元2023 11月 韓国
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2023年12月10日
リハビリ革命:メンタルプラクティスが上肢を劇的向上!
2023年9月18日
運動不要?脳卒中後の下肢リハビリの新常識
元2023 8月 中国
2023年6月22日
運動イメージ訓練と両側性転移の秘密を解き明かす
元2023 6月 アメリカ
2023年2月22日
運動イメージ・メンタルプラクティスで上肢リハビリ
元2023 1月 スペイン
2022年10月2日
下肢のイメージトレーニング効果
元2022 9月 中国
2020年5月1日
nature.com:運動イメージ+歩行訓練のRCT
元
A randomized controlled trial of motor imagery combined with structured progressive circuit class therapy on gait in stroke survivors
2020 4月 タイ
脳卒中経験者の歩行は、脚の運びに時間を要し 速度も歩調もおそい。また33-55%には時空間的にあきらかな非対称性がみられるという。
運動イメージ訓練(MI:Motor Imagery)はこれまで上肢機能への応用がおおくなされてきたが下肢機能についてのそれは少ない。
そこで、運動イメージ訓練と下肢のトレーニング Structure Progressive Circuit Class Training (SPCCT) を組み合わせたときの効果を検証してみたそうな。
2020年4月2日
運動イメージ訓練が手足の廃用をふせぐ
元
Motor Imagery Training During Arm Immobilization Prevents Corticomotor Idling- An EEG Resting-State Analysis.
2020 3月 フランス
手足を使わないでいると運動機能に測定可能なあきらかな変化を引き起こす。
運動イメージ訓練は、四肢の廃用や固定化による運動障害を予防するための行動戦略として用いられてきた。
しかし、四肢を短期に固定化したときに運動イメージ訓練が神経レベルでどのように作用するのかについては、まだ十分な研究がなされていない。
そこで、12時間手足を固定して この間の運動イメージ訓練が固定化に関連した脳波上の変化を防ぐことができる可能性を検証することにしたそうな。
2020年3月5日
運動イメージ訓練とスローファイブ(Slow-5)
元
Motor Imagery Training After Stroke Increases Slow-5 Oscillations and Functional Connectivity in the Ipsilesional Inferior Parietal Lobule
2020 2月 中国
運動イメージ訓練(Motor Imagery Training)やメンタルプラクティスは実際の身体活動をともなわない認知機能上のリハーサル訓練であり、通常の脳卒中リハビリに組合せるとより効果的であるとする報告が数おおくある。
そのメカニズムとして、運動野をふくむ前頭-頭頂ネットワークの機能再編が考えられている。
こんかい、シンプルかつデータ再現性の高い「安静時fMRI」で観測できる灰白質由来のシグナル "Slow-5"(0.01-0.027Hz)に着目して、脳卒中患者での運動イメージ訓練の効果についてランダム化比較試験をこころみたそうな。
2019年10月1日
安静時脳ネットワークにみるイメージ訓練の効果
元
The reorganization of resting-state brain networks associated with motor imagery training in chronic stroke patients
2019 9月 中国
運動イメージ訓練(motor imagery training:MIT)は脳卒中患者の上肢リハビリで高い成果をあげている。
その効果は脳皮質上の活動変化として いくつものタスクベースのfMRI研究で確認されている。
いっぽう安静時fMRIをつかった研究はまだ1件しかない。
そこでMITの脳卒中リハビリへの効果が安静時fMRIのネットワーク解析結果にどう反映されるものか、実験してみたそうな。
慢性期の脳卒中で片麻痺の34人を、
通常リハビリ
通常リハビリ+MIT
の2グループにわけた。
MITはリラックスした状態の1人称視点で手の動作を思い描く。これを1日30分間x4週間おこなった。
この前後での安静時fMRIを測定し、上肢の機能回復度(FM-UL)との関連を解析したところ、
次のようになった。
