元
How to perform mirror therapy after stroke- Evidence from a meta-analysis
2019 8月 ドイツ
ミラーセラピーが誕生して20年、この間に62のランダム化比較試験が行われ効果を肯定するおおくのエビデンスが蓄積された。
しかしミラーセラピーをもっとも効果的におこなうためのプロトコールについてはいまひとつはっきりしていない。
そこで、脳卒中患者への上肢ミラーセラピーについてのこれまでの研究をメタアナリシスして効果的なやり方をあきらかにしてみたそうな。
関係するこれまでの研究を厳選してデータを統合再解析した。
とくに いまだ考え方のおおきく異なる3つのテーマ、
1)ミラーのおおきさ?
2)麻痺手も訓練するべきか?
3)手を映すだけでオブジェクト操作をしなくてもいいのか?
についてしらべた。
次のことがわかった。
・コクランレビューされた51のランダム化比較試験からさらに32に絞り込んだ。
・おおきなミラーのときにより効果的だった。
・動かすのは麻痺のない手だけで、麻痺手は動かさないほうが効果的だった。
・手をミラーに映せばよく、カップを持たせるなどの行為はさせないほうが効果的だった。
・これらの差は統計学的有意というほどではなかった。
脳卒中の上肢ミラーセラピーでは、麻痺手はそのままに おおきなミラーに健常手のみを映してオブジェクト操作はしないことが より効果的と考えられた、
というおはなし。
感想:
麻痺手をうごかすことなく、イメージをふくらませるためにミラーを用いる。まさに↓。
エビデンスレベルⅠ 推奨度Aの脳卒中リハビリ法とは