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2024年12月11日
リハビリ現場が見落とす『隠れた感覚障害』—脳卒中経験者の苦悩に迫る
2024年9月14日
振動で運動イメージを強化!錯覚で手の回復が加速する理由
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2023年10月6日
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元2023 8月 トルコ
2023年9月27日
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2023年9月3日
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元2023 8月 オランダ
2023年5月14日
脳卒中経験者の冷痛耐性
元2023 5月 ノルウェー
2022年8月7日
脳卒中後の時間知覚障害
元2022 7月 ポルトガル
2022年5月1日
Stroke誌:脳卒中後の知覚障害の研究
元2022 3月 イギリス
2021年12月19日
脳卒中後の身体意識の回復はいつ起きる
元2021 11月 オーストラリア
2021年5月1日
片側感覚症候群がじつは脳梗塞の割合
元2021 4月 シンガポール
2021年1月29日
手の麻痺を改善する振動グローブ
元2021 1月 アメリカ
2020年9月25日
優しい触覚刺激で身体所有感をとりもどす
元2020 3月 イギリス
2020年7月8日
感覚刺激で上肢麻痺を治す方法
元2020 6月 イラン
2020年3月20日
慢性期での触覚訓練の効果
元
Sensory retraining improves light touch threshold of the paretic hand in chronic stroke survivors- a single-subject A-B design
2020 3月 イラン
触覚(light touch)の障害は脳卒中経験者の32-89%にみられるという。
触覚の再訓練による触覚しきい値や上肢運動機能の改善についての研究はほとんどないのでくわしくしらべてみたそうな。
2019年4月21日
片麻痺のライトタッチとバランス
元
Effects of Light Touch on Balance in Patients with Stroke
2019 4月 韓国
脳卒中患者は足裏の圧力や足首への深部感覚に障害を負うことで立位でのバランスがとても不安定になる。
このとき周囲の固定されたものに手の指先を軽く触れる(ライトタッチ)ことで、その感覚情報が姿勢制御ネットワークに代償的にフィードバックされて姿勢動揺が収まることが知られている。
この効果は閉眼時によりおおきく現れるという報告がある。そこで、床の材質の硬軟でも違いがでるものか実験してみたそうな。
脳卒中患者15人と年齢のマッチする健常者15人について、
圧力センサープレートに立たせて、中心圧力(center of pressure:COP)の動揺面積と前後、左右への速度を測定した。
ライトタッチの有無と、開眼と閉眼、硬い床とスポンジの床 の各々の条件で比較した。
次のようになった。
・両グループともに視覚や床の条件にかかわらずライトタッチによりCOPの動揺面積と速度が低下した。
・ライトタッチの効果のおおきさもグループ間で同じだった。
・姿勢動揺を収める効果はスポンジ床のときによりおおきく観測された。
脳卒中の片麻痺患者にとって周囲の物へのライトタッチは、視覚や床の状況によらず姿勢コントロールに効果的と考えられる、
というおはなし。
感想:
こっちの↓ほうが役にたつひともいる。
片麻痺患者の身体の揺れを簡単に抑えるコツ
2019年4月7日
Stroke誌:脳梗塞の感覚障害
元
Somatosensory Deficits After Ischemic Stroke
2019 4月 ドイツ
感覚障害は脳卒中患者の25-85%にみられるという。しかし臨床シーンでは運動機能の回復に重点がおかれるため感覚障害はみすごされることがおおい。
脳卒中後の感覚障害について、その種類、頻度、病変位置との関係、回復過程についての報告はすくないので大規模にくわしくしらべてみたそうな。
急性期の脳梗塞患者101人の両手について、
RASP(Rivermead Assessment of Somatosensory Performance)感覚評価をおこない12ヶ月後までフォローした。
MRIの病変位置との関連を解析した。
RASPでは、
tactile (触覚)と、
proprioceptive(固有感覚)であるpressure(圧力), light touch(軽い接触), sharp-dull discrimination(鋭鈍識別), temperature discrimination(温度識別), sensory extinction(感覚消失), 2-point discrimination(2点弁別), joint position(関節位置) and movement sense(移動感覚)についてテストした。
次のことがわかった。
・59.4%の麻痺側の手にすくなくとも1種類以上の感覚障害があった。脳梗塞患者のおよそ60%になんらかの感覚障害があった。この回復のだいぶぶんは3ヶ月間におきた。一次 二次体性感覚野と島皮質が感覚障害と強く関連していた、
・軽い接触の障害は38.7%でもっとも頻度が高く、
・温度識別は21.8%でもっとも頻度が低かった。
・3ヶ月後、すべての評価項目であきらかな回復が進み、12ヶ月後ではつづく回復度はわずかだった。
・一次 二次体性感覚野および島皮質へのダメージと感覚障害にあきらかな関連があった。
というおはなし。
感想:
いまなお手の触覚や温度感覚が非常に弱い。混んだバスで知らずのうちにどこかのおっさんの手にしっかりと自分の手を重ねていたことがあった。
とても気まずかったおもいで。
2018年11月16日
上肢感覚リハビリの方法と効果予測
元
Initial severity of somatosensory impairment influences response to upper limb sensory retraining post-stroke
2018 10月 オーストラリア
脳卒中患者のおよそ半数は触覚や深部感覚の障害を経験する。しかしリハビリテーションはおもに運動機能にフォーカスしているため感覚障害はあつかわれないことがすくなくない。
上肢の運動機能障害に関しては Proportional Recovery Rule(比例回復則)があって、初期の障害程度に比例した自発的回復が予想できる。
しかし重度の障害患者ではこのルールに則らないことがわかっている。
そこで感覚障害患者に積極的な感覚リハビリをおこなったときに、その回復が初期の障害程度に比例するものか実験してみたそうな。
感覚の弁別能と認識能を再訓練するための方法 "SENSe therapy" (→7つの原理の 詳しいYoutubeリンク)を用いた2つの臨床試験のデータを用いた。
脳卒中で上肢感覚麻痺の80人の患者について、感覚訓練の効果を質感弁別、手首の深部感覚、触覚による物体認識について訓練前後で評価したところ、
次のことがわかった。
・訓練後の感覚障害の回復は訓練まえの障害程度に比例していた。
脳卒中で上肢感覚麻痺患者への感覚訓練の効果は、訓練まえの障害程度と比例関係にあり予測が可能だった。この感覚訓練は重度の感覚障害にも期待できる、
というおはなし。
感想:
比例回復則からのおちこぼれ(non-fitter)を救えるんだね この感覚リハビリは。
感覚障害も比例回復則するの?