・MITグループでFM-ULスコアがよりおおきく改善した。
・両グループともに半球間結合が高まり、損傷脳半球内での一次運動野(M1)間の結合が低下した。
・しかしMITグループでは、損傷脳半球内のM1と中心前回および中心後回 中部帯状回 縁上回の結合がたかまった。いっぽう通常リハビリグループではこれらの結合は低下していた。
・脳ネットワークのクラスター係数はMITグループでのみあきらかに上昇していて、これはFM-ULスコアと正の相関があった。
運動イメージ訓練は脳内ネットワークの再編をとおして運動機能の回復にむすびついていると考えられる、
というおはなし。
感想:
安静時fMRIだから手をうごかせない患者でもMITリハビリの進展をモニターできるな。
運動イメージ中の脳ネットワーク結合を調べた結果、、
2019年8月12日
エビデンスレベルⅠ 推奨度Aの脳卒中リハビリ法とは
元
Motor imagery as a complementary technique for functional recovery after stroke- a systematic review
2019 7月 スペイン
脳卒中後のリハビリのおおくは特定動作を繰り返させるやり方にもとずいている。しかし重い麻痺をかかえている患者にとってこのような方法はほとんど意味をなさない。
その点、運動イメージ訓練(Motor Imagery:MI)は実際の動作をともなうことなく頭のなかだけで訓練が完結するので重度麻痺にも適している。
運動イメージ訓練により運動野から小脳 大脳基底核が活性化し機能の再構築がすすむという。
運動イメージ訓練には2種類あって、1つは暗示的(Implicit)MIとよばれ、他人の動作やビデオを見てミラーニューロンシステムを介するもの。
もう1つは明示的(Explicit)MIと呼ばれ、意識的 自発的にイメージ動作を構築するものである。
そこでこれまでの研究について脳卒中患者への運動イメージ訓練の効果のシステマティックレビューをこころみたそうな。
関係する論文を、2007-2017に出版されたものに限って厳選した。
次のことがわかった。
・13のランダム化比較試験がみつかった。
・方法論的 研究の質を CriticalReview Form-Quantitative Studiesで評価したところ、15点中9-13点に相当した。
・エビデンスレベルと推奨度を U.S. Preventive Services Task Force (USPSTF) assessment で評価したところ、最高レベルの IA 、II-B1 に相当した。
・とくに上肢機能、バランス、歩行機能であきらかな改善がみられていた。
運動イメージ訓練を通常のリハビリに加えると脳卒中患者の機能回復に効果的である、
というおはなし。
感想:
数あるリハビリ法のなかでもっとも成果をあげているのが運動イメージ訓練なんよ(イメージトレーニング、メンタルプラクティス、メンタルリハーサルともいう)。
Stroke誌:上肢リハビリ 良い方法 & ダメな方法
2019年7月7日
運動イメージ訓練の上肢リハビリ効果
元脳卒中経験者の85%は上肢機能になんらかの障害をもつとする報告がある。その回復は神経可塑性によることになるが、これを促す方法の1つとして運動イメージ訓練(motor imagery)がある。
Efficacy of motor imagery additional to motor-based therapy in the recovery of motor function of the upper limb in post-stroke individuals: a systematic review
2019 7月 ブラジル
腕や指を「動かそう」という意思だけで、関連する脳のネットワークが活性化するとされている。
やり方には2種類あって、心の中で一人称視点で動作をシミュレートするものと、一人称または三人称視点で視覚化された動作パフォーマンスを観察する方法がある。
今回、通常のリハビリに運動イメージ訓練を組み合わせたときの効果についてのこれまでの研究のシステマチックレビューをこころみたそうな。
脳卒中上肢麻痺への運動イメージ訓練に関係するランダム化比較試験を厳選して、その効果とエビデンスの質を評価したところ、
次のようになった。
・被験者104人を含む エビデンスレベル(PEDroスコア)中-高 の4つの研究に絞り込んだ。
・すべての研究で統計学的有意な上肢運動機能の改善が見られた。
・肘や手首、指の曲げ伸ばしといった総体的な運動機能の向上は全研究でみられたものの、
・髪をまとめたり 物を取ったりする日常生活動作の向上がみられたのは1つの研究のみだった。
