元2024 9月 中国
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2024年9月8日
孤立が脳卒中リスクを66%引き上げる!予防の鍵は人間関係にあった
2018年4月1日
孤独感と社会的孤立、脳卒中で死ぬのはどっちだ
元
Social isolation and loneliness as risk factors for myocardial infarction, stroke and mortality: UK Biobank cohort study of 479 054 men and women.
2018 3月 フィンランド
孤独感や社会的孤立にさらされていると心筋梗塞や脳卒中のリスクが高くなるとする報告がおおくある。
しかしこれらの調査はいずれもサンプル数がすくなく、心筋梗塞や脳卒中のあとの死亡率までしらべていない。
そこで、孤独感や社会的孤立が心筋梗塞や脳卒中、その後の死亡率にたいして独立したリスク要因であるのかを大規模に調べてみたそうな。
イギリスのBiobank研究の47万人あまりの調査データを使用して解析した。
「孤独感」は 頻繁な主観的孤独 と親しい人に悩みを打ち明ける頻度から、
「社会的孤立」は 世帯人数 友人や家族との交流頻度と社会参加の頻度から評価した。
次のことがわかった。
・平均7.1年間のフォロー中に5731件の急性心筋梗塞と3471件の脳卒中があった。
・社会的孤立は急性心筋梗塞と脳卒中のリスクと相関していたが、他のリスク要因を考慮にいれるとこの相関はほとんど消えた。
・孤独感も急性心筋梗塞と脳卒中のリスクと相関していたが、他のリスク要因を考慮にいれるとこの相関はほとんんど消えた。
・しかし孤独感ではなく社会的孤立だけは他の要因をすべて考慮にいれても死亡リスクとあきらかな相関があり、急性心筋梗塞死亡リスクが1.25倍、脳卒中死亡リスクは1.32倍だった。
孤独感と社会的孤立は急性心筋梗塞や脳卒中リスクと相関をしめしたが、大部分が他の心血管リスクで説明がついた。しかし社会的孤立だけはそれ自体が急性心筋梗塞や脳卒中の死亡リスクと相関があった、
というおはなし。
感想:
他人と心からわかりあえるはずなどないから 人生に孤独感はつきもの。
社会生活を営むのはそのフィールドで生き残るためだから 孤立したら死はとうぜん。
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2024年10月18日
孤独が蝕む命!脳卒中リスクが56%も増大する驚きの事実
元2024 6月 アメリカ
2020年5月25日
社会的孤立は心臓発作、脳卒中、死亡のリスクを高める
元2020 5月 ドイツ
2018年8月5日
孤独感 社会的孤立と 脳卒中
元
Loneliness, social isolation and risk of cardiovascular disease in the English Longitudinal Study of Ageing
2018 8月 イギリス
孤独感や社会的孤立が脳卒中など心血管疾患のリスクを上げるとする報告が増えている。
孤独感や孤立による喫煙や運動不足、自己肯定感の低下、急性ストレスへの反応変化がそのメカニズムとして考えられている。
主観的な孤独感と客観的な人的関係量のどちらがよりおおきく影響するのか、
イギリス住民を対象とした大規模調査ELSAの記録からしらべてみたそうな。
50歳以上の男女5397人について2004-2010の脳卒中と心血管疾患の発生をフォローした。
孤独感(loneliness)スコアは、孤独感を感じる頻度に関する3種類の質問に1-3点で評価、最大9点。
社会的孤立(social isolation)スコアは、一人暮らし、 子や親戚、友人に会う機会が月1未満、なんらかの社会組織に属さないなどを評価し 最大が6点とした。
次のようになった。
・571人が心血管疾患になった。
・他の要因を考慮にいれても、孤独感があると心血管疾患リスクが1.27倍になった。
・社会的孤立スコアは心血管疾患リスクと関連はなく累積効果もなかった。
孤独感はそれだけで冠動脈疾患や脳卒中のリスクとなり得た、
というおはなし。
感想:
独りで寂しそうにみえるひとでも、本人が寂しいと思っていなければ脳卒中的には問題ではないってことか。
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2021年1月5日
脳卒中後の「孤立」で海馬の再生力が低下
元2020 12月 アメリカ
2014年12月21日
一人暮らしは脳卒中になりやすく回復しないは本当か?