2018年10月31日
脳卒中の顔面麻痺
元
Facial motor and non-motor disabilities in patients with central facial paresis- a prospective cohort study
2018 10月 ドイツ
中枢性の顔面麻痺は脳卒中の初期症状として患者の45%にみられる。損傷脳の反対側 とくに下半分が麻痺して顔のゆがみやよだれがたれる。
顔面麻痺があると表情や発話 食事に困難を生じQoLが下がる。しかし脳卒中の顔面麻痺についての調査は非常にすくないので、表情筋の運動機能とQoLの面からくわしくしらべてみたそうな。
脳卒中で中枢性の顔面麻痺のある患者112人について、
入院時と退院時に、
表情筋を Facial Action Coding Systemにもとずき38のアクションユニット(AU)に分類して自動追跡する装置をつかって各動きを記録した。
QoLに関するアンケートも行った。
次のことがわかった。
・House-Brackmann gradingがⅢ(中レベルの顔面麻痺)以上の患者は入院時79%いた。
・下顔のAUのうごきは左脳損傷よりも右脳損傷で明らかに弱かった。
・入院時の顔面障害指数(Facial Disability Index)および顔面臨床評価スケール(Facial Clinimetric Evaluation Scale)の中央値はそれぞれ46.5(満点55)、69(満点75)だった。
・入院中にAU12(大頬骨筋)、AU13(口角挙筋)、AU24(口輪筋)のうごきがあきらかにおおきくなった。
・とくにAU10(上唇挙筋)、AU12,17(下唇制筋)、AU38(鼻筋)はQoLと強く関連していた。
中枢性の顔面麻痺は脳卒中患者のQoLにつよく影響していた。特定のアクションユニットを対象にしたリハビリテーションが有効かも、
というおはなし。
感想:
顔のしびれはカミソリでひげを剃るときに実感する。床屋で他人に剃られるときの違和感はつよい。お面をかぶっている感がある。
耳垢とるときにも 耳かき棒がどこまで入っているのか悩む。
2018年10月24日
感覚障害の機能的ネットワーク結合
元
Functional network connectivity is altered in patients with upper limb somatosensory impairments in the acute phase post stroke: A cross-sectional study.
2018 10月 ベルギー
脳は安静時であっても非常に低周期の活動をしている。これをMRIの信号強度の変化として観測することができ、部位ごとの周期活動への同期性からデフォルトモードネットワークや背側注意ネットワークなどが分類されている。
脳卒中患者の機能障害とこれらネットワーク的なつながりとの関連が報告されているが、体性感覚障害のそれについては報告がきわめて少ないのでくわしくしらべてみたそうな。
脳卒中の急性期で上肢に体性感覚障害のある患者19人について、
感覚障害を複数の指標、light touch, pressure, pinprick, sharp-dull discrimination, stereognosis, two point discrimination, perceptual thresh-hold of touch,
で測定した。
また、MRIで安静時のBOLDシグナル観測を行い、
脳半球間、脳半球内での機能的結合性との関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・重度の体性感覚障害の患者は軽度患者にくらべ、脳半球間および損傷脳半球内での機能的結合性があきらかに低かった。
・特に触覚しきい値と軽い接触、立体認知との関連がつよかった。
感覚麻痺のつよい脳卒中患者ほど、脳半球間および損傷脳半球内での体性感覚関連の機能的結合性が低かった、
というおはなし。
感想:
fMRIのFunctional network connectivity は
データ取得がひじょうに簡単で、
職人的読影能力が必要とされないいっぽう、
AIと相性がよさそうな点でこんごに期待している。
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