通常の上肢リハビリへの運動イメージ訓練の追加が効果的である とする確かなエビデンスが存在する。より効果的な訓練頻度や手法の研究が期待される、
というおはなし。
感想:
数あるリハビリ法のうち、もっとも成果をあげているのが運動イメージ訓練(イメージトレーニング、メンタルプラクティス、メンタルリハーサルともいう)なんやで。
磁気刺激上肢リハビリに運動イメージ訓練を足してみた
中低所得国で成果をあげている脳卒中リハビリとは
メンタルプラクティスの上肢リハビリ効果
上肢の運動イメージ訓練とネットワーク変化
2019年4月9日
磁気刺激上肢リハビリに運動イメージ訓練を足してみた
元
The Effects of Combined Low Frequency Repetitive Transcranial Magnetic Stimulation and Motor Imagery on Upper Extremity Motor Recovery Following Stroke
2019 2月 中国
脳卒中の上肢麻痺を改善する方法として、経頭蓋磁気刺激rTMSと運動イメージ訓練MIがある。
いずれも非侵襲的でかつ楽な姿勢でできるので重度の麻痺や慢性期であっても可能である。
これら手法を組み合わせたときの効果を検証してみたそうな。
慢性期脳卒中で上肢麻痺の患者42人をつぎの2グループに分けた。
実験グループ)rTMS+MI
コントロール)rTMS+環境音でリラックス
rTMSは病変と対側の運動野に1Hzの刺激。
MIは録音された指示にしたがって想像上で上肢を動かし日常生活動作の具体的動作を思い描くこと30分間。
これを2週間に合計10セッションおこなった。
上肢機能を4種類の指標(WMFT,UE FMA,BBT,MBI)で評価し、4週間後までフォロー比較したところ、
次のようになった。
・両グループともにすべての評価項目で改善した。
・改善効果は4週間後まで持続していた。
・とくに、運動イメージ訓練を加えた実験グループで改善著しかった。
低周波数の磁気刺激に運動イメージ訓練を加えたところ、磁気刺激のみよりもおおきく改善した、
というおはなし。
感想:
高価な磁気刺激装置を買ったはいいが、ぜんぜん効果がないとわかり しかたなくMIと混ぜて結果をひねりだしたという感じ。
磁気刺激の上肢リハビリは根拠なしってことですでに↓結論でてる。
[結論] rTMSの上肢リハビリ効果について
数ある上肢リハビリのなかで↓ 運動イメージ訓練(メンタルプラクティス)だけが最後の希望。
Stroke誌:上肢リハビリ 良い方法 & ダメな方法
2018年12月11日
メンタルプラクティスの上肢リハビリ効果
元
Mental practice for upper limb motor restoration after stroke- an updated meta-analysis of randomized controlled trials
2018 12月 中国
脳卒中上肢麻痺のリハビリにはいくつもの方法がある。
しかしこれまでもっとも頼りにされてきた特定動作の繰り返し(課題指向型訓練)には効果がないことが最近わかってきた。
メンタルプラクティスは実際の動作を行う必要がないことから重症患者にも適用でき、安全かつ簡単で退院後も続けることのできるリハビリ方法として期待されている。
過去のメタアナリシスでは評価方法のばらつきがおおきくその効果をあきらかにできていなかった。
そこで最新の研究をふくめてメンタルプラクティスのメタアナリシスを再度こころみたそうな。
メンタルプラクティスによる脳卒中上肢リハビリの論文を厳選してデータを統合 再解析したところ、
次のことがわかった。
・被験者268人を含む12の研究がみつかった。
・Egger's testでは出版バイアスは見られなかった。
・メンタルプラクティスにより上肢運動機能FMAスコアがあきらかに向上していた。
・同様に上肢機能ARATスコアもおおきな改善をしめした。
・これらの関連は任意の研究データを除外しても影響を受けず保たれていた。
メンタルプラクティスは脳卒中上肢麻痺のリハビリに有効である。ぜひ推奨したい、
というおはなし。
感想:
メンタルプラクティスと運動イメージ訓練(motor imagery)は同じ。これに場の雰囲気やじぶんの気持ちを加えた脳内リハーサルを総称して「イメージトレーニング」とよぶ。
これまでも上肢リハビリがいろいろあるなかで唯一まともそうなのがメンタルプラクティスだった。↓
Stroke誌:上肢リハビリ 良い方法 & ダメな方法
2018年11月27日
運動イメージ訓練に適した時間の長さ
元
Does the duration of motor imagery affect the excitability of spinal anterior horn cells?
