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2024年12月7日

転倒者には脳卒中経験者が多数!その意外な理由とは?

2024  12月  中国


高齢者の不慮の事故による死亡原因として、転倒は最も多い要因である。

特に入院患者の場合、転倒は治療の遅れや入院期間の延長を引き起こし、医療費の増加や生活の質の低下を招く。これらを防ぐには、入院中に転倒リスクが高い患者を特定し、早期に予防策を講じることが不可欠である。

しかし、転倒リスクを簡便かつ正確に評価する方法は限られており、特に高齢患者に特有のリスク要因は十分に解明されていないので、

高齢入院患者を対象に転倒リスク要因をくわしくしらべてみたそうな。

2024年10月26日

転倒を引き起こす認知障害は『半側空間無視』ではなかった!隠されたリスク要因が明らかに!

2024  10月  フランス


脳卒中後の転倒リスクは、回復過程で避けられない重要な問題だ。リハビリチームは、患者のバランスや運動機能を回復させる一方で、転倒のリスクを最小限に抑えるための慎重な管理が求められる。

しかし、転倒リスクに影響を与える要因には、身体的な問題だけでなく、認知機能障害が大きく関わっていることがわかってきた。

そこで、リハビリ専門家が考える転倒リスクと、実際の患者データで明らかになったリスク要因の違いをくわしくしらべてみたそうな。

2024年7月14日

転倒の背後に潜む危険:救急外来治療後の脳梗塞リスク急上昇

2024  7月  アメリカ

 
脳梗塞の診断が遅れた入院患者を対象としたこれまでの研究では、これらの患者は初診時に救急外来(ED)で転倒と診断されることが多かった。

そこで、転倒による救急外来での治療後帰宅(treat-and-release visits)と短期的脳梗塞リスクとの関連をくわしくしらべてみたそうな。

2024年5月25日

降圧薬の開始が骨折リスクを倍増:高齢者に警鐘

2024  4月  アメリカ


高齢者への降圧薬開始と骨折リスクとの関連については、限られたエビデンスしか存在しない。

そこで、降圧薬投与開始と骨折リスクとの関連を、長期療養介護施設入所者29648人のデータからくわしくしらべてみたそうな。

2024年5月5日

見逃されがちな危険!脳卒中生存者が直面する椎体骨折の隠れた脅威

2024  4月  韓国


脳卒中生存者は身体的および認知的な問題に直面し、要介助性の増加や転倒リスクの上昇がある。

そこで、年齢性別をマッチさせた対照群と比較して、脳卒中後の障害と脳卒中のタイプが様々な部位の骨折リスクに及ぼす影響をくわしくくらべてみたそうな。

2024年3月19日

脳卒中回復の新たな希望と警告: 運動が骨を守り、抗うつ薬がリスクを高める!最新メタ分析

2024  3月  香港


麻痺側の骨粗鬆症は脳卒中の二次的合併症として一般的である。

脳卒中後の骨健康のための薬剤に関する系統的レビューでは、指針となるような効果量の大きさと精度を推定したものはないのでくわしくしらべてみたそうな。

2023年1月16日

脳卒中ボクシングの体幹効果

2023  1月  タイ


脳卒中患者では体幹の安定性が低下し、転倒リスクの増加や社会参加の減少につながる。

さいきん、多発性硬化症やパーキンソン病などの神経疾患にボクシングトレーニングを取り入れてバランスや体幹パフォーマンスが向上したという報告がある。

脳卒中患者へのボクシングトレーニングの効果については研究がすくないのでくわしくしらべてみたそうな。

2022年5月25日

片麻痺になると減少する骨密度の量は

2022  5月  フランス


おおくの研究が脳卒中と骨粗鬆症との関連を示唆していて、脳卒中患者には骨粗鬆症による骨折がおおい。

脳卒中患者では麻痺側の不使用や栄養不足、生理メカニズムの変化にともなう骨組織への機械的ストレスの減少などが原因で骨粗鬆症がすすむ可能性がある。

そして転倒のリスクも増加する。

そこで、脳卒中で片麻痺の患者の1年間の骨密度の変化をくわしくしらべてみたそうな。

2021年11月27日

脳卒中経験者の「転倒恐怖心」の要因

2021  11月  韓国


脳卒中経験者の日常生活での転倒恐怖心(fear of falling)と身体と不安やうつとの関係をくわしくしらべてみたそうな。

2021年11月16日

脳卒中後の転倒はメンタルの問題だった

