元
便秘は心血管疾患患者において一般的に見られる症状であり、不良な転帰との関連が指摘されてきた。
しかし、便秘が脳卒中リスクに与える影響については、これまでの研究結果が一致していないのでメタアナリシスをこころみたそうな。
MEDLINEおよびEMBASEデータベースから2024年5月までの関連研究を検索した。対象となる研究は、便秘の有無による脳卒中発症率を比較したものである。
次のようになった。
・8件の研究(参加者総数5,360,573人、平均年齢53.9歳、男性69%)が対象となった。
・解析の結果、便秘患者は脳卒中全体のリスクが41%増加していることが示された(リスク比1.41、95% CI: 1.13-1.75、P < 0.01)。
・特に脳梗塞に限定した場合、便秘患者のリスクは50%増加していた(リスク比1.50、95% CI: 1.15-1.96、P < 0.01)。
・一方で、出血性脳卒中や混合型脳卒中では統計的に有意な結果は得られなかった。
便秘が特に虚血性脳卒中(脳梗塞)のリスクを大きく高める可能性があきらかになった。便秘は生活の質だけでなく、深刻な健康リスクとも関連するため、適切な予防策や管理が重要である、
というおはなし。
感想:
便秘をナメたらいかん。