2018 11月 日本
実際の運動をしなくても頭のなかで動作を思い描くだけで脳の関連領域が活性化し、神経伝達路の興奮性がたかまることが報告されている。これは運動イメージ訓練とも呼ばれ脳卒中患者のリハビリにも用いられている。
運動イメージ訓練のもっとも効果てきな時間については報告によりことなる。20年前のメタアナリシスによると、長ければ良いというわけでもなく20分程度が適当と結論している。
そこで、末梢神経を電気刺激したときに脊髄前角で返ってくるF波の観点から運動イメージ訓練に適した時間をしらべてみたそうな。
健常者11人について、左腕の正中神経を刺激して運動イメージ中のF波を測定した。
この間、母指球筋に力を込めるイメージを5分間継続した。
次のことがわかった。
・運動イメージ開始1分から3分後のF波はあきらかに増強していた。
・5分後にはそのレベルは低下し、主観的なイメージの質も大きく低下した。
運動イメージ訓練の継続時間は1-3分が適当であろう、
というおはなし。
感想:
これは同感。具体的にイメージするほど頭がハンパなく疲れる。
2018年8月30日
上肢の運動イメージ訓練とネットワーク変化
元運動イメージ訓練では実際の運動はせずに心の中だけで動作訓練をする。
Motor imagery training induces changes in brain neural networks in stroke patients
2018 8月 中国
脳卒中で上肢麻痺患者での運動イメージ訓練の効果と神経ネットワークのはたらきはよくわかっていないので実験してみたそうな。
脳卒中で上肢が中等度以上に麻痺した男女20人を2グループに分けた。
両グループとも通常のリハビリを行い、
そのあといっぽうのグループには運動イメージ訓練をほどこした。
運動イメージ訓練は、椅子にすわりテーブル上に両手を置いて目を閉じ、指示にしたがって指や手首を動かす様子を一人称視点でくりかえし心に思い描く。
1回45分間x4週間の訓練を続けたのち、
上肢機能(ARAT,FMA)と運動誘発電位、拡散テンソル画像(DTI)から背側腹側経路の異方性変化をくらべた。
次のようになった。
・運動イメージグループで上肢機能の回復があきらかにすぐれていて、
・短母指外転筋への運動誘発電位の強度はおおきくなり、
・背側経路の異方性がおおきくなっていた。
通常のリハビリに運動イメージ訓練を加えることで上肢機能が改善し、背側経路が強化された、
というおはなし。
感想:
DTIは機能や働きを見ているわけではないのと、処理の仕方でどうとでも表現できることから刺身のツマのようなものとしての認識がじぶんの中にはある。
2018年8月9日
運動イメージ能力と半側空間無視
元
Motor imagery in chronic neglect- An fMRI pilot study
2018 8月 ドイツ
脳卒中患者の運動イメージ訓練が半側空間無視にも有効であるとする報告がいくつかある。
このときの脳の働きをくわしくしらべてみたそうな。
右脳損傷の脳卒中で半側空間無視の慢性期患者9人について、
親指と他の指をタップする課題(finger opposition task)を心のなかで行わせた。
このときの脳のはたらきを脳機能MRIで観察したところ、
次のことがわかった。
・非麻痺手の運動イメージは、左脳の1次体性感覚野、運動前野および補足運動野が活動し、麻痺手の運動イメージ中の補足運動野の活動をとおして運動イメージ能力が無視症状にたいして代償的に働くことを示せた、
・麻痺手の運動イメージでは、左脳の運動前野、補足運動野および背外側前頭前野の働きがあった。
・発症からの時間と視覚的にイメージ操作する能力がおおきいほど麻痺手イメージ中の補足運動野の活動が小さかった。
・半側空間無視が重症であるほど麻痺手イメージ中の補足運動野の活動はおおきかった。
というおはなし。
感想:
なるほど、イメージができていないものはたとえ目の前にあっても見えないってことか。
2017年9月25日
メンタルプラクティスと脳卒中患者のQoL
元
The influences of the mental practice on the quality of life of the stroke patients.
