元
High-Frequency Binaural Beats Increase Cognitive Flexibility: Evidence from Dual-Task Crosstalk
2016 8月 オランダ
認知制御プロセスは、情報処理の持続性(高度に集中した排他的な処理)と柔軟性(処理リソースの分配と統合)の最適化として理解する考え方がある。
本研究では、認知機能強化を期待できる聴覚的錯覚の一つである高周波のバイノウラルビートが認知制御に影響を与えるかどうかを検討した。
ガンマ周波数のバイノウラルビートが認知制御のスタイルを柔軟にし、二重タスクでのタスク間のクロストークを増加させるのではないかという仮説を立て、これを検証する実験をおこなった。
予想のとおり、被験者をガンマ周波数のバイノウラルビートに曝露すると、単なる340Hzの連続音に曝露されたコントロールと比較して、この効果が増強した。
認知的制御スタイルは特定の内部状態を誘導することで全体的にシフトできる。すなわち高周波数のバイノウラルビートは制御スタイルをより柔軟性の高い方向に変えることができるのかもしれない。