2021  9月  セルビア


脳卒中後の合併症でもある転倒は、発症後1週間で7%が、退院後1年間で73%の患者が経験するという。

さらに病院内での転倒で約30%がなんらかの傷害を負うと報告されている。

脳卒中患者の転倒に関連する危険因子をあきらかにしてみたそうな。

2020年6月29日

軽くぶつけただけで頭の中に出血する条件とは

2020  6月  日本

軽い頭部外傷のほとんどは後遺症もなく回復しているが 近年、高齢者で頭蓋内出血(tICH:traumatic intracranial hemorrhage)にいたるケースがおおく報告されている。


そこで、軽症頭部外傷からtICHになる条件としての抗血栓薬の使用とその後の回復についてくわしくしらべてみたそうな。

2019年12月31日

回復良好者ほど転倒する証拠


Post-stroke patients with moderate function have the greatest risk of falls- a National Cohort Study
2019  12月  シンガポール

脳卒中患者の14%は最初の1ヶ月間に転倒を経験するという。転倒は怪我の原因のみならず転倒恐怖心から活動を制限することにもなりうる。

これまで転倒の要因となりうる身体機能との関連をしらべた研究には大規模なものがほとんどない。

さいきんのシステマチックレビューでは16件の研究のうち半数は被験者100人未満、1000人以上は2件のみだった。

そこで、脳卒中経験者の身体機能と転倒リスクについて大規模にしらべてみたそうな。

2019年10月22日

6分間で〇〇〇m歩けないと転ぶ


The six-minute walk test as a fall risk screening tool in community programs for persons with stroke- a cross-sectional analysis
2019  10月  アメリカ

脳卒中の再発を防ぐために有酸素運動をとりいれることが望ましいが、事前に転倒リスクが高い患者を見分ける必要がある。

そこで6分間歩行テストと転倒リスクとの関連をくわしくしらべてみたそうな。



発症後6ヶ月以上経つ脳卒中患者66人について、
日常生活のバランス能力を調査する Activities-specific Balance Confidence scale:ABCスケール を評価して

6分間歩行距離との関連を解析したところ、



次のことがわかった。

・6分間歩行距離が小さいほど転倒リスクは高かった。

・このときのROC曲線下面積は0.701で、

・カットオフ値331.65mを下回ると転倒リスクがあきらかに高く、

・この値でスクリーニングした場合、高転倒リスク者を含む確率は59.1%→74.3%に向上した。

6分間歩行テストと転倒リスクには関連があった。332mを下回る患者には注意が必要である、


というおはなし。

図:6分間歩行距離と転倒リスク


感想:

6分間は360秒だから、だいたい秒速1mがめやすだな。
Stroke誌:復職できる歩行スピード

2019年7月12日

二重課題エクサゲームで転倒予防訓練


Cognitive-motor exergaming for reducing fall risk in people with chronic stroke- A randomized controlled trial
2019  6月  アメリカ

脳卒中患者の40-70%は転倒を経験するという。脳卒中患者は認知と運動の二重課題下でいずれかもしくは両方のパフォーマンスが低下することがわかっていて、転倒のリスク要因と考えられる。

VRゲームをつかった運動訓練(エクサゲーム:exergaming)に認知課題を重ねることでバランス能力をより改善できるものか実験してみたそうな。



慢性期脳卒中で自立歩行のできる片麻痺患者24人を、

認知-エクサゲームグループと通常バランス訓練グループにわけて6週間の訓練をおこなった。

エクサゲームにはNinteno Wii fit を使用し、ゲームソフト Bub-ble Balance, Table Tilt, Tight-Rope Walking, SoccerHead, Basic Run, Basic Step について認知課題を与えながらプレイさせた。