2017 9月 韓国
実際の運動をせずにその動作を頭のなかだけで繰り返しイメージするメンタルプラクティスは 脳卒中患者への応用がおおく報告されている。しかし生活の質(QoL)への効果についてはくわしい研究がすくないので実験してみたそうな。
発症後6ヶ月以上経つ脳卒中片麻痺患者で、認知機能が正常で、イメージ明瞭性が標準的(Vividness of Movement Imagery Questionnaire ~2.26)な32人をつぎの2グループに分けた。
*作業療法20分+メンタルプラクティス10分
*作業療法30分のみ
これを週5日x4週間 継続した。
メンタルプラクティスは、静かな環境で、本のページめくり、豆つまみ、カップ積みの各動作をイメージさせた。
脳卒中患者の生活の質を12項目x各5段階のSS-QoL評価したところ、
次のようになった。
・生活の質SS-QoLはメンタルプラクティスグループで明らかにすぐれていた。
・項目別では身の回りの世話ができる能力と上肢機能の改善がいちじるしかった。
メンタルプラクティスが脳卒中患者の生活の質の改善につながることがわかった、
というおはなし。
感想:
たとえ想像の世界であっても繰り返し成功体験を積むと幸せになる。
その逆もしかりで、努力すれば治ると思い込み「できない体験」を重ねているとどんどん不幸になる。
2017年8月14日
運動イメージ訓練の歩行リハビリ効果がわかった
元
Effects of motor imagery on walking function and balance in patients after stroke: A quantitative synthesis of randomized controlled trials.
2017 8月 中国
実際に身体をうごかすことなくイメージだけで練習を行うことを「運動イメージ訓練」や「メンタルプラクティス」とよび、視覚的にイメージする方法や運動そのものをイメージする方法などがある。
脳卒中片麻痺患者への運動イメージ訓練の有効性は数多く報告されているが、歩行能力に限定したシステマティックレビューはおおくない。
そこで最新の研究をふくめてこれまでの成果をまとめてみたそうな。
研究データベースから関係するものを厳選し データを統合 再解析したところ、
次のようになった。
・被験者735人を含む17のランダム化比較試験がみつかった。
・訓練期間は6週間、1回あたり15分間、ビデオやオーディオを用いる方法がおおかった。
・通常訓練にくらべ運動イメージ訓練は歩行能力や運動機能の改善に より効果的だった。
・ただしバランス能力に有意な改善はなかった。
・歩行能力の改善効果は短.長期的にも有効だった。
・6週間未満の短期に限定すればバランス能力の改善もみられた。
運動イメージ訓練は脳卒中患者の歩行リハビリに有効であると考えられた。ただし測定値や方法にばらつきが大きいので さらなる研究が期待される、
というおはなし。
感想:
ちなみに上肢に限定すると、数ある治療法のなかでいちばん効果がでているのが運動イメージ訓練。
上肢リハビリ 良い方法 と ダメな方法
2017年2月1日
脳卒中患者がTimed Up and Goをイメージする能力
元
Evaluating the Effect of Cognitive Dysfunction on Mental Imagery in Patients with Stroke Using Temporal Congruence and the Imagined 'Timed Up and Go' Test (iTUG).
