元
Effect of alpha and gamma binaural beats on reaction time and short-term memory
2018 2月 インド
背景:
バイノウラルビートは、わずかに異なる周波数の2つの正弦波がそれぞれの耳に別々に提示されたときに発生する聴覚の錯覚である。
神経同調のプロセス(entrainment効果)を介して行動や認知に影響を与える。
脳波に対応した異なる周波数のバイノウラルビートは、認知のことなる領域に様々な効果があることが示されている。
目的:
本研究の目的は、聴覚反応時間(ART:auditory reaction time)、視覚反応時間(VRT:visual reaction time)、短期記憶に対するアルファおよびガンマ バイノウラルビートの効果を比較すること。
方法:
年齢が22歳から30歳の40人(男性20人、女性20人)を対象に実施した。
研究は3つの異なるセッションで行われた。各セッションでは、ART、VRT、短期記憶を評価した。
最初のセッションでは、バイノウラルビートなし。
つぎのセッションではアルファバイノーラルビート(10Hz)、
別のセッションではガンマバイノーラルビート(40Hz)、
を聴きながら測定が行われた。
結果:
アルファとガンマのバイノウラルビートによりARTとVRTが統計的に有意に減少した。
記憶スコアは改善されたが、統計的に有意ではなかった。
結論:
アルファおよびガンマ周波数のバイノウラルビートは注意力を高めることができるというエビデンスが得られた。
バイノウラルビートは、持続的な注意が求められるシーンで有用な可能性がある。