元
Prestroke Living Situation and Depression Contribute to Initial Stroke Severity and Stroke Recovery.
2014 12月 アメリカ
社会的な孤立は脳卒中の発症と予後の悪化に関連があるとされている。
脳卒中センターの医療記録を使ってそこのところを検証してみたそうな。
社会的孤立度の目安として患者を次の4つに分類した。
*配偶者と生活
*家族と生活
*一人暮らし+訪問サービス
*一人暮らし
入院時の重症度とその後の機能回復程度との関連を解析したところ、
次のようになった。
・一人暮らしの患者ほど入院時の神経症状が重くなく、機能回復も良好だった。
・一人暮らし患者は発症前の自立能力が高かった。
・ちなみに発症前のウツは女性に多く、ウツありの患者は予後が悪かった。
社会的孤立度に関する情報の取得はなかなか難しい、、
というおはなし。
感想:
一人暮らしだからといって社会的に孤立しているわけではないってことなんだろね。
独居老人問題もサバイバル能力を鍛えていると考えれば悪くない話かもしれない。
2024年11月9日
くも膜下出血が女性に多い理由は『経済的貧しさ』だった!?
元2024 10月 スウェーデン
2023年1月24日
若年脳梗塞の「生活の質」を決めるのは
元2023 1月 チェコ共和国
2017年4月2日
脳卒中経験者の社会ネットワークの変化
元
A Typology to Explain Changing Social Networks Post Stroke.
2017 3月 イギリス
脳卒中のあと人々は社会との接点をうしないがちになるという。
脳卒中経験者の社会的ネットワークがどのように変化するのかしらべてみたそうな。
シティ・オブ・ロンドンの脳卒中センター2箇所の患者87人について6-15ヶ月ほどフォローしたところ、
次のことがわかった。
・彼らの社会的ネットワークは、多様なつながり、友人ベース、家族ベース、親しい家族のみ、家族なし、のいずれかに分類できた。
・ぜんたいのおよそ3分の1が 多様なネットワークから家族中心のネットワークに移っていた。
・もともと友人関係の強い人や家族のいない人の友人ネットワークは安定していた。
・家族がいない人でさらに社会的に孤立するケースが、脳卒中前の3%から脳卒中後17%に増加していた。
・引きこもりになりがちな要因として 身体障害のみならず地域に根ざしたサポートの不足や精神的なダメージが考えられた。
脳卒中を経験すると社会的ネットワークが変化しがちである。身体的、精神的ダメージにより 家族よりも友人たちとの接点が失われてゆく傾向がある、
というおはなし。
感想:
みな死ぬときはひとりなんだから、その前段階として孤独が深まるのは自然なこと。無理して社会とつながることはないかな。
2016年4月25日
孤独感 社会的孤立は脳卒中のもと?
元
Loneliness and social isolation as risk factors for coronary heart disease and stroke: systematic review and meta-analysis of longitudinal observational studies
2016 4月 イギリス
孤独感や社会的孤立と脳卒中との関連を調べてみたそうな。
脳卒中など心血管疾患と社会との関わりについての過去の論文を厳選、データを統合 再解析したところ、
次のことがわかった。
・23の論文がみつかり、冠動脈疾患4628件、脳卒中3002件を3-21年間フォローしたデータを得ることができた。
・社会との関係が乏しいと、冠動脈疾患のリスクが29%、脳卒中リスクは32%増加した。
・男女の差はなかった。
社会的関係が希薄だと冠動脈疾患や脳卒中リスクが30%程度増加する、
というおはなし。
感想:
オレは逆だな。仕事辞めて収入途絶えてでもひとりになりたいタイプ。
2016年5月2日
脳卒中の高齢一人暮らしがすぐに死んでしまう理由
元
Reversal of the Detrimental Effects of Post-Stroke Social Isolation by Pair-Housing is Mediated by Activation of BDNF-MAPK/ERK in Aged Mice.