次のようになった。

・床がいきなり動き出す状況での二重課題下では エクサゲームグループは運動能力および認知能力が改善し、通常訓練グループは、運動能力のみ改善した。

・自分の意思で重心移動をする状況での二重課題下ではエクサゲームグループでのみ運動能力の改善がみられた。
エクサゲームを使った認知-運動訓練はバランスと認知コントロールの改善に効果的かも、


といういおはなし。

図:脳卒中のエクサゲーミング


感想:

完全没入型VRで高層ビルの屋上の縁を歩かせれば(←動画リンク)バランス鍛えられるとおもうよ。
完全没入型バーチャルリアリティ上肢リハビリ

2019年5月16日

よろけたときによくある踏み出しパターン


Stepping characteristics during externally induced lateral reactive and voluntary steps in chronic stroke
2019  5月  アメリカ
脳卒中患者のおよそ40%は最初の1年間に転倒を経験し、骨折につながるリスクは一般人の4倍という。

バランスをくずした際にとっさにステップを踏み出せる能力は転倒予防に重要である。

そこで、外部から動揺をくわえたときのステップの特徴を脳卒中患者についてくわしくしらべてみたそうな。



慢性期の脳卒中で片麻痺の患者10人と 年齢のいっちする一般人10人について、

腰にひもをつけて機械で横方向に瞬間的にひっぱるときのステップを観察した。

踏み出しにようする時間、歩幅、速度等を記録した。
視覚合図にたいして自発的に踏み出す場合も測定した。

踏み出したステップが複数歩になってしまうときの腰ひもの力をバランス限界(Balance tolerance limit:BTL)とした。

BTL時の最初のステップのパターンを次の3つに分類した。

1. lateral step : 引かれた側の足を外へ踏み出す。
2. crossover step : 引かれる側でない足を踏み出しまえでクロスする。
3. medial step : 引かれる側でない足を内側へクロスしない程度に踏み込む。



次のようになった。

・腰ひもを引かれてから反応するまでの時間にグループ間のあきらかな差はなく、自発的に踏み出すよりも速かった。

・脳卒中患者の踏み出し速度はおそく、歩幅はせまかった。

・脳卒中患者のBTLは低く、medial step(内側へのステップ)がおおかった。

両グループともにバランスのくずれへの反応は速かった。脳卒中患者の踏み出しは遅く狭かった。おおくの場合 負荷のかかっていない足を内側へ踏み出していた。これは続く外側への踏み出しに要する大腿関節のトルクを軽減させるためと考えられた、


というおはなし。
図:medial step内側へのステップ



感想:

ついさいきん転んだ↓ので関心をもった。
退院後なんども転ぶ患者の割合と特徴

2019年5月13日

退院後なんども転ぶ患者の割合と特徴


Falls-Related EvEnts in the first year after StrokE in Ireland- Results of the multi-centre prospective FREESE cohort study
2018  9月  アイルランド

脳卒中ののち退院した患者の19-73%は転倒を経験し、5%は骨折などの重い怪我を負うという。

転倒のリスク要因として歩行障害やバランスの低下、鎮静剤、向精神薬、うつ、認知障害、転倒歴、生活自立度などが考えられるが、

転倒を繰り返す者の特徴はよくわかっていないのでくわしくしらべてみたそうな。



5つの病院の脳卒中患者128人(平均年齢69)を選び、

退院後、転倒日記をつけてもらい12ヶ月間フォローしたところ、



次のことがわかった。

・44.5%が転倒し、25.6%は転倒を繰り返した。

・転倒の回数は1-18回(中央値2回)で、5人が骨折した。

・転倒者の47%はすくなくとも1回屋外で転倒した。

・転倒者の10%が骨密度改善薬を摂っていた。

・生活自立度が低いまたは向精神薬を使用している者は複数回の転倒とつよく関連していた。

退院後1年間で4分の1の患者がおもに屋内で転倒をくりかえしていた。生活自立度が低いまたは向精神薬を使用する患者には注意が必要である、



というおはなし。
図:転倒



感想:

昨日転倒したので関心をもった。

屋内で体重15キロの近所の2才児がとつぜん左腕にぶらさがってきてバランスをくずした。
とっさに足をだすこともできたが子供を踏まないようにあえてべつの方向に派手に倒れた。

触覚や足首感覚がにぶいと反応するまでに時間を要する。気づいたときには手遅れだった。

けど高校は柔道部だったので受け身がとれた。

2019年3月14日

短下肢装具を与えると転倒3倍


The effect of ankle-foot orthoses on fall-near fall incidence in patients with (sub-)acute stroke- A randomized controlled trial
2019  3月  オランダ

入院中に転倒を経験する脳卒中患者は14-65%、退院後6ヶ月間の転倒は37-73%という。

これは年間1.3-6.5回の転倒頻度に相当し、一般高齢者の0.65回をおおきく上回る。

短下肢装具はつま先のクリアランスを確保しかかと着地を促す。短下肢装具によって転倒を防ぐ効果が期待できるがくわしい調査はまだない。

そこでランダム化比較試験を試みたそうな。



急性期の脳卒中で片麻痺の患者33人をすぐに短下肢装具を与える早期グループ16人と9週間後から与える遅延グループ17人にわけた。

1-8週、さらに9-52週目まで転倒の有無をフォローしたところ、



次のようになった。
・1-8週では、短下肢装具を早期に与えられたグループで転倒があきらかにおおく 11回 vs. 4回で、頻度は2.9倍だった。

・さらに 転倒した早期グループのうち63.6%は装具を着けていないとき(移乗や立ち上がり)に転倒していた。

・転倒しそこねたケースは 1-8週、9-52週でグループ間に差はなかった。

・骨折を含む重症を負ったケースは6件あった。

早期に短下肢装具を与えられた患者グループで転倒回数があきらかにおおかった。しかも彼らの63.6%は装具を着けていないときに転倒していた、


というおはなし。

図:短下肢装具と転倒回数


感想:

急性期は自発的な回復が起こっている真っ最中(比例回復則)なわけで、そんなタイミングに足首の固定をこころみるのはおかしい。

また 早い時期に物々しい装具を与えることは「じぶんはもうまともに歩けないんだ」という意識を強化して歩行への自信を失わせるだけである。だから装具を着けてもいないのに転ぶ。

これ↓とおなじ。
脳卒中リハビリは害!? 骨折しやすくなることが判明


そもそも装具を急ぐ理由はなさそうだ。
下肢装具をやめてしまう理由

短下肢装具を始めるに適した時期は、、

短下肢装具は使ったほうがいいの?

2018年12月20日

Stroke誌:デュアルタスクで転倒を防ぐ


Dual-Task Exercise Reduces Cognitive-Motor Interference in Walking and Falls After Stroke
2018  12月  香港

脳卒中経験者では運動と認知機能が同時要求される二重課題のパフォーマンスが低下することがわかっていて、転倒との関連も指摘されている。

つまり脳卒中経験者の転倒はバランス能力の問題ではなく二重課題下での注意リソースの配分に原因がある可能性がある。

二重課題訓練が歩行パフォーマンスを改善するとするこれまでの研究のおおくは運動機能に重点をおいたものがおおく、歩行バランス能力が向上したのか単に注意の優先度を変えたのか区別がつかないうえにサンプル数も少なかった。

そこで、二重課題訓練による歩行および認知機能の両方を評価して おおくの被験者でくらべてみたそうな。


軽中程度の運動麻痺のある慢性期の脳卒中経験者84人をつぎの3グループに分けた。

*単一課題訓練(通常の歩行リハビリ)
*二重課題訓練(注意配分しながらの歩行)
*比較グループ(上肢訓練)

