩行訓練は従来の地上歩行訓練にくらべセッションあたり5倍以上の歩数をかせぐことができるという。
そこでこれら技術支援をもちいた高強度歩行訓練の成果をメタアナリシスしてみたそうな。
発症から6ヶ月以内の脳卒中患者を対象とした関係論文を厳選してデータを統合 再解析した。
体重支持のない外骨格タイプのロボット(Ekso, HALなど)は転倒危険性が高いので除外した。
次のことがわかった。
・被験者1452人をふくむ14のロボット支援研究と10の体重支持トレッドミルの研究がみつかった。
・地上歩行訓練とくらべて技術支援歩行訓練には、運動機能障害の回復、移動能力、持久力、バランス、日常生活動作、いずれについても有意な平均値差はみられなかった。
・これは体重支持トレッドミルやロボット支援別に限定しても同様だった。
・また患者のもとの歩行能力や訓練時期を3ヶ月以内にしぼっても同様に有意な差は見られなかった。
体重支持つきの技術支援歩行訓練は地上歩行訓練にくらべすぐれているわけではなかった。繰り返し回数を増やすこと以外の戦略が求められている、
というおはなし。
感想:
じっさいロボットリハビリは上肢もふくめていまのところ「まともな成果」はない↓。
ランセット誌:ロボット上肢リハビリ まったく効果ない
HALリハビリ 期待外れだった
2019年1月28日
ケトン食が脳梗塞にタフな身体をつくる
元
Early Motor-Behavioral Outcome of Ischemic Stroke with Ketogenic Diet Preconditioning- Interventional Animal Study
2019 1月 イラン
脳卒中による虚血から脳をまもる方法が必要とされている。
平時の脳の主要エネルギー源はブドウ糖であるが、高血糖状態にあると脳梗塞がかえってひどくなることがわかっている。
いっぽうブドウ糖が欠乏状態のときにはケトン体(おもにβ-ヒドロキシ酪酸)が脳のエネルギー源となる。
ケトン食(高脂肪かつ低炭水化物の食事)はケトン体をふやすことができ、古来よりてんかん発作を防ぐとされ さいきんではパーキンソン病やアルツハイマー病にも応用されている。
さらにケトン食に中鎖脂肪酸(MCT : ココナッツオイルやパーム油)を加えることでケトン食による弊害(微量栄養素の不足、酸性血症、便秘、腎臓結石、低血糖、成長遅延)を最小限にすることができる。
そこで、ケトン食をあたえたネズミへの脳梗塞の影響を実験してみたそうな。
ネズミ24匹を人為的に梗塞にする3日まえに次の3グループにわけた。
Main:ケトン食 その後脳梗塞
Control:通常食 その後脳梗塞
Sham:通常食 その後手術のみで脳梗塞なし
ケトン食として、脂肪:タンパク質+炭水化物=4:1の食事 さらにMCTオイル を与えた。
その後、3種類の運動行動テストでフォローしたところ、
次のようになった。
・麻痺脚の歩数、棒渡りタイム、両手使用の対称性のいずれもがケトン食グループで Control よりも優れていた。
ケトン食をあたえたネズミでは脳梗塞後の運動行動がよりはやく回復した、
というおはなし。
感想:
糖質制限ブームもあって、「MCTオイル」で検索すると通販サイトがいっぱいでてくる。
糖質制限ダイエットで脳梗塞に強くなる理由
2018年7月29日
コクランレビュー:歩数計を着ける効果
元脳卒中経験者は再発予防と機能回復を促すために運動をこころがけることが望ましい。しかし現実はじっと座っている時間が長い。
Activity monitors for increasing physical activity in adult stroke survivors
2018 7月 オーストラリア
じぶんの活動量をフィードバックすることで日々の行動をあらため運動量が増えるとする考え方がある。
そこで、歩数計(Fitbit、ガーミンウォッチ)やスマートフォンアプリ(Runkeeperなど)のような活動量を計るウェアラブルデバイスが脳卒中経験者の運動量に与える効果についてこれまでの研究をまとめてみたそうな。
2018年5月13日
リハビリ病院をはなれたら活動的になった!