2016 4月 アメリカ
社会的な孤立は脳卒中死亡率に関連する。
高齢者を想定して、高齢ネズミをつかってこのメカニズムを調べるべく実験してみたそうな。
3週間 2匹ずつペアで飼った高齢ネズミ計140匹を人為的に脳梗塞にして、
*1匹飼いの孤立グループと
*引き続きペアのグループに分けた。
3日後、3週間後の死亡率、神経症状、梗塞の体積およびシナプス可塑性に関する84種の遺伝子を調べたところ、
次のことがわかった。
・3日間死亡率 7.1% vs. 14.2%、 3週間死亡率 19.0% vs. 28.5% でいずれも孤立グループが高かった。
・梗塞の体積は明らかに孤立グループで大きかった。
・感覚運動障害および学習、記憶能力がペアグループで大きく改善した。
・シナプス可塑性に関するいくつかの遺伝子の発現が両グループで異なっていた。
・ペアグループでは脳由来神経栄養因子BDNFが増加しミエリン構成タンパク質を調整していた。
脳卒中のあとの社会的な孤立による死亡率の上昇、神経症状の悪化、梗塞の拡大、特徴的な遺伝子発現、BDNFレベルの低下が確認できた、
というおはなし。
感想:
これ↓思い出した。
一人暮らしの男性脳卒中経験者はなぜ長生きできないのか?
2017年11月2日
人間関係とBDNF そして脳卒中
元
Associations between social relationship measures, serum brain-derived neurotrophic factor, and risk of stroke and dementia.
2017 10月 アメリカ
人との社会的関係は心身の健康と密接な関連がある。
このメカニズムはよくわかっていないが、たとえば神経の維持 成長 分化を促進するタンパク質:脳由来神経栄養因子(BDNF)がこれを仲介するという説がある。
仲間の多い環境にいるとBDNFが増え これに関連して脳卒中や認知症リスクが低下することが動物実験で示されている。
人間ではどうか、フラミンガム心臓研究のデータを使ってしらべてみたそうな。
3294人の記録について人との社会的関係と血清BDNFおよび脳卒中や認知症との関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・社会的孤立度が高いほどBDNFは少なかった。
・交友関係がおおいほど脳卒中や認知症リスクは低かった。
・話を聞いてくれる、アドバイスをくれる、愛情をしめしてくれる人以上に、感情的サポートを得られる人との関係を持つ者の脳卒中や認知症リスクが低く 特に喫煙者でこの関連がつよかった。
人から多くのサポートを得られる状況にある者ほどBDNFはおおく、脳卒中や認知症のリスクは低かった、
というおはなし。
感想:
こころから親身になって話を聞いてくれる人なんて何人もいないんだよふつう。そこを勘違いするとかえって孤独を感じるんじゃないかな。
2023年10月18日
2019年10月12日
Circulation誌:犬飼ってると脳卒中でも死なない
元
Dog Ownership and Survival After a Major Cardiovascular Event A Register-Based Prospective Study
2019 10月 スウェーデン
脳卒中など心血管疾患のあとの、うつや一人暮らし、社会的孤立で死亡リスクが高くなることが知られている。
犬などのペットを飼うと身体活動レベルが上がり、孤独やうつが癒やされ、血圧やストレスの低下につながると考えられる。
ペットを飼うことと心血管疾患による死亡リスクのこれまでの研究はサンプル数がすくなく結論も一致していない。
そこで、犬に限定して大規模にしらべてみたそうな。
2020年11月15日
[日本人]一人暮らしや夫婦だけの脳梗塞予後
元2020 11月 日本
2019年6月6日
脳卒中後うつと死亡率
元
Post stroke depression and risk of stroke recurrence and mortality- A systematic review and meta-analysis
2019 3月 中国