これを1回60分x週3回x8週間おこない、

この前後および8週間後に

歩行課題テスト:前方歩行、タイムアップアンドゴー、障害物ありの前方歩行および

認知課題テスト:言語流暢性テスト、連続引き算 、

の各組み合わせをおこなった。

歩行時間短縮効果と、単位時間あたりの正答率を評価 比較した。
その後6ヶ月間の転倒回数や社会参加、QoLも調査した。


次のようになった。

・二重課題訓練グループでのみ歩行タイムの短縮があった。とくに前方歩行+流暢性テストで9.5%、前方歩行+連続引き算で9.6%、TUG+流暢性テストで16.8% 改善した。

・この改善効果は8週間後も続いていた。

・認知機能テストは二重課題訓練による正答率のあきらかな変化はなかった。

・二重課題訓練により転倒数が22.2%減少し、25.0%の転倒リスク低下につながった。

・社会参加やQoLに変化はなかった。

歩行中の注意配分をうながす訓練により、二重課題時の移動能力および転倒数が減少した、


というおはなし。

図:転倒の原因
転倒の原因


感想:

すでにこの事実に気づいていたので、外出時には常にスマホONにしてポケモンを狩りながら歩くようにしている。そのおかげで現在トレーナーレベル32 まできた。
[二重課題]の関連記事

2018年5月17日

太極拳の転倒予防効果は?


Does Tai Chi improve balance and reduce falls incidence in neurological disorders? A systematic review and meta-analysis
2018  5月  香港

太極拳は中国武術の1つで300年の歴史がある。円をえがくようにおおくの関節を動かすスムースな動作が、神経症状を示す患者のバランス能力の改善と転倒予防によいと考えられている。

そこでこれまでの研究をシステマティックレビューしてみたそうな。


神経疾患患者への太極拳と、バランス能力および転倒を評価した研究を厳選してデータを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・被験者720人を含む10件の研究がみつかった。

・これらのうち7件はパーキンソン病患者で3件が脳卒中患者を対象としていた。

・パーキンソン病での タイムアップアンドゴーテストで評価するバランス能力は、なにもやらない場合よりは改善していたが 他の運動療法に比べるとあきらかな改善はなかった。

・太極拳により転倒事例はパーキンソン病 脳卒中ともにあきらかに減少していた。

・脳卒中でのバランス能力は他の運動療法にくらべあきらかな改善はなかった。

太極拳はパーキンソン病や脳卒中でのあきらかな転倒予防効果があった、


というおはなし。
図:太極拳

感想:

中国のどこかの公園みたいに大勢にまぎれて見よう見まねで太極拳やってみたい。

そとでひとりでやる勇気がないから。

[太極拳]の関連記事

2018年5月10日

慢性期の下肢感覚麻痺の割合と転倒


The prevalence, distribution, and functional importance of lower limb somatosensory impairments in chronic stroke survivors: a cross sectional observational study
2018  5月  イギリス

脳卒中後の下肢の感覚麻痺の影響については急性期患者の調査がおおく、慢性期患者のそれはよくわかっていない。

そこで慢性期患者について下肢感覚麻痺の種類と割合、歩行能力や転倒との関連について詳しくしらべてみたそうな。


平均年齢67、自立歩行のできる慢性期脳卒中患者163人について下肢の複数の感覚テストおよび歩行能力テスト、転倒体験との関連を解析したところ、


次のようになった。

・56%が下肢になんらかの感覚障害があった。

・内訳は、全体の18%が触覚や圧覚 痛覚、55%がシャープさ(sharp-blunt)の識別能力、19%が身体の位置や動きを知る深部感覚、に障害があった。

・スネやももよりも遠位の足やつま先の感覚障害がおおかった。

・足や足首の深部感覚の障害があきらかに転倒事例と関連していた。

慢性期脳卒中患者の下肢感覚障害は半数以上にみられ、いろいろなパターンがあった。とくに足や足首の深部感覚の低下が転倒と相関していた、


というおはなし。
図:脳卒中後の下肢感覚障害の種類

感想:

まさにコレ。
足の裏と足首の感覚麻痺が歩行問題の最大の理由。

だからスネに電気流したりももをパワーアシストするはちょと違うと思う。
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