元
Physical Activity and Lifetime Risk of Cardiovascular Disease and Cancer.
2017 3月 アメリカ
WHO(世界保健機関)のガイドラインでは心血管疾患とがんの予防に中強度以上の運動を勧めている。
身体活動レベルとこれら疾患の生涯リスクとの関連をじっさいにしらべてみたそうな。
45-64歳の男性5807人と女性7252人について、1987-2012にかけてその身体活動レベルと脳卒中など心血管疾患およびがんの発生をフォローした。
身体活動レベルをつぎのように場合分けした。
*運動なし:安静時代謝の3倍強度以上の運動が週に0分、
*推奨運動レベル:安静時代謝の3-6倍強度の運動を週に150分以上または6倍強度より強い運動を75分以上、
とした。
次のようになった。
・この間に4065件の心血管疾患と3509件のがんがみつかった。
・男性の45-85歳までの心血管疾患リスクは、運動なしが52.7%、推奨運動レベルでは45.7%、
・女性の心血管疾患リスクは順に、42.4%、30.5%だった。
・がん全体については男性で 運動なし40.1%、推奨運動レベル42.6%、
・女性では順に31.4%、30.4%だった。
WHOが推奨する運動レベルを守ると 脳卒中など心血管疾患の生涯リスクは男女ともに低かった、しかしがんはそうではなかった、
というおはなし。
感想:
それだからなのか 脳卒中は意志のよわい怠け者がなる病気 のイメージがある。