元2025 4月 ギリシャ
・動物性食品を制限している人たちでは、LDL(悪玉コレステロール)や飽和脂肪酸、BCAA(筋肉や代謝に関わる分子鎖アミノ酸)など、代謝や脂質に関わる成分が減少していた。これは、糖尿病や心臓病のリスクが下がる方向の変化である。・また、血中たんぱく質の中で特に大きく変化した8つを取り上げ、その中の4つ(FGF21、HAVCR1、HPGDS、OXT)は、病気との因果的な関係が疑われた。・FGF21とHAVCR1は糖尿病リスクを下げ、HPGDSは肥満の指標であるBMIを下げる方向に関係していた。・一方、オキシトシン(OXT)は増加しており、これは「ラクナ梗塞(脳の深い部分で起こる小さな脳梗塞)」のリスクを高めることが示唆された。
🥩🍖肉制限でオキシトシンが増えるとラクナ梗塞になる?
🧬 研究が示した事実とは?✅
- 肉や乳製品などの動物性食品を減らすと、血中のオキシトシン濃度が上がることが分かった📈。
- このオキシトシンの上昇が、ラクナ梗塞(脳深部の小さな脳梗塞)のリスクを高める可能性があることが、Mendelian Randomization解析という厳密な手法で示唆されたのです⚠️。
❓でも、どうしてオキシトシンがラクナ梗塞に?🤔
論文では、この理由についてはっきりとしたメカニズムは示されていません😓。ただし、こんな可能性を挙げています👇:
- 菜食の人では、一般的にビタミンB12が不足しがちで、これがホモシステイン(動脈硬化リスクを上げる物質)の増加につながっているかもしれない。
- LDLコレステロールが極端に低いことが脳血管の健康に悪影響を与える可能性。
- 動物性タンパク質の摂取不足が血管壁を弱める可能性。
🔍 もう少し深掘りすると...
さらに、既存の研究からオキシトシンが脳血管にどう影響を与えるか、3つの仮説的メカニズムを考えてみました👨⚕️:
- 💧血管の収縮・拡張の調節
オキシトシンは血管拡張作用があり、小さな血管(脳の穿通枝など)の血流調節が乱れる可能性。 - 🚰水分とナトリウムのバランスを崩す
オキシトシンが腎臓に作用し、水や塩分のバランスが乱れ、小血管に負担を与える可能性。 - 🧠🔥脳内の炎症や免疫の調節
脳内の炎症や免疫系に影響し、脳の細い血管網や血液脳関門を弱める可能性。
✨結論:現状わかっていることは?📚
簡単にまとめると👇
「肉を控えるとオキシトシンが増える → オキシトシンがラクナ梗塞を引き起こす」
というシンプルな直結ではなく、菜食にともなう複数の代謝的・ホルモン的変化の一部として、オキシトシンが関わっている可能性が高い🌿。
つまり、まだ明確なメカニズムは解明されておらず、まさに研究の『入り口』の段階ということです🔬🚪。