脳卒中後うつは、強い不安、睡眠障害といった自律神経兆候、活力の低下、認知障害、社会的孤立、自殺などと関連があるとされる精神症状で脳卒中患者の30%にみられるという。
脳卒中後うつと再発または死亡との関連について これまでいくつかのメタアナリシスがあるが一致した見解が得られていない。
最新の知見をふくめてあらためてメタアナリシスを試みたそうな。
2011年5月9日
歯医者にかかったばかりに大阪弁になったらオレは泣く (;_:)
Foreign Accent Syndrome: Oregon Woman Wakes From Surgery With Accent
2011 5月 アメリカ
アメリカ人のカレンさんが歯医者に行ったあとに突然
イギリスなまりで話すようになってしまった。
この症状は
外国語様アクセント症候群(foreign accent syndrom)
といって、これまで世界中で60件ほどしか報告がない
非常に稀な症状である。
脳の どこかわからない特定の部位がピンポイントで障害を受けると生じると考えられている。
この症状によって、他人にバカにされ、社会的に孤立してしまうひともいるらしい。
2013年8月2日
右脳がやられた脳卒中患者は感情認識がおかしい
元
Review of Emotion Recognition in Stroke Patients.
2013 7月 マレーシア
脳卒中患者の感情認識の問題を、神経心理的に調べてみたそうな。
過去の関連する研究論文を厳選して見なおしたところ、
次のようになった。
・92件の論文がみつかった。
・表情や口調、言葉を通じた感情知覚力の欠如は、左脳損傷患者よりも右脳損傷患者でずっと多かった。
どうやら右脳は感情を認識するうえで重要な役割を担っているらしい。
右脳が損傷することで対人関係上の困難、社会に対する欲求不満や孤立感が生じるのかも知れない、
というおはなし。
2017年11月21日
脳卒中から4年後の認知障害の割合
元
Determinants, Prevalence, and Trajectory of Long-Term Post-Stroke Cognitive Impairment: Results from a 4-Year Follow-Up of the Auckland Stroke Regional Outcomes Study-IV Study.
2017 11月 ニュージーランド
脳卒中は認知機能におおきく影響し、その急性期ではおよそ70%が認知障害をしめす。数週間から数ヶ月で症状が回復する者がいるいっぽう半数以上で長期にわたり影響がのこる。
また 初回脳卒中のあとの10% および1/3以上が再発後に認知症になるという報告もある。
脳卒中患者の認知障害は集計方法や評価方法のもんだいから過小評価されている可能性があるので、
脳卒中後の認知障害の割合と関連要因をきっちりと調べてみたそうな。
2096人の初回脳卒中患者について
認知障害検査" Montreal Cognitive Assessment "(MoCA)を2週間、1,6,12,48ヶ月後におこなった。
MoCAスコアは30点満点中、26点未満を認知障害とした。
に
次のことがわかった。
・途中脱落者や死亡者を除き、257人(平均年齢68)でフォローアップが完遂した。
・ぜんたいとしてMoCAスコアは12ヶ月後に0.98ポイント低下し、48ヶ月後では2.8ポイント低下した。
・4年後、84%の脳卒中患者が認知症レベル(MoCAスコア平均20点)の認知障害を示していた。
・認知機能が低下する関連要因として、男性、冠動脈疾患、不整脈、社会からの孤立、非就労、があげられた。
脳卒中後の認知機能の低下は長期的にみて解消や安定したりするものではなかった。社会要因、心血管要因が関連しているので早い対策が望まれる、
というおはなし。
感想:
認知障害問題は脳卒中経験者の最大のテーマだな。
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回復と予防のヒント100記事(2017年1月までのぶん)
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