元
"Go home, sit less: The impact of home versus hospital rehabilitation environment on activity levels of stroke survivors"
2018 5月 オーストラリア
脳卒中リハビリをする場所が病院か自宅かでその活動内容と時間が変わるものか詳しくしらべてみたそうな。
リハビリ病院2施設にいる脳卒中患者34人に活動計を装着し、
退院直前の7日間と 退院して自宅へ帰った直後の7日間の活動内容と時間を計測し比較した。
2017年12月4日
ポケモンGo レベル30!
・2週間ほどまえ ポケモンGoのトレーナーレベルが30になった。わかるひとにはわかる大変さ。
この1年間、長かった。まったく課金サービスつかわず バトルもしない。ただただ歩いてボールを集めながらポケモンを捕まえては進化させるの繰り返し。
続けたからといって動体視力や反射神経が鍛えられるわけでもなんでもないが、歩く動機づけとしてはこれ以上のものを知らない。
歩数計アプリは3日で飽きたが これは飽きずに続いている。
・このブログもまる8年間続いている。こちらはあっと言う間で 始めた日がまるで昨日のことのようだ。
食事や排便以外でこれほど長くものごとが続いたことはいままでない。
きっとこれが好きなんだと思う。
・昨年の5月頃から腕立て伏せを再開して、拍動性の耳鳴りの爆音もねじふせて徐々に回数をふやし今年の6月からは1日に延べ200回やっていた。
しかし11月になって寒くなったとたん 吐き気と左手足のしびれがひどくなって、すっかりビビってしまい100回に減らした。
・ついさいきん 近所の幼児とたわむれることがあり、コマのようにじぶんの体を回転させてあそんだ。1回転3秒くらいのゆっくりスピードで5回ほどまわったところでめまいと気持ち悪さで床に手をついてしまった。
あとで再現性を確認したところ、回転耐性が非常に弱くなっていることがわかった。
「風呂上がりに頭を左に傾けると全視野がまっしろになる現象」のときの気持ち悪さに似ていた。
以来これを鍛えるべく できるだけまわるよう心がけている
2017年8月24日
リハビリ中の正確な歩数を知る方法
元
Consumer-Based Physical Activity Monitor as a Practical Way to Measure Walking Intensity During Inpatient Stroke Rehabilitation
2017 8月 カナダ
脳卒中のあとのリハビリ入院ではとてもおおきな回復が起きるので、その訓練量を正確に把握することは重要である。
とくに歩行リハビリでは 腰に歩数計を着けた場合、測定精度は低く 歩行スピードが遅いとさらに誤差は拡大する。
StepWatch ActivityMonitor(SAM:modus health社の製品)を用いればビデオ解析の結果と96.1%の精度で測定値が一致することがわかっているが、価格が高く データ解析が難しい。
こんかい、市販の活動計 Fitbit One をもちいたときの歩数測定値をSAMとくらべてみたそうな。
発症から6週以内でリハビリ入院中の脳卒中患者21人について、健常側の足首にFitbit OneとSAMを装着し、理学療法セッション471時間分の記録を比較解析したところ、
次のようになった。
・Fitbit Oneの測定値はSAMのそれと ほぼ一致した。
・その誤差は歩行スピードで異なり、0.4m/s未満では10.9%、0.4-0.8m/sでは6.8%、0.8m/sより速いと4.4%だった。
脳卒中患者の健常足に着けたFitbit Oneでリハビリ訓練中の歩数をかなり正確に測定することができた、
というおはなし。
感想:
Fitbitって やたら期待されてたわりにはぜんぜん普及してないね。
2017年7月9日
退院したばかりの脳卒中患者の過ごし方の内訳
元
Sleep Duration, Sedentary Behavior, Physical Activity, and Quality of Life after Inpatient Stroke Rehabilitation.
2017 6月 カナダ
脳卒中のあと運動不足が続くと心血管疾患のリスクがあがる。
リハビリから退院した脳卒中患者の1日の身体活動状況をくわしくしらべてみたそうな。
平均年齢64、発症から3.6ヶ月前後の自立歩行のできる脳卒中患者30人について、activPAL3という加速度計を装着させ7日間の活動状況を測定 解析したところ、
次のことがわかった。
・半数の患者が1日9時間を超える睡眠をとっていた。
・目が覚めている時間の74.8%は座っていて、17.9%が立位、7.3%が歩行に費やされていた。
・全歩行時間のうち1.1分間のみが中レベル(100歩/分)以上の歩行ペースだった。
・座っている時間、歩行時間、歩数は麻痺の左右側でおおきく異なり、性別や脳卒中の種類にはよらなかった。
・これらの測定値と発症からの時間には有意な関連はなかった。
脳卒中リハビリから退院したばかりの患者は睡眠時間が長く、起きている時間の4分の3を座って過ごし、歩行時間も極めて短かった、
というおはなし。
感想:
わけもなく疲れて ものごとへの関心もなくなって うごく気がしないんだよ、、
2016年2月28日
Wii vs CI療法 上肢と心肺機能を鍛えられるのはどっち?
元
Cardiovascular fitness is improved post-stroke with upper-limb Wii-based Movement Therapy but not dose-matched constraint therapy.
2016 2月 オーストラリア
脳卒中をやると心肺持久力が健常者の半分になると言われている一方、この問題は見過ごされることが多い。
そこで、上肢リハビリ法の種類によって心臓血管反応が異なるものか調べてみたそうな。
脳卒中患者46人を次のグループに分け、
*Wiiを使った上肢リハビリ
*CI療法
訓練中の心拍数、歩数および 訓練終了後の上肢機能、6分間歩行テストの結果を比較したところ、
次のことがわかった。
・両グループともに上肢機能が改善した。
・最高心拍数はWiiグループで33%増加し、心拍回復速度は40%速くなった。
・CI療法グループでは最高心拍数が高く心拍回復速度も速かったが、向上はなかった。
・訓練中の歩数はWiiテニス時で88%、Wiiボクシング時では21%増加したが、
・CI療法ではほとんど動いていない状態のままだった。
・6分間歩行距離はWiiグループで8%、CI療法グループで4%延びた。
・Wiiを使った上肢リハビリは心肺機能に明らかな改善があった。
・一方 CI療法は心臓血管系に対し強いストレスになっていただけだった。
Wiiリハビリなら上肢と心肺機能を同時に改善することができる、
というおはなし。
感想:
CI療法は新たな治療法の引き立て役としての不動の地位を確立した感。
これ↓思い出した。
Wiiリハビリの効果をCI療法と比較してみた
2016年1月6日
入院中→退院後の身体活動量は
元
Changes in the physical activity of acute stroke survivors between inpatient and community living with early supported discharge: an observational cohort study.
2015 12月 イギリス
入院中と退院後の身体活動を調べて脳卒中患者の早期退院支援の目安を考えてみたそうな。
平均年齢69、41人の脳卒中患者について、
座位、立位、歩行の各時間および歩数を
入院中と自宅への退院後で計測 比較したところ、
次のようになった。
・すべての項目で有意な差があった。
・退院後、歩数は 474→1193で2倍以上になり、
・立位の時間は 51分→100分に増えた。
退院後、身体活動量はおよそ2倍になった。早期退院支援はこのあたりの活動量を目安にするといいだろう、
というおはなし。
感想:
「早期退院支援(early supported discharge)」は外国の考え方とはいうけれど、オレは入院したその日のうちに 一刻も早く退院するよう勧められた。
すこしでも元気そうな患者には病棟の床やトイレの掃除をやらせればいいんじゃないかな。早く退院したくなる。
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回復と予防のヒント100記事(2017年1月までのぶん)
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