2017 1月 フランス
運動イメージは脳卒中のリハビリに深く関わっていて、その能力は実際の運動に要した時間とイメージの時間とのズレで評価できる(Temporal Congruence:TG)。
歩行動作について運動イメージ能力をしらべてみたそうな。
脳卒中患者20人と健常者20人について、
タイムアップアンドゴーテスト:TUG(椅子から立ち上がってひとまわりしてまた座るまでの時間計測)
の実動作とイメージに要する時間(iTUG)をそれぞれ測定した。
運動イメージは、動作を感覚的にとらえる方法と1人称または3人称視点で視覚的に描く方法のいずれでもよしとした。
TG(%)=(TUG-iTUG)/((TUG+iTUG)/2)x100 と定義した。
認知機能テストもおこない関連を解析したところ、
次のようになった。
・運動イメージ能力のズレの大きさTGは脳卒中患者で45%、健常者で24%だった。
・イメージに要した時間iTUGは注意力を測るBells Test スコアと正の相関があった。
脳卒中リハビリに運動イメージ訓練を応用するばあい、患者の注意障害の可能性を考慮するひつようがあるだろう、
というおはなし。
感想:
この↓はなしに似ているとおもった。
重度感覚麻痺がイメージ能力に及ぼす影響とは
2016年10月5日
重度感覚麻痺がイメージ能力に及ぼす影響とは
元
Mental chronometry and mental rotation abilities in stroke patients with different degrees of sensory deficit.
2016 9月 ドイツ
脳卒中のリハビリでもっとも有効とされる方法の1つにイメージ訓練がある。
イメージ訓練には動作を3次元的にシミュレートする能力と、各動作の時間を正確に構築する能力(メンタルクロノメトリー)が要求される。
これら能力は深部感覚麻痺の患者で低下しているとの報告がある。
そこで、脳卒中で体性感覚(触覚、温度感覚、深部感覚など)障害の患者でのイメージ能力を調べてみたそうな。
発症6ヶ月未満の脳卒中患者70人について、体性感覚の障害度別に3グループに分けた。(グループ1は障害ゼロ、グループ3は重度)
これに健常者23人を加え、ボックス&ブロックテストでの実際の動作およびイメージ上の動作に要した時間を 麻痺手 非麻痺手で計測した。
メンタルクロノメトリー能力=(実動作時間-イメージ動作時間)/(実動作時間)
と定義した。
またメンタルローテーション課題も行い正確さを評価した。
次のことがわかった。
・麻痺手のメンタルクロノメトリー能力は、グループ3で明らかに低下していた。
・非麻痺手ではすべてのグループでメンタルクロノメトリー能力は同等だった。
・メンタルローテーション能力はすべてのグループで同等だった。
重度の体性感覚障害の脳卒中患者ではメンタルクロノメトリー能力が明らかに低下したが、メンタルローテーション能力には影響はなかった、
というおはなし。
感想:
ようするに重度に感覚麻痺してるとイメージに要する時間がゼロに近づき瞬間的に動作が成立してしまうってこと。
思い出す... さいしょの数週間は左腕の感覚が「完全にゼロ」だった。そのころは幻肢がよくでた。
見舞客を見送る際にいつの間にかひだり腕を振っている。反動で胴が揺れる感覚まで再現されていた。
手を開こうとするとイメージの指だけが開いた。
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BDNFが7年かけて脳を修復してくれるという根拠について
朝ごはんを食べない日本人は脳内出血になることが判明!
脳卒中予防に最適なビタミンBサプリメントの組み合わせがわかった!
脳卒中経験者の血圧を十分に下げたら死亡者が続出した
痙縮が治る ただの風呂と温泉を比較した
歩きスマホが脳卒中患者のリハビリに適しているという根拠について
磁気嵐が脳卒中を引き起こす と判明!
リハビリは動かせばイイってもんじゃぁない. 本人がやる気になるまで待て.
『足首を鍛えたいのに麻痺して動かないの』→『もう一方の足を鍛えなさい』