元2025 3月 日本
・16〜19年の追跡期間中、男性で549件、女性で512件の脳卒中が確認された。・多変量解析の結果、以下のことが判明した:
- 男性において、低〜中程度の飲酒であっても、RSODがある場合、脳卒中リスクが1.47倍に増加した(生涯非飲酒者と比較して)- 女性においては、そのリスクはさらに顕著で、3.41倍であった- 一方で、RSODがない場合でも、中程度飲酒や高飲酒ではリスクが上昇しており、- 中程度飲酒(RSODなし):男性で1.44倍、女性でも非有意ながらリスク上昇傾向- 高飲酒:男性で1.49倍
・つまり、RSODの有無にかかわらず、飲酒自体が脳卒中リスクを上昇させる可能性がある。
RSODとbinge drinkingの違いとは?
RSOD(Risky Single-Occasion Drinking)とbinge drinkingはよく混同されるが、似て非なる概念である。
✅ 共通点
- どちらも「短時間に大量に飲む」スタイルの飲酒
- 健康リスク(とくに脳卒中・肝障害・転倒・暴力など)が増加する
- 多くの国の公衆衛生ガイドラインで問題視されている
❗ 違いのポイント
項目 | RSOD | Binge Drinking |
---|---|---|
定義主体 | 主にヨーロッパ(WHOやOECD) | アメリカ(CDCなど) |
評価基準 | 純アルコールgで定義 例:男性60g、女性40g |
ドリンク本数で定義 例:男性5杯以上、女性4杯以上 |
考え方 | 単回摂取によるリスク重視の定義 | 行動様式としての飲み方パターン |
計算基準 | 国や飲料によらずg換算で統一 | 米国基準の「1ドリンク=14g」で算出 |
🧠 たとえば:
● 同じ人の飲酒行動:
男性がビール(5%)500mLを5本=100gのアルコール
→ RSOD:該当(60g超)
→ binge:該当(5ドリンク=70g相当)
● ケースによっては違う:
ワインを3杯(13%・150mL)=約40g
→ 女性ではRSODに該当
→ でも bingeには該当しない
🧾 結論
RSODは、アルコール量に基づく「健康リスク」重視の定義。
Binge drinkingは、行動様式・文化的枠組みからの定義。
日本人やアジア人に適したリスク評価をするなら、RSODのほうが科学的に妥当性